前回のあらすじ

友人に紹介された初めて会ったオッサンは自分が宇宙人だと言いだした。
オッサンの話を聞くと、僕はなんとも不思議な気がしてきたのである。

「初めて会う人ですよね?」僕は聞いた。

「ええ。初めて会う人でした。年頃は私と同じくらい。彼は『やっと会えたね』と私のことを抱きしめながら、肩をポンポンと叩くのでした。私はわけわからず、ただびっくりするばかりで何も言えませんでした」

「初めて会う人に抱きつかれたんですか。それでどうされたんですか?」

「それからすぐに会社の中に案内されました。小さな会議室で私はその人にいろいろなことを聞かされました。初めて聞く話ばかりでした。しかしそこで私は自分がXX星(忘れた)からきた宇宙人だったと知ったんです」

僕は意味がわからなくて呆気にとられていたと思う。
そのオッサンは真面目な顔で話を続けた。

「彼は『札幌でXX星出身は私とあなただけなんですよ。あなたとやっと会えたんです。今日はとてもうれしい。』と何度もやっと会えたと繰り返し言っては大変喜んでいました」



果たしてこの人は、こんな話を真剣に聞いている僕を、あとで友人と一緒に笑い物にするつもりでやっているのか?

だが実はこの時の僕は、こういう話は「ありうるかも」と半分信じて聞いていた。
小学生の頃からUFO本を読み漁り、宇宙人やUFOは絶対いるはずだ、一度でいいからこの目で確かめたい。宇宙人に会いたいと思いながら、今まで一度もその機会がなかった僕は、そういう情報に飢えていた。
そんな僕だから、宇宙人はすでにこの地球上にたくさん入り込んでいるという話は聞いたことがあった。

「それでどうしたんすか?」と僕はその先の話を聞きたくなった。

(つづく)え? あんた宇宙人だったの?(3)


犬と暮らしとカヤックと kayaker

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豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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