むしゃなび編集部

つどって、作る、楽しみ!どりーむ

伊達市で手づくりを楽しむ会があると聞きました。 
「習う」のではなく同じ楽しみを持った者が「つどう」、 
手づくりママの会「どりーむ」。 
 
「どりーむ」は、こんな集まり

 
どりーむは、手作りすることが好きな者が集まるサークル(趣味のサロン)です。 
会員は現在30代~70代の約30名。月に2度の集まりで、毎回集まるのはだいたい6~8名。 
手作りを楽しみながらの交流(サロン活動)が会の趣旨。 
それぞれ自分の作りたい物を作りながら、おしゃべりに花を咲かせます。 
 
何かの作り方がわからないときに教えあったり、材料がどこでいいものが買えるか、などの情報交換や、普段の生活での疑問など、おしゃべりの内容は何気なくも知っておきたい様々なこと。 
 
出来上がった作品は、道の駅だて歴史の杜「伊達市観光物産館」などで販売もしています。 
 
 
会がはじまったきっかけは、25年ほど前、 
代表の伊藤成子さんが、「何かを販売をしてみないか」と声をかれられたときに遡ります。当時の「伊達市開拓記念館」で、あるイベントが行われることになり出店の打診があったのです。  
「自分たちに何か販売できる物はあるかとママ友たち数人で考えたんですが、それまでも何人かで手芸の話をしたり、出来た物を見せ合ったりしていました。みんな子供のために色々楽しんで手づくりをしていた頃です。それで、手作りの物なら販売できそうだね、と、そのイベントに参加することにしました」 
と、成子さん。 
 
一度きりの販売のつもりでしたが、これが面白く、今度は自分たちで販売会をすることに。場所は仲間の智恵子さんの自宅。 
 
この1日自宅ショップには、思いがけず300名もの人が訪れました。 
 
「出入口が狭かったね」 
「準備や棚の片付けがとても大変だったよね」 
「そういえば、智恵子さんが作った赤いドレスがすごかったね」 
「うちには男の子しかいなくて女の子の服を作ってみたかったんだよ」 
「あれにはおどろいた。真っ赤でふりっふりで、しかも作りがザツ!」 
一同、爆笑です。 
・・・で、それ、売れたのでしょうか? 
「たしか、誰かに押し売りしたはず」(本人談) 
 

その後、みらい館、コスモスホール、カルチャーセンターなど、さまざまな場所での開催を経て、会として色々な人を仲間に迎えるようになっていきました。  「愛情と夢のある手づくりを、ということで、会の名前を「どりーむ」と名付けました」と成子さん。 
 
やがて「物産館」(旧)から、作品を常設で販売しませんかと声がかかり、現在では「伊達市観光物産館」をはじめ、伊達市内の洋服店「三つ丸」「カフェダイニングシーズン」でも販売しています。
 

 
 
こんな方たちが手作りを楽しんでいます! 
 
真裕美さんは、かぎ針で色々なものを編みます。 
麻ひもで編んだものには腰があり、小物入れや、ざっくりしたバッグなども。 
 
物産館でどりーむのことを知り、参加するようになった真裕美さん。 
 
「小樽、ニセコに住み、伊達に来ました。 
引っ越して来たばかりで何もわからずにいましたが、 
ここに来て材料を買える店のことなどアドバイスが聞けて助かりました。 
色々な年代の方がいて、色んな話を聞けるのでとてもいいんです。 
生活の中でも地域によって違うことってありますよね。素朴な疑問なんですけどこの地区では当たり前のこととか、聞いて初めて「そうなのか!」と思うこともあって」 
 
 
敦子さんはパッチワーク、キルト作品を作っています。 
カントリードール作りから始まった敦子さんの布制作。 
その腕前は、パッチワーク講師の資格を持つほどのもので、 
そのキルト作品は全くもって素晴らしいもの。 
 
敦子さんは虻田生まれ。小学2年のときに月形町へ、小5のときに伊達に。 
「月形町が大好きで、忘れがたくて、離れたときは夢にまで見たんですよ」。 
その後も伊達に馴染めず、高校卒業後、早々に脱出しましたが、 
やがて結婚を機に再び伊達に。 
 
「10年前、講師の資格はとったんですが、それから親の介護で忙しくなって、 
ずっと離れていたんですよ。最近、時間ができたことと、 
どりーむの成子さんから誘われてここに来るようになったこともあって、再開しました」 
 
そういえば、どりーむの集まりは、 
昔からイギリスなどでご近所の女性たちが集まってキルトをする 
「キルティング・ビー」にも似ています。 
 
 
この端切れは、サンプルとして手元にあったもの。これをパッチワークでつなぎ合わせます。 
「どんな布をつないでもそれはそれでいい感じのものが出来上がりますよね」 
布に愛着とこだわりを持ち「気に入っている布は、すぐになくなってしまうんですよ。 
同じものを探しても、めったに出会えないんですよね」。 
 
敦子さんは、東日本大震災の際、2枚の自作のベビーキルトを寄付したそうです。 
受け取った人はきっと、どんなに暖かい気持ちになったことでしょう。 
 
 

 
つぐみさん(写真奥)は、美由貴さんに習ってシュッシュを制作中。 
実は本日、一つ目を失敗して、今度こそはの二つ目の挑戦。 
 
 
 
美由貴さんは、フエルトで小物作り。 
 
 
のりこさんは、バラのプリント布でバッグを作りました。 
持ち手がポイント。縫い目がきれいすぎ! 
 
そのほかの活動 

 
成子さんら数名は、要請があれば手芸教室の講師としてボランティアをしています。  
 
これは教室用に作った見本のバッグ。 
誰でもが手縫いで作れるようにと工夫したもの。この大きな縫い目の、なんとも味があって可愛いこと。 
 
このほか、どりーむでは、販売した売上の1割を会費として集め、福祉団体に寄付したり、作品を寄付するための経費としています。
 
 

気取らない雰囲気で、誰をも受け入れてくれそうな、そんな集まりのどりーむ。 
どなたでも参加できます。年齢制限も、もちろんありません。 
「気軽にいらしてください。手づくりしない方でも 
集まっておしゃべりをしていますので参加したい方は連絡をください」 
とのことです。 
(詳細、問い合わせは下記まで) 
 
 
 

手づくりママの会「どりーむ」
北海道伊達市舟岡町341-12 ドロップの家(伊藤) 
TEL: 0142-23-7378 FAX: 0142-23-7378 
E-mail: dream_mama_15year@msn.com・どりーむから発信のページ

会費なし。販売した場合のみ売上げの1割を会に収めます。 
集まりは、ほぼ第2金曜日、第4金曜日、10:00~16:00(この間、出入り自由) 
初めての方や、日程などはお問い合わせを。 
 

 


※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2016年)  

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