伊達に住んでからいくつかの驚きというか戸惑いを覚えることがあった。
そのひとつが市議会だった。
親しくなった会社経営者から
「議会なんてあまされた奴が行くところ」
「事業が立ち行かなくなった奴ばかり」
「間違っても議員になるなんて思わない方がいい」と諭された。

そんなことを言われて
逆に市議会に興味が湧き傍聴に行った。
とある議員が発言しているが、何を質問しているのかわからない。
そして、そんな何を聞いているかわからない質問に、
部長か課長らしい人が答弁している。
答弁を聞いて、何を聞いていたのかがわかったが、
本当にその議員がそのことを聞いていたのかは定かではない。

またある議員は原稿を読み上げているだけだったが、数字を示していて感心した。
しかしその質問とは全く違う答弁をしているのにもかかわらず、
その議員は「よくわかりました」と質問をやめてしまう。
地方議会の実態に少し戸惑いを覚えた。

移住する前は国会で何度も議会でのやりとりを見てきただけに、
あまりの違いに、
市議会を良く言わない御方の気持ちがわかるような気がした。

そもそも議会とは何か。
議員はどんな仕事をするのか。
議員自身が理解していないのかもしれない。
選挙にさえ勝てば、その資質や能力は問われない。
国会でも「なぜこの人が」と疑う議員がいたことを思うと、
地方議会はもっと大変なことになっているのではと頭がクラクラした。
ただ楽園にいるだけではすまないような気がした。


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この町に思うこと こくぼ重孝

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25年前、東京からこの北海道伊達市に移住した。都会であくせくして生きてきた自分にとって、この街は楽園のようだった。そんな楽園も暮らしていくといろんなことがあった。徒然なる街ではなく、変化があり退屈しない街に住んで感じたことを600字に絞って綴っていこうと思う。

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