徒然ならざる伊達日記

少しばかり新しい未来が見えたような気がした。

興味深い話しを聞いた。
人間の多くは0歳から6歳までの環境によって、
人生におけるアイデンティティが決まり、
その箍(たが)は死ぬまで外れない。

そして多くの人がそのアイデンティティの影響を受けて、
生きていく上での不安を感じ、恐怖を感じ、孤独を感じるが故に、
妥協し、その人を演じることでその場その場を凌いできているという話し。
そしてその因果はずっと続いていく。
仏教での輪廻にも通じる話だが、
それはハツカネズミが回し車で走り続けることに似ているとも。

話の中では、箍をVRゴーグルに例え、
その人が見ている世界はその人だけのVRであり、
そのVRゴーグルを外すことができない。
しかし今の時代は、その概念から飛び出すことが必要で、
そのためには「正しい絶望」を味わうことだと葉っぱをかけられた。

「正しい絶望?」

「正しい絶望」とは、末期がん患者の心の境地に見られたという例え話もあったが、
これからの時代に多くの人がその箍から外れないとならないとしたら、
どんな絶望があるのだろうと問うてみた。

それは、ChatGPTに代表されるAIなどのテクノロジーの進化がもたらす
人間の危機がそれにあたるのではないかと。
その絶望の危機に直面した時、人は何を大切にし、人はどうあるべきか、人は何かを見出そうとする。
まさにその時、箍によらない真の自分自身の存在に気づき、何かが始まると。

深すぎて十分に消化できていないが、
少しばかり新しい未来が見えたような気がした。


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この町に思うこと

こくぼ重孝

25年前、東京からこの北海道伊達市に移住した。都会であくせくして生きてきた自分にとって、この街は楽園のようだった。そんな楽園も暮らしていくといろんなことがあった。徒然なる街ではなく、変化があり退屈しない街に住んで感じたことを600字に絞って綴っていこうと思う。

詳しくはこちら
ジャンル
政治・ビジネス
アクセス総数
10,176回

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