徒然ならざる伊達日記

歩くことで己の力のなさを知る

昔、国会議員の秘書をしている時、よく地元に入って後援会活動のお手伝いをした。
「当選する秘訣はとにかく歩くこと。すり減った靴が勲章なんだ」と教えられた。
正直なところは本人ではなく、秘書の自分が歩いて、役に立つのだろうかと思った。
後援会についても疑問に感じた。
そもそも得票数に占める後援会員が1割にもならないのに
「後援会」なるものは、本当に役に立っているのだろうかと。
それは後援会を維持するだけでも、相当なお金がかかっていたからだ。
地元秘書の仕事もそのためと言っても過言ではなく、
その人件費や事務所費はバカにならない。
そのお金のために危ない橋を渡る議員もいる。
だから本気で「後援会とか地元秘書って必要なんですか」と先輩秘書に言ったこともあった。

しかしこうして自分が20年も議員を続けていると、
後援会がいかに大事かということが身に染みてわかった。
それは、自分で歩くとよくわかる。
歩いて挨拶まわりをしていると自分で歩いて得られる票が知れているということを思い知る。
自分で歩いて、相手との関係性を築くのには、相当な時間が必要で、
それは1000人なんてとても無理で、100人が良いところではないかと。
今回の選挙でも多くの皆さんにご支援を頂いた。
得られた1249票はいろんな人が支援の輪を広げてくれた結果だった。

若かった自分に会えたなら、
歩くことで己の力のなさを知り、
そんな自分を支える後援会があったら心強いんだよと言ってやりたい。


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この町に思うこと

こくぼ重孝

25年前、東京からこの北海道伊達市に移住した。都会であくせくして生きてきた自分にとって、この街は楽園のようだった。そんな楽園も暮らしていくといろんなことがあった。徒然なる街ではなく、変化があり退屈しない街に住んで感じたことを600字に絞って綴っていこうと思う。

詳しくはこちら
ジャンル
政治・ビジネス
アクセス総数
10,173回

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