タリズマン・マスター

シシャモという魚いますよね?酒の肴としても、ご飯のおかずにしても私は美味しい魚の認識です…が、よくスーパー等で売られているシシ
ャモはシシャモじぁないですよね?あれは、カラフトシシャモと言ってカペリンという魚で本当のシシャモとは全然別物ですわ…シシャモ値段も高いですしね…シシャモという魚はアイヌ語のシュシュハム(柳の葉)という言葉から来たらしく、アイヌ民族の世界観というのは、天上界には、我々の住んでいる島と同じ国土があって、そこにススランペッという川岸に柳の木だけ生えている大きな川があり、毎年秋になるとその柳からススランペッの上に柳の葉が散り落ちる…。

ある年そのススランペッの岸の柳の葉が、ヒラヒラとススランペッに落ちず、下界に散り落ちていった…。天上の木の葉が地上に散って、そ
のままにしておくと腐ってしまってはかわいそうだ!というので、神々が相談して散った葉に生命を与えて、シュシュハム(柳の葉)という魚
にした…。

それで毎年木の葉の散る頃になると、この川に柳葉魚が登って来るんだという伝説がある…。もう一説には、天上の雷神の娘が退屈して、日
高の山の上に降りて、山々の源を持つ川の様子を見ていると人間界がひどく食料に困っている事が分かったので、天上に向かって大声で人間界
の危急を知らせた…。ススランペッの神々はビックリして、フクロウの女神に言いつけて、食糧の魂をどっさり背負わし、柳の葉の枝を杖にし
て持たして、日高の奥の山に天降らせた…。

そして付近の神々にそれをどこの川に流すか相談したところ、沙流川は水が綺麗だが男川で流れが荒いから、女川である鵡川のほうが良かろ
うと決まり、フクロウはその管理を沖の老神に任せる事にして、柳の葉一枚一枚に食糧の魂を入れ鵡川に流した…。ところが、天上の神々がそ
れを見ていると、どうもフクロウ神に持たせたよりも柳の葉の数が少ない!よくよく調べてみると、フクロウ神があまりにも急いで舞い降りた
ので、柳の枝の半分が折れ、、途中の八雲の遊楽部川に落ちてしまった…。そして、それらの柳の葉が魂が入っていないので腐りそうになり、
息も絶え絶えになっている事が分かった…。さっそく遊楽部川の神に知らせて、それらにも食糧の魂を入れたので、八雲の川にもシシャモが入
るようになったんだと…。

柳葉魚は、北海道でも、太平洋側の川のみ、11月の初めの木の葉の散る頃に3~4日だけ産卵に川に上る小魚で、八雲の遊楽部川、鵡川、
十勝川、釧路川等に入り、地元のアイヌの人たちは、神様の授けてくれた特別の食糧として、カムイチュプ(神魚)と呼んでいたらしい…。
魚体がナガバヤナギの葉に似ている所から普通シュシュハム(柳の葉)とも呼ばれていたみたいです。この魚の伝説に雷神が関係するのは、こ
の魚が川に産卵に入る時、シシャモ・ルヤンペ(シシャモ時化)といって、雷が鳴り海が荒れるからで、この神の魚が川に入る時には、鵡川で
は川口の砂丘に神魚を迎える祭壇を作り、盛大に神魚を迎える祭事を今でもやっているそうなのさ…。それでも神魚の来ない時には、何かさわ
りがあるとして、川を清める祭事も行っているそうです。


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