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[2010.10.07]
■濃い方がいいか?
「濃い方がいいか?、薄い方がいいか?」と言えば、私は薄い方が良いと思う。何の話かと言うと、食べ物の味に関してである。 
 
ところが、それが人間関係となると、そう簡単には決められない。都会では人間関係がどんどん薄くなって来ている。 
よく地方の人は、『東京の人は冷たい』と言うが、冷たいのではなく、忙しいのである。 
 
マンションの51階から見た勝鬨橋界隈 


ただ、東京の食べ物屋の味は最近は地方出身者が増えたせいか、以前と比べるとどんどんと濃くなって来ているように感じる。 
味が濃くなって行く一方で、人間関係は薄くなって行く。 
 
自室で本を読んでいたら、壮瞥町の農家のIさんから電話があった。 
なにかと思ったら、『橋本さんが帰る前に、女房が茹できびを送ると約束したが、もう終ってしまった。申し訳ないので、他のものを送る。 
 
クール宅急便とラーちゃん 
 
中身は着いてからのお楽しみです。』と言っていた。 
パソコンの味気ない文字よりは、声を聞く方がズーと良いし嬉しい。 
 
そして、2日後にクール宅急便が届いた。 
開けたら、なんと大きな毛ガニが2匹も入っていた。 
これには嬉しさを通り越して、驚愕であった。 
茹できびが、毛ガニになってやって来たのである。 
 
北海道では、『子供の頃のおやつは毛ガニだった』と伊達の友人が言っているのを聞いたことがある。 
そして、『また毛ガニなのー』なんて、今では考えられないような言葉が出ていたというが、本当かなー? 
 
大きな毛ガニが2匹 
 
さて、若い時は煩わしかった人間関係も、年をとると、薄いより濃い方が嬉しくなるのだから不思議だ。 
伊達では東京にあるような、「孤独死で1カ月後に発見された」なんて考えられないと思う。・・・が、どうか? 
 
(おまけの話) 
Iさんから電話のあった翌日に、伊達の大工のKさんからメールが届いた。Kさんとは私達が帰る前に一緒にゴルフをした仲である。彼は明るく、フレンドリーで、品が良く、とても大工さんには見えない。 
 
大工のKさんと、長老のKさん(写真はKさん提供) 
 
そのKさんはこの夏にホールインワンを達成した。 
そして一緒にゴルフをした時に、『記念品はなにがいいかなー?』と悩んでいたので、私の女房が、『東京では虎屋のホールインワン記念最中が人気がある』と言った。 
 
それを覚えていたKさんは、ホールインワン記念パーティで参加者にその虎屋の最中を配ったという連絡をくれたのである。 
 
Kさんのお友達は市内の「ぶどうの木」に頼んで、ホールインワン記念ケーキを作ってもらいプレゼントをした。・・・らしい。 
 
虎屋のホールインワン最中(写真はKさん提供) 
 
私は40年以上もゴルフをやっているのに、まだホールインワンをやったことがない。このまま出来ずにアチラの世界に行ってしまうのかと思うと、少し寂しい今日この頃である。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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