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[2010.10.06]
■ぶらり全駅下車の旅(神田~東京)
神田駅から東京駅はすぐである。 
だから、歩くのはわけないが、話を作るのに苦労する。 
 
神田と言えば、新橋と並んでサラリーマンの町である。 
大会社ではなく、中小企業が多く、特に販売業が多い。 
その企業で働くサラリーマンを相手に、ランチで商売をしているお店が沢山ある。 
 
昼飯の平均価格は650円くらいだ。 
弁当屋は500円以上じゃ売れない。 
だから、どこの店も熾烈な競争を強いられている。 
 
カード下の食堂街 


昼時になったので、私もランチを食べる。 
店の名前が気に入って入った。 
神田だから「神田っ子」である。 
 
ランチメニューから「メンチ定食」を頼んだ。 
650円である。 
メンチカツ2枚、味噌汁、ご飯、海苔、漬物が付いて来る。 
それに早い。注文して2分くらいで出て来た。 
 
定食屋「神田っ子」 
 
私のすぐ後に来たオバサンは、トイレに行っている間に焼き魚定食が来ていて驚いていた。 
 
食事の後に線路の北側を進む。 
ここは裏側という感じがして、なんだか薄暗い。 
人も殆ど歩いていない。 
 
居酒屋「があどした」 
 
どうやら、ここは線路の下らしい。 
突き当りを右に曲がり、ガードをくぐったら大手町だった。 
線路の下の南側はお店が続いていた。 
やはり私の歩いたのは裏側だったのである。 
 
そして、そこはもう東京駅丸の内口であった。 
こうして、武蔵小金井駅から東京駅まで歩いて来たのである。 
 
線路の下の暗い道 
 
(おまけの話) 
私の子供の頃の話である。 
私の家は武蔵小金井駅から子供の足で、10分くらいのところにあった。 
 
その頃は、家から出て歩いている時に知り合いに会うと、『どこへ行くの?』と聞かれる。 
駅の近くまで行く場合は、『町まで』と答えていた。 
それが都内まで行く場合は、『東京まで』と答えた。 
 
東京駅 
 
『東京まで』と言っても、別に東京駅を指しているのではない。新宿より先に行く時に使うのであり、吉祥寺に行く場合は、『吉祥寺まで』と答えていた。 
 
それだけ東京という地名は、私にとって重い響きがあったのである。遂にその東京駅に来てしまった。 
 
なんとなく始めた企画だったが、全ての駅間を歩いてみたら、新しい発見もあったし、なにか達成感まで沸いて来た。 
 
おしまい! 
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▼コメント(3)
名前: shinji  2010.10.07 05:26:26
このシリーズをいつも楽しく読ませていただきました。 特に、知っていたようで知らない界隈、例えば、大久保のアジア的町並、神田ガード下飲食店街などゴチャゴチャした所を、今度日本に帰ったらぜひ探索してみたいと、刺激されました。  
 
また、私の育った飯田橋あたりが(昔は国鉄の機関庫があった)昔の面影なく変わってしまったりというのも、時代の移り変わりをまのあたりにさせられ、感慨深いものがあります。神楽坂あたりでは、幼馴染のだれだれちゃんが今にも飛び出してきそうでした。 
名前:j.kim  2010.10.06 20:13:42
Walking leads you to interesting places and it is healthy and relieves daily stress. I enjoyed walking when I was working and commuting in Tokyo. I took lots of scenic routes. Congratulations for completing this walking tour and your diary. It reminded me of all the wonderful memory of my commuting days. 今はワシントンDCなので歩くチャンスが少ないので残念です。  
名前:kousan  2010.10.06 10:16:20
完走、ではなく完歩おめでとう御座います。私は大学(御茶ノ水駅)も会社(田町駅)も中央線を使っていたので、懐かしく拝見させて頂きました。特に会社時代は途中下車が多く、夜の新宿、阿佐ヶ谷辺りは昼間と雰囲気が一変しますね。テレビの「ぶらり途中下車の旅」や「ちい散歩」は良く見ます。スケッチポイントの参考にしています。今度は小金井から下りを歩きませんか?高尾までですと多摩川と淺川を渡るので、距離が有ると思いますが、チャレンジしてください。期待しています。  

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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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