■北の国から大雪便り
『伊達市は北の湘南と言われている』と、数年前に初めて伊達市に行った時に聞いた。でも、誰から言われているのかはよく分からない。 自分達だけで言っているのかもしれない。
でも事実、雪の多い北海道では珍しく積雪が殆ど無い地域である。
でも、今年の冬は全国的に少し様子がおかしい。
東京の私でさえ、12月中旬過ぎまでは暖かくて、これで冬かと思っていた。
いよいよ地球温暖化が表面化して来たなと思った。
そんな温暖化の冬でも、同じ伊達市の大滝地区は12月6日には既に雪が積もっている。
そこに住むOさんが雪景色の写真を送ってくれた。
大滝地区の雪景色
大滝地区とは市内から車で40分以上も掛かる飛び地の同じ伊達市である。
Oさんは大雪の大滝地区から雪の無い市内に毎日通勤している。
暖かな毎日も、クリスマスを過ぎた頃から急に寒くなって来た。
「北の湘南」と言われている伊達市では、例年は雪が降っても箒で掃くくらいしか降らないと言われていた。
それが26日になった途端に全国的に寒波が押し寄せて来て、伊達は吹雪となったようだ。それが2日間も続き、伊達の人達は慣れない雪かきをする羽目になってしまった。
市内のハヤセ前
そんな異変を伊達の友人達が知らせてくれた。
『大雪で高速道路が通行止めになった』とか、『庭の木々が雪の重みで垂れ下がるほど積もってしまい大変です』とか、『今までの暖かかったツケが一気に来た』など色々あったが、そんな中で傑作はイコロ農園のTさんからだ。
『家の外で毎日、立小便をしています。真っ白い雪に小便で字を書くのは楽しいです。』とあった。
イコロ農園
東京でも私の子供の頃は雪が積もった。
そんな時は嬉しくて、Tさんと同じように雪の上に小便で字を書いた。
豪雪地方はそんな呑気なことを言っていられないだろうが、たまの大雪はTさんを子供の頃に戻してくれる。
私も一緒に連れションをしたいなー。
その後、Tさんからのメールで『正月の陽気は3月のようであった』と連絡があった。
写真はOさん、Hさん、Tさんからの提供です。
今はこの断りを入れないと、後で請求が来る時代となった。
(おまけの話)
壮瞥町は伊達市の隣町である。
それなのに、地形のせいか冬は雪が多い。
それを利用して壮瞥町にはスキー場があり、伊達市の人達も滑りに行く。
ところが今年は天候異変で、そのオロフレスキー場に全く雪が無い。
これではスキー場の商売は上がったりである。
そういう時は昔から神頼みしかないと決まっている。
そこで登場したのが、壮瞥神社の松永宮司である。
彼は12月19日にオロフレスキー場のオープンの為に安全祈願祭があり、そこでのお祓いの神事に呼ばれた時のことを知らせてくれた。
その時、スキー場には全く雪が無く、年内のオープンが危ぶまれていた為に雪請いの祝詞を読み上げた。
その効果があってか、その後、26日になり大量の雪が降り積もった。
町の人に会うと、『この間の祝詞は効き過ぎたね』と言われるそうだが、それは違う。
このように、壮瞥神社は霊験あらたかなのである。
困った時には、近くの人は神頼みに行き、お賽銭をたっぷり弾みましょう。