■伊達から植木の剪定指導
私の家の庭には大きな柿の木が1本だけある。 その柿の木は毎年、甘い実を付ける。そんな理由で私は秋が楽しみなのである。
でも、その木は40年も経っているので大きくなり過ぎてしまい、洗濯物を干す時に太陽を遮ってしまうので困っている。
だから我が家は洗濯物は葉の無い冬は外で干し、それ以外の季節は乾燥機を使うという変な生活をしている。
そこで、私は遂に思い立った。
柿の枝を落として、陽が当るようにしよう・・・と。
でも、無暗に枝を切ってしまうと木が枯れてしまう恐れもある。そこで壮瞥町で果樹園を経営しているIさんにメールで剪定方法を問い合わせた。
ところが、Iさんは忙しいのか全然返事をくれない。
仕方なくイコロ農園のTさんに頼んで、Iさんのところに行ってもらい聞いてもらった。
その時に私は我が家の柿の木の写真を撮り、その写真に枝の切る個所を赤線で印を付けて欲しいと頼んだ。
そしてメールで返信が来たのが、この写真である。
剪定方法指示
あまり寒くない日を選んで、私は剪定作業を始めた。
アルミの梯子を柿の木に掛けた。
でも、写真で指定された位置には鋸が届かない。
届かない梯子
危ないと思ったのだが、やるしかない。
柿の木は折れ易いので登ると危険だと昔から言われている。それでも指定の枝を切る為には登るしかない。
恐る恐る柿の木に登り、安全を確認しながら鋸で指定の場所を切る。
思っていたより切るのは難しい。そこに携帯電話が鳴った。慌てて出たらバランスを崩して落ちそうになった。
電話はY君からで、その日の午後の高幡不動のダルマ市の連絡だ。
2時間半の作業で、なんとか教えてもらったような感じになったのではないかと思う。
かなり疲れたし、次回はもう年齢的に柿の木に登れないだろうと思う。
これが最後の剪定となると思うが、壮瞥町のIさん『どんなもんでしょう?』
剪定作業終了
切った枝の片付けまでは疲れて出来なかったが、その内にやろう。
今年の秋にも柿は生るだろうか?。
責任を取ってね、専門家のIさん。
(おまけの話)
私が育った子供の頃は広い庭園のある純和風の家に住んでいた。家の中には大きな能舞台もあるというお大尽が作った家であった。元は黒崎伯爵の別荘だったと聞いた。
庭には大きな池もあるし、竹林もあった。
更に別棟にはビリヤードをする為の洋館が建っていたという豪華版であった。
庭が広く木が多いので、植木屋の甚さんという親方が弟子を2~3人連れて、定期的に植木の手入れに来ていた。
庭の奥に古井戸があり、それが危険だとオヤジが言って、ある時に甚さんに井戸を埋めるように頼んだ。
甚さんは茂った熊笹をかき分けて奥に進み、その古井戸を埋めた。
その時に真っ白な大きな蛇がどこからか出て来た。
甚さんはその蛇を捕まえて、皮を剥いで焼いて食べてしまった。
暫くしてから、甚さんは多摩川に投網を打ちに行った時に、心臓発作を起こして水に溺れて死んでしまった。
私のオフクロは『甚さんは我が家の守り神の白蛇を捕まえて食べてしまったので、その祟りで死んだ』と言っていたが、『祟り』って、本当にあるのかなー?