■伊達から督促状
伊達の農家の菅原さんから北海道が誇るブランド米の『ほしのゆめ』とジャガイモの『わせしろ』が送られて来たが、私はその次の日から新潟県の秘湯巡りに出掛けてしまったので試食する時間がなかった。 すると秘湯巡りから帰って来たら、伊達から『督促状』がメールで届いていた。
ほしのゆめ炊き立て
『寒じめ野菜(ワセシロ)の評価ははどうでしたか?。米は乾燥が遠赤外線乾燥ではありません。 結構重要な要素かも知れませんよ。』とあった。
誰でも贈り物をして、その返事が来ないと心配になるものである。まして自信を持って送った品物の場合がそうだ。
寒じめ野菜のお礼だけはメールで送信しておいたが、試食の報告がまだだったのがいけなかった。早速、女房に夕食のメニューに入れてもらった。
そして出来たのがご飯は『ほしのゆめ』、おかずは『わせしろのポテトグラタン』である。更に白米を試した後にすき焼き丼にして食べた。
ポテトグラタン
米の評価は難しい。
私がいつも食べているイコロ農園の『ななつぼし』も新潟・魚沼産コシヒカリより美味しい。菅原さんから送ってもらった『ほしのゆめ』は『ななつぼし』より粒が大きいように感じる。でも、ねばりは『ほしのゆめ』の方がある。
どちらが美味しいかと決めるのは難しい。
『ななつぼし』は昨年の夏に私が暑い中で「ひえ」を抜いて大事に育てた。
『ほしのゆめ』はイコロ農園の田圃の指導をしてくれた菅原さんのお父さんの顔が目に浮かぶ。
そんなことで、私にとっては両方とも美味しいのである。
その夜のメニュー
(おまけの話)
『寒じめ野菜とは何か?』を恐る恐る菅原さんに問い合わせた。
その返事である。『これはご存知のように単なる越冬野菜です。私が勝手に考えた商標です。食べ物は何かで「しめる」ことで、食感や味を中に閉じ込める事ができますよね。冬の寒さは野菜の甘みを凝縮してくれます。』とあった。
なるほど、納得であった。でも、私はもう少し大変なものかと思っていた。
『わせしろ』はどのような料理法が一番美味しいのかも問い合わせた。
『我が家ではわかめと一緒に味噌汁にしたり、シンプルに塩煮肉じゃが、7ミリくらいに切り電子レンジで4−5分チンして焼肉の時ホットプレートで焼いたり(塩、コショウがお薦め)』との返事が来た。
『お米はおにぎりで食べてみてください。もちろん冷めてから違いがわかります。』と、かなり自信を持っているようだ。
菅原さんは若い頃にアメリカに農業研修に行っていたので『農家の菅原さん』と私が言うと怒るかもしれない。
本人は『ヴェジファーム スガワラ』と名乗っているのだから・・・・。
そんなハイカラ農家の自信作を東京に居て頂ける私はなんと幸せなんだろうと、改めて感じたその日の夕食であった。菅原さん、改めてありがとう。