■ベトナム(2)・・・果物天国
(2013年6月28日) ベトナムの今頃のシーズンは雨季である。
気温は32~33度だが、湿気が多いのでもの凄く蒸し暑く感じる。
しかもエアコンが普及していないので、ホテルか高級店以外は暑くて参る。
果物市場は南国フルーツで溢れているが、お客は少ない。
その代り、私の好きな果物のシーズンなのが嬉しい。
私が南国フルーツで一番好きなものは「マンゴスチン」である。
紫色の硬い皮の下に、真っ白な果肉が6切れくらい並んでいる。
運が良ければ種が全く無いものに当るが、運が悪いと大きな房は2つとも種ばかりということもある。
マンゴスチンを半分に割って食べる。白い果肉が美しい。
この味を例えるのは難しい。
強いて言えばと思ったが、強いても言えない。巨峰に似ているかなー?
他にも果物の王様「ドリアン」、ジャックフルーツ、ドラゴンフルーツ、マンゴー、ランブータン、硬い桃、なんだか良く分からないものなど一杯ある。
欧米では「ドリアンは果物の王様、マンゴスチンは果物の女王」と、言われている。
右手のギザギザのあるのがドリアン。腐ったバナナみたいな味で、私は好きじゃない。
会社の裏手にある青空市場に、若い女性の日本語教師のニエンさんに案内してもらった。そして待望のマンゴスチンを買った。
店頭に出ているものは私の期待と違い小さいと思い、「もっと大きなのはないの?」と聞いてもらった。
すると奥から箱に入った大きな奴を持って来た。
日本人と分かり足元を見られたのか、値段は店先のものの5倍だった。
値段は1キロ。この大きさだと1個5円くらい。
それでも20個買っても10万ドンだったので、1個当たりは25円にしかならない。ホテルに持ち帰り、冷蔵庫に入れた。
風呂からあがり、マンゴスチンを4個立て続けに食べた。
期待通りの味だった。
見た目が気持ち悪い色のドラゴンフルーツ。
マンゴスチンの食べ方は、ヘタを下にして真ん中辺りを爪で深く押す。
それを一周行い、ヘタを持って半分に割る。
すると中には真っ白な切れな果肉が並んでいるので、それをスプーンですくって食べる。
マンゴーは熟れていない青い、固いものが売られている。
爪で押す時に紫色の汁が出るので、ナイフで注意深く外周に切れ目を入れるのが良い。
ナイフを持参していない私は、朝食の時に隣の席のナイフを持ち帰って以来、それを使ってマンゴスチンを食べている。
ランブータンの表面の棘は柔らかい。皮をむいて食べる。
味はほのかに甘い。
(おまけの話)
ベトナムの通貨は「ドン」である。
これが慣れないと、日本円に換算して幾らになるのか全然分からない。
庶民と一緒に普通の食事をすると、ベトナム名物料理の「ホー」は2万~3万ドンであるから初めは驚く。タクシーの初乗り料金は1万6000ドンもする。
全てのお札のデザインは英雄「ホーチミン」である。
「50万ドン」が最高額紙幣である。
昼食に会社の社員と4人でランチと生ジュースで、42万ドンであった。私の宿泊しているホテルは1泊300万ドンであるから、お金が音を立てて湯水のように出て行く感じがしている。
硬い桃。ネクタリンに近いかもしれない。
当然だが、財布にお金が入り切らないので、ここでは私は財布は持たず、札束をそのままポケットに突っ込んでいる。
1ドンが日本円でいくらか? これには答え難い。
10万ドンが500円と覚えておいて、支払いの際に50万ドンを越える時には注意するようにしている。それ以下だったら、言われるままに払うしかないと思っている。
ベトナム政府にデノミでもしてもらわないと、日本人にとっては請求額が大きくて怖い。
日本の梅にそっくり。梅干しは作らないと思う。