■いよいよ団塊の世代が出て来た
この時期になると毎年のように、ダイアモンド冨士の撮影をしている。 日本人は誰でも富士山が好きだが、私の家から1時間半で行けるとなると、なおのこと写真を撮りに行くきたくなる。
伊達の忙しい人の代表格であるRさんは『富士山を見ると涙が出て来る』というくらい富士山が大好き人間である。
ダイアモンド冨士は色々な場所から見えるが、私が特に好きな場所は山中湖の東端の平野地区である。
この場所からダイアモンド冨士が見られるのは1年に2回だけである。
10月にも見られるが、撮影に適しているのは空気の澄んでいる2月が良い。
朝のテレビの天気予報だと、その日は1日中、天気は良さそうであった。
そこで18日に行く予定をしていたが、その日のあたりは天気が悪そうなので、急きょ繰り上げて、12日に行くことにした。急に決めたので、今回は誰も誘わずに1人で行く。
中央高速道路を冨士吉田方面に走って行くと、どうも様子が変だ。その日は急に気温が上がった為に、天気は良いのだがガスが出て来た。
平野地区に着いた時は、空には薄い雲が広がっている。
今年は地球温暖化の影響か、この地区に氷が張っていない。
1時間前
1時間以上前からカメラと三脚の準備をしていたのに、やはり薄い雲が富士山を覆ってしまいダイアモンド冨士は起きなかった。
考えようによってはそれもまた良い。
これは釣りに似ていて、駄目であってもまた楽しいのである。
自然が私にまた来る機会を作ってくれたのであるから・・・・。
(おまけの話)
私がダイアモンド冨士の撮影を始めた4年前は、まだそれほどカメラマンは来ていなかった。
ところが、年々、その数が増えて来て、今回などは300人以上もいる。しかも早くから来て場所取りをしているので、1時間前では良い場所は無い。
場所取り
いよいよ団塊世代が引退して、先輩格の我々の居場所に現れて来たと感じる。
テレビの取材班も来ていて、もうお祭り騒ぎだ。
テレビ取材
車のナンバーを見ると、大阪、京都、札幌、群馬などかなり遠方からも来ているようだ。また、中国語も聞こえる。
来年辺りは撮影場所に屋台が出たり、軽トラックの弁当屋なんか出るんじゃないかと思っている。
デジタル・カメラさえ買えば、あとはお金の掛からない趣味なので、引退したオヤジやオババにはこんないい玩具は無いのだろう。
私の今年のダイアモンド冨士は終った。来年はどうしようかと迷っている。