■小金井市と伊達市の意外な関係
私の地元である小金井公園の中には江戸東京建物園がある。そこには歴史上の重要な建物が多く移設されて、保存されている。 私は伊達からやって来る人達には時間が許す限り、そこに案内している。
宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のアニメ映画のモデルになった風呂屋があることも興味の対象だが、それよりも伊達の人に縁が深い高橋是清の暗殺された家が移設されて保存してある。
そこで高橋是清と伊達市の関係である。(伊達では知っている人も多いと思うが) 昔のことだが、亘理伊達藩の家老だった田村顕正が事業の失敗で多額の借金ができ、その返済の為に所有地を当時の大蔵大臣であった高橋是清に売却した。
その後、是清の孫で高橋賢一さんという人が伊達市黄金のその場所で高橋牧場という名で牧場を経営していた。
道議会議長までやった賢一さんは既に亡くなり、その後、色々とあったが、今もその牧場は狭くなったがそこにある。現在はその子供の代になっているとのことだ。
ところが更に驚くのは、私が伊達に居る時にメセナ協会が企画した野田画伯の個展を札幌に見に行く時に、バスで隣り合った人が田村顕正の子孫だった。
それは大して驚くことでもないが、なんと彼は現役時代に25年間も私の住む小金井市に住んでいたと分かった。
これにはお互いに驚いた。
同じ駅で電車に乗り、同じスーパーで買い物をしていたのだから。
・・・・と、いうわけで伊達市と小金井市は意外なところで深い関係があるのでした。
世間は狭いと思う。
(おまけの話)
Y君からメールが来た。
28日に高幡不動尊で『だるま市』があるので、そこに行く。
2時頃には現地にいる』と連絡ともお誘いともつかぬメールが来た。
これは彼一流の遠慮深いお誘いとみた。
そこで特に予定の無い私はお付き合いをして、写真を撮りに行くことにした。現地にはもう1人、S君が来ていた。
不況の影響か、凄い人出である。
こんな時は神でも仏でもダルマでも頼ってしまうに限る。
3人でだるま市を見て廻ったが、だるまを買ったのはY君だけだった。
『だるま市と何の関係があるの?』と言われそうだが、高橋是清はそのふくよかな容貌から「だるま蔵相」、「達磨さん」と呼ばれて親しまれていたという理由から関係があるのである。
私はだるまではいつも思っていることがある。
『買った時に目玉を1つ入れて、願いが叶ったらもう片方にも目を入れる』と聞いているが、最初から両方の目を入れた方が、だるまとしても見通しが良くて、願い事を叶え易いのではないかと思うのだが・・・。