■蓮の花は雨に似合う
7月6日に上野不忍池に、蓮の花の開花状況を見に行った。
この時の写真は、7月11日のブログ【メールを楽しむコロナ効果】で公開した。その時はまだ開花している花が少なかった。
【不忍池】の全景。正面奥は「弁天堂」
そこで今回は「雨の中の蓮の花」の写真を撮ろうと思い、17日の朝に出掛けて行った。
午前7時30分の大江戸線に乗り、「上野御徒町駅」で降りる。
地下鉄の中はこんな時間から、通勤客で立っている人もいる。
それはコロナウィルスの影響でソーシャルディスタンスを保つために、
自主的に座席を1つ空けて座っているからだ。
見学通路で、通勤途中の女性がスマホで撮影していた。
地下道から地上に出たら、小雨が降っていた。
徒歩5分で不忍池に到着する。
驚いたことに私と同じようなことを考える人がいるらしく、既にカメラマンが5人もいた。
葉に溜まった雨水が流れるまで、10分近く待つ。
先ずは池に張り出した観賞用の歩道を進む。
先端まで行くと、周り中を蓮で囲まれる。
私の予想通りに、蓮の花は今が見頃のようだ。
通勤のサラリーマンがやって来て、スマホで蓮の花を撮影している。
流れ落ちる時間は、わずか2秒くらい。
私の撮影したい絵は、蓮の花と葉に溜まった水滴がこぼれる瞬間である。この構図の蓮の花がなかなか見当たらない。
見付けたと思っても、葉の向きによって水滴が向こう側に落ちてしまう。
「開花寸前の蓮の花」
やっと見付けても小雨のせいで、なかなか蓮の葉に水滴が溜まらない。
油断をしていると、一瞬の内にこぼれ落ちてしまう。
だからその瞬間が来るかなり前から、カメラを構えて焦点を合わす。
5分も経ってもその瞬間が来ないのでカメラを離すと、そんな時に限って水滴が流れてしまう。
中央右側の葉から、流れ落ちている。
池の周りを、良い構図を求めて歩き回る。
その瞬間を求めなければ、いくらでも蓮の花は咲いている。
小雨の中を2時間近く歩き回り、我慢してその瞬間を待った。
この日の最高気温は22度で、寒くなって来たので撮影を中止したが、
相変わらず納得の写真は撮れなかった。
10分も待っても流れないので、諦めた。
(おまけの話)
家に帰るには早過ぎるので、浅草に行ってみることにした。
上野から錦糸町駅行の都バスに乗って、雷門前で降りる。
シルバーパスを持っているので、家から上野、上野から浅草まで、無料で行けてありがたい。
東京都はシルバーパスを発行することで、年配者に家から出てもらい「寝た切り」を減らすという政策は私に関する限り大正解である。
最初は勢い良く、最後はこれくらい。
コロナ騒動以来、国内外の観光客がほとんど来なくなり、雷門から続く仲見世通りには全くと行っていいほどお客がいない。閉店したままの店も多くある。
開けている店も、店員が手持ちぶたさにしている。
私が観光客ではないと分るのか、声を掛けても来ない。
勢い良く、流れ落ちる。
浅草寺の隣の浅草神社が「夏詣(なつもうで)」という企画をしているが、誰も詣でていない。
六区の方はどうかと思い、そちらに歩みを進める。
こちらは地元民が相手のせいか、ほどほどに人出がある。
私は歩き疲れてカフェに入り、「フローズンパフェ・ブルーベリー」を注文した。390円とお安く、とても美味しかった。
流れ落ちるのも、そろそろ終り。(全部が流れ落ちるのではない)