■東京ユビキタス計画
東京ユビキタス計画というものがある。 簡単に言いいたいところだが、簡単には言えない。
そこを無理して言えば、『いつでも、どこでも、誰でも』が携帯型情報端末で用意された情報インフラに接続して、必要な情報を得られる社会を目指す計画』ということのようだ。
また、『ユビキタス』という言葉はラテン語の『神はあまねく存在する』という、なんとも難しい語源に由来している。・・・そうだ。
その一般公開実験が行われることを新聞で読んだので応募してみた。
予定日の3月3日の午前10時30分に集合場所の東京都庁に行く。
都庁45階からの景観
暇人のY君も誘ったら、喜んでくれた。
引退したら誰でも暇かというと、そうでもないので、いつでも付き合ってくれるY君は私にとっては貴重な友である。
その日の実験の参加者はたったの7人だけだ。
係員の説明を聞き、装置を渡される。
それは電波の受信装置と液晶モニターとイヤホンから構成されている。
ユビキタス装置
予め設置されている電波の発信源に近付くと、その辺りの情報が得られることになっている。
道順、有名な場所ではその説明、近くのお店などが液晶画面のメニューによって選べることになっている。
ところが、まだ実証実験の段階なので、『・・・になっている』はずの情報量が非常に少ない。
また装置の扱いに慣れていないので、希望のメニューが要領良く開けない。
電波が弱いので、すぐに圏外になってしまうなど、色々と問題がある。
西新宿から地下鉄に乗って銀座にも行ってみる。
知っている場所ばかりなので、モニターの案内が不親切で判り難く感じる。
2時間ばかり実験に付き合ったが、まだまだ問題は多いように感じた。
最後にアンケートを書かされたので、『知らない場所でユビキタスは有効と思うが、それより通り掛かりの人に聞いた方が早い。なんでも機械に頼る社会より、人に聞いてコミュニケーションを図った方が楽しいのではないか?』と書いておいた。
実験に参加した後の私の感想では、これが実現するかどうかは微妙である。
その時は装置の貸し出しは有料になるようなので、借りる人がいるかなー?
伊達の人が東京に来たら、ユビキタスを利用するよりも私を利用するだろうと思う。
(おまけの話)
東京ユビキタス計画のモニターはすぐに終ってしまった。
帰るには早過ぎるので、Y君と相談して銀座散策と皇居へ行くことにした。
天気予報では雪が降ることになっているので、雪の皇居というのは写真撮影には最適だと思ったからだ。
銀座四丁目から有楽町駅方面に向かう。
数寄屋橋の宝くじチャンスセンターを右折する。少し進んでプランタンの前を左折する。有楽町駅前の『どさんこプラザ』を覗いてから、その先を左折して東京フォーラムに入る。
東京フォーラム
『ごはんミュージアム』を覗いてから左折して皇居に出る。
ごはんミュージアム
雪が降りだす雰囲気はない。ただ寒いだけだ。
観光客も殆ど来ていない。
皇居
しかたないので二重橋で写真を撮ってから、東京駅に向かう。
駅前の話題の中央郵便局は周りを鉄板で覆われていて、中は見えない。
もう解体工事はかなり進んでいるようだ。
鳩山大臣が『文化財保護』と言って怒っているが、もうここまで解体されてしまったら遅いと感じた。