■レタスの種の発芽
最近の私は農業の話題が増えたように思う。 元は工業経営者だったのに、この変わりようである。
人は変るのである。
さて、レタスの話である。イコロ農園のTさんが伊達からレタスの種植えと育て方を指導してくれたのに、私はその通りにしなかった。
すると、それを知ったTさんから次のようなメールが届いた。
『遠隔指導で大変な苦労をしたのに、その通りにしないのであれば困り者です。写真で見る限り芽は出ませんし、出てもコジクレる(讃岐弁)レタスです。
何故かというと地温がまだ足りないので発芽が悪いのです。明日にでもビニールに少し穴を開けて地べたに敷いてください。・・・・』。この後は長いので省略。
同じく伊達の元サラリーマンのヤングファーマーのTさんからもメールが来た。
『うちでも春のキャベツやブロッコリーは育苗トレイに種をまき発芽させ、それから紙のポットに移し、ある程度に成長したら畑に定植するという工程です。
「苗反作(なえはんさく)」と言って、苗の段階が収穫までの期間の半分の重要度があると年寄りから聞いたことがあります。人間も同じでしょうかね?』と、あった。
みんな私のレタスの種を発芽させようと一生懸命である。
最後には本職のレタス農家の菅原さんからもメールが来た。
『イコロ農園のTさんのご指摘の通りです。指導に従わないのであれば、指導の意味がありません(笑)。菅原塾なら破門ですよ。(笑)とにかく、経験が大切です。いよいよ困ったら、私が教えましょう。』と、書いてきた。
そんなに皆に心配をかけてもいけないので、新たに専門家の指導方法に従って育苗ポットを買いに行って、植え直した。すると1週間もしたら芽が出て来た。
発芽3日目
やはり何事も専門家の言うことは聞いた方が良い。
でも、なにはともあれ発芽は嬉しい。
農業というのは本当に素晴らしい仕事だと思う。
『だから儲からなくてもいいんだ』なんて言ったら、本職の農家の人に怒られるだろうなー。
発芽6日目
(おまけの話)
レタスの種を畑に植えてから気が付いた。
庭の大きなシュロの木が、時間によっては大事な畑に日蔭を作ってしまう。そこでシュロの木よりレタスの畑が大事な私は、これを切ることにした。
このシュロの木は結婚した時に女房の実家の父がプレゼントしてくれたもである。
だから、もう40年以上も経っているので、大きくなり過ぎている。
切ったシュロの木
いざ切ってみたら、これがなかなか切れない。
太さは30センチくらいだが、幹の周りに生えている毛が5センチくらいの厚さがあり、それがノコギリに纏い付く。
なんとか切り倒したら、場所が悪かった。
ある方から頂いた大事な灯篭の上に倒れて、その灯篭を壊してしまった。
壊れた灯篭
この灯篭を頂いた話は面白いので、また別の機会に・・・・。
切り倒したシュロの木は重くて動かすことも出来ない。
仕方ないので、5本に切り分ける。
これがまた大仕事であった。
切り分けたシュロ
やっと終った畑は陽当たりが良くなり、これでレタスも上手く育つだろうと思う。
農業というのは本当に大変な仕事なんだと、つくづく思った1日であった。
(おまけのおまけ)
私の方法で植えたレタスの種も、念の為に少しだけ残しておいた。そうしたら、忘れた頃になって、情けないようなか細い芽が出ているのに気が付いた。
『何事も諦めてはいけない』と言えば、この場合は本職農家に怒られそうだ。