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[2009.08.29]
■小幌駅の幻の円空菩薩像
 
ある人から『室蘭本線の秘境の小幌駅』という話を聞いた。『秘境』とか、『秘湯』という言葉に弱い私は、なんとかそこへ行きたいと思った。 
 
伊達市にあるこのブログを管理している会社『アップデート』のY社長なら判るかもしれないと思い連絡してみた。 
すると、『小幌駅のことなら、自分が一番良く知っている。何回も行っている』と連絡があった。 
それならと、ついでにガイドもお願いした。 
 
小幌駅行き切符 


そこは伊達紋別駅から各駅停車の列車に乗って7駅目で、1時間近く掛かり、トンネルとトンネルの間の僅かな隙間にある駅である。 
小幌駅に止まる列車は1日に往きはたったの3本、帰りは5本しかない。 
 
小幌駅 
 
小幌駅に着いたら、なにもない。駅舎すらない。 
雨の中を、駅から始まる急な山道を恐る恐る降りる。 
200メートルくらい下が海岸となっている。 
そこには洞窟があり、中には円空作と言われる仏像が安置されていた。 
 
円空作?仏像 
 
岩屋の説明書きには次のようなことが書かれていた。 
『1666年に、仏師・円空がこの洞窟で仏像を彫り、そこに安置した。 
その後、修行僧がこの洞窟でクマに襲われたが、その仏像の陰に隠れて命拾いをした。その時に仏像はクマに首から上を喰いちぎられた。そして1894年に首は修復された』と、書いてある。 
 
私も仏師であるから判る。『この話は嘘ではないか?』・・・・・と思う。 
第一に円空の技法で彫られていない。 
第2に仏像の高さは30センチくらいなので、仏像の陰に隠れることは出来ない。 
 
岩屋観音洞窟 
 
(おまけの話) 
小幌駅で、我々につられて降りようとした若い家族連れがいた。私が『次の列車は3時間後ですよ』と言ったら、慌ててまた乗車した。 
私が注意しなかったらあの家族はどうなったんだろう? 
 
3時間後に、小幌駅で帰りの上りの列車を待っていたら、反対の下りの列車が停まった。3人の若者が降りて来た。 
どうやら鉄道マニアのようだ。 
すぐ後に来る我々の乗る上りの列車に乗って帰るつもりのようだ。 
 
トンネルから小幌駅を見る 
 
私は1人に声を掛けた。『どこから来たの?』 
彼は『大阪』とつれない返事だ。 
私は3人組だと思ったので、もう1人に同じ質問をした。 
すると『埼玉』と言う。その先の会話が続かない。 
なんだか大人とはまともに話も出来ない若者だ。 
 
3人は全く別々にここへ来たようだが、彼ら同士でも全く話はしない。 
小太りで、暗い感じで、カメラを持っている。 
鉄道ファンがみんなこんなとは思いたくないが、なぜか同じ3人であった。 
上りの列車来たら、みんな乗ってどこかへ帰って行った。 
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▼コメント(1)
名前:links of london  2010.07.13 17:11:22
伊達市にあるこのブログを管理している会社のY社長なら判るかもしれないと思い連絡してみた。 

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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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