心の伊達市民 第一号

小さな話(24)

【長嶋 茂雄】
プロ野球の巨人軍の長嶋 茂雄終身名誉監督が、肺炎のために89歳で亡くなった。
私は特に巨人のファンではなかったが、長嶋選手は明るくて好きだった。
ファンのために東京ドームでは、巨人軍の試合のある日に記帳所を設けたので、私も記帳に行ってみた。

この日は6月なのに35度を超す暑さだったが、12時から始まった記帳には大勢のファンが訪れていた。
思い出すのは彼の迷言である。いくつもあるようだが、私が覚えているのは野球少年が『将来は長嶋選手のようになりたい』と言ったら、彼は『がんばれよ』ではなく、『無理すんなよ』と返した話が長嶋らしくてとても面白い。


長嶋 茂雄終身名誉監督追悼記帳所



【篆刻(てんこく)】
最近は書類に印鑑を押す機会がほとんど無くなった。
少し前にあるところから送られて来た封書に、返信の書類に「印鑑」押すように要求された。印鑑を探していたら、懐かしいものが見付かった。それは「篆刻」である。

私が若い頃に面倒をみた台湾人の男に篆刻を習い、30年くらい前に自分で彫った作品だった。篆刻というのは印鑑用の石の材料に、「篆書体」という文字を彫ったハンコのことである。

親しかった彼の両親の葬儀には、私は夫婦で台湾まで行ったことがある。
彼は日本国籍も取ったのだが商売が上手く行かず、40年も住んだ日本を離れて今年中に台湾に戻ることになった。


 私の手彫りの印刻「橋本」



【宝くじドリーム館】
東京は6月11日に梅雨入りした。朝から雨の上に、全く予定が無くて困った。
でも家にいられないのでネットで調べて、久しぶりに宝町の「宝くじドリーム館」のイベントを見に行った。ランチタイムコンサートは「昭和歌謡ライブ」だった。今年は「昭和100年」だから、いいかもしれないと思った。

12時から始まったライブの出演は、「浅草昭和パラダイス」という3人のメンバーで、観客は雨の為か少く30人くらいで、見たところ全員が戦前生まれのようだった。
昭和歌謡といっても古過ぎて、私には馴染みの歌は少なかった。
女性2人は元気溌剌で少ない観客でも作り笑顔を絶やさず、芸人の苦労が偲ばれた。


 「クーちゃん」(宝くじドリーム館)



【東京スクエア・ガーデン】
宝くじドリーム館に入館する時間調整で、地下鉄「京橋駅」の上にある「東京スクエア・ガーデン」に行った。この1階でアート作品を見ることが出来る。
今回は「Intersect: Tokyo Art Currents」というタイトルで、4つのギャラリーがそれぞれの視点で選出した現代作家6名によるグループ展だそうだ。

これは家に帰って来て、このブログを書くために調べて分かったのである。
私は作品をザッと見ただけなので、作者名も見なかった。『同じ人の作品にしては、ずいぶんと作風が違うなー』とは思った。


 「Intersect: Tokyo Art Currents」



【METoA Ginza 閉館】
数寄屋場所交差点の近くに「METoA Ginza」があり、いままでに何度も行ったことがある。しばらく行っていないので、「今は何を企画しているのかな?」と思いホームページを開いてみた。するとそこには次のようなことが書かれていた。

『三菱電機株式会社は、当社グループの最新技術・サービスを体験できる施設として運営してきた 三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza(メトアギンザ)」 を最終営業日の 8 月 4 日をもって閉館します。併設するカフェレストラン「METoA Cafe & Kitchen」も同日で閉店します』。

「えー!」と驚いた。時にはとても面白い企画もあったので、とても残念である。
これが最後と思い出掛けて行ったが、最後のイベントはただの「星空」だった。最後くらい派手にやって欲しかった。


  「METoA」の巨大なスクリーン



(おまけの話)【SONY PARK】
数寄屋橋交差点の角に「SONY PARK」が完成した時に、私はすぐに予約して見に行った。最近になりメールの受信トレイに『Sony Park展2025」Part1 ご来場のみなさま』というタイトルで、「Part 2」開催期間の延長の案内があった。
わざわざ知らせてくれたので、予約をして見に行った。

午前11時の最初の時間の入場券を予約して、先ずは上階からと思いエレベーターで4階に行った。ここは「Cinematic Soundscape」で音楽家の牛島憲輔氏の映画音楽を聴きながら、彼の思考を覗き見るのだそうだ。
奥では90秒のアニメ映画「チェーンソーマン」の予告編が見られる。
画像に合わせて床が激しく動くのに驚かされた。    


 「Cinematic Soundscape Theater」(4F)



3階に降りたら、部屋が真っ赤だった。 
周りに鏡が張ってあるらしいが、どこからどこまでが部屋か分からない。
ここは「Creepy Nuts」という、日本人2人のヒップホップ・ユニットだそうだ。

「Creepy」とは「気味の悪い」という意味で使っているようで、「Nuts」は「奇人変人」、もしかしたら「睾丸」の意味で使っているのかもしれない。彼らの新曲「LEGION」という曲が流れているらしい。若者の間では人気らしいが、私には全く理解が出来なかった。

以前に来た時の「Part 1」では、「YOASOBI」というミュージシャンだったが、どちらにしても私は知らない。 


 「Creepy Nuts LEGION INSTALLATION」(3F)



地下2階に行ってみた。
ここはやっと私でも理解できるようなイベントをやっていた。
入口で予約証を見せたら、PCでクジを引かされた。なんだか分からなかったが「当り・16番」だと言われた。

部屋の正面に大きなスクリーンがあり、2人の女性がゲームをやっていた。
彼女達が終ると私と15番の女性の番で、スクリーンの前に立ち電子銃のようなものを渡された。それで画面に出て来るBABY MONSTERを打ち落とすのである。
2分くらいのゲームで、私たちは250の内、234を打ち落とした。これは面白かった。


「SHEESH Hunting Games」(B2F)



同じ部屋の反対側に囲まれたガラスの部屋があった。
そこで女性が1人で中ほどに立って、両手を45度くらいに広げていた。
なんだか分からなかったが、壁に激しくダンスを踊る画像が何人分も出ていた。
どうやら人がただ立つだけで、AIがダンスをしているように加工してくれるらしい。

面白そうなので、私もやってみた。
そして撮影は10秒で終りで、帰りにQRコードの付いた紙片を渡された。
これを読み取ると自分のダンスが24時間だけ見られて、その後に削除されるそうだ。
早速、QRコードをスマホで読み込んでみたら、恥ずかしい私のダンスが出て来たのである。   


記事の問題について編集部に報告

コメント

  1. 見事なダンス(Y)

    見事なダンス(Y)

    返信

    AIによって創作されたダンス映像を見て驚いた。身体は20代の青年のしなやかな振りをしているが、帽子をかぶっている「顔」が何と「心の伊達市民 第一号」君である。これは見ているご本人には恥ずかしい。流石のAIでも顔を若く創作する事は出来なかったのかな?AIの画像処理はそんな中途半端なものではないと考えるのだが?それにしても「見事なダンス」を拝見出来ました。

コメントを書く

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,491,503回

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,491,503回
Tag

ハッシュタグ

「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています

  • いぶり腎泌尿器科クリニック
  • 住まいのウチイケ
  • 大高酵素
Popular Post

人気の記事

「楽しむ」カテゴリーのおすすめ記事

楽しむに関する

特集記事

特集記事の一覧はこちら