日本橋で食事をした時に、そのお店に「EDO ART EXPO」というチラシが置いてあったので、それをもらって帰って来た。


東京の郊外で育ち、仕事もそこでしていた私がひょんなことから都心に住むようになってから、急に「江戸」が身近になり好きになった。



「うぶけや」の爪切り・・(日本橋人形町) (私が使っているもので、10年以上もまだ切れる)

「EDO ART EXPO」の副題は「美しき浮世絵の女性たち」で、喜多川歌麿、葛西北斎、歌川国芳などの美人画を展示している。


少し前のブログでも「浮世絵に見る江戸の食卓」で江戸を取り上げた。
特に私の住む中央区には「江戸」に関わる老舗のお店、記念碑、歴史散歩などがたくさん揃っている。住所にも江戸の名残りがあるのが嬉しい。



「高級刷毛屋の江戸屋」・・(日本橋大伝馬町)

浮世絵展示パビリオンは19ヵ所もあるので、全部を廻るのはシンドイので、とりあえずは3ヶ所に絞った。
その3ヵ所は「江戸屋」、「伊場仙」、「榮太郎本舗」である。

その理由は「江戸屋」、「伊場仙」は初めて聞く名前だし、日本橋界隈なのでスタート地点の人形町からは歩いて行ける。
また3ヵ所目の「榮太郎本舗」はここでお茶をする予定だからという、かなりいい加減な決め方だった。



店の右奥にひっそりと飾られている美人画(江戸屋)

最初は地下鉄「人形町駅」からスタートした。
人形町は江戸時代は人形師が多く住んでいたことから、その名が付けられた。
ここには私の贔屓の「爪切り」の店がある。それは「うぶけや」である。


創業は1783年で、屋号の由来は「うぶけや」とは初代の㐂之助の打った刃物が「うぶ毛でも剃れる」と、お客から評判を受けたことから来ているそうだ。



「団扇、扇子の老舗」(伊場仙)

次に地図を頼りに「江戸屋」を探す。やっと見付けた「江戸屋」は刷毛専門店だった。
創業は1718年と、かなり古くから刷毛を商って来た。
でも何も買わないのだから、なんだか店構えからして入り難い。


「浮世絵を見せて下さい」と言ったら、主が横の壁を指さした。
そこには喜多川歌麿の美人画が、1枚だけ掛かっていた。



「団扇に貼られた浮世絵」(伊場仙)・・日本橋小舟町

そこから4~5分の所に「伊場仙」があった。
こちらは規模も大きな会社で、別の入口を入ると浮世絵のギャラリーがあった。
ギャラリーが素晴らしい。特に団扇に貼られた浮世絵が良い。


この会社は団扇と扇子を製造販売しているようで、創業は1590年で、当時は歌川豊国、歌川国芳,歌川広重などの人気浮世絵の版元でもあったようだ。



「団扇に貼られた浮世絵」(伊場仙)・・日本橋小舟町

最後は日本橋を渡り右に曲がったところにある「榮太郎本舗」である。
ここの創業は1818年で、ここが一番新しい。江戸は200年くらいでは新参者なのである。
店の奥に2枚の浮世絵が飾ってあった。


その浮世絵を見た後に、併設のカフェで名物の金鍔と緑茶で休んだ。
「東京の老舗は奥が深いなー」と感じたウォーキングだった。



「喜多川歌麿(左)と葛飾北斎(右)」(榮太郎本舗)

(おまけの話)
江戸と言えば、なんといっても「江戸城」であろう。
新聞に「焼失した江戸城の天守を復元した模型が完成し、皇居東御苑で9月29日から公開されることになった。
かかった費用はおよそ1億円」と書いてあった。


焼失したのは1657年の「明暦の大火」で、別名を「振袖火事」と言って歌舞伎の演目にもなっている。



昔はここに天守閣があったらしい。(皇居東御苑)

そこで江戸がらみで、復元した1億円の模型を見に行くことにした。
東京駅まで都バスで行き、皇居大手門まで歩いてそこから皇居に入る。
入口で手指の消毒、手荷物検査がある。


東御苑までは、皇居内をかなり歩く。
休憩所の隣に作られた建物の中に、目当ての天守閣が飾ってある。



建物に入ると、1億円の天守閣だけがある(正面から)

順番待ちの列に並ぶ前に、検温、手指の消毒がある。
数人の順番待ちなので、すぐに建物の中に入れた。
この為に作られた建物なので、狭くて小さい。


真ん中に天守閣が飾ってある。「これが1億円?」という感じだ。
前後、左右から写真を撮ると、もうやることが無い。
そのまま外に出て、和田倉噴水公園で休んでから帰った。



コロナ対策で、数人ずつが中に入れる(天守閣の裏側)















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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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