
心の伊達市民 第一号
おひとり様
(2014年10月17日)「ブログ閉鎖中の話題)
「ひとり」というのは、なんとなく世間体が悪いような感じがするし、あまり評価もされない。
それを表す言葉には「1人」、「独身」、「単身」、「孤独」、「孤立」、「独居」などある。
熟語になると「1人カラオケ」、「生涯独身」、「単身赴任」、「孤独死」、「孤立化」、「独居老人」、「ひとりもん」、「ひとりぽっち」、「一人鍋」など、侘しいような感じになる言葉ばかりだ。
最近、流行りの「家庭内別居」も「家の中でも、ひとり」を象徴している。

築地本願寺の正面階段。
一方、1人は毅然としている感じが少しだけする。
「孤高」や「単独」となると良い感じもしないではないが、ある意味では「我が儘」なだけである。
その熟語には、「孤高を保つ」、「単独登頂」などあるが、良い熟語は非常に少ない。

壁の穴から覗いた光景
最近は「生涯独身」という人が増えているそうだ。
それも分る気がする。 これからの世界はあまり希望が持てそうにない。
私達の世代は日本の高度成長期に当り、誰でも頑張りさえすればなんとかなった時代である。

本堂でシンポジュウムが行われた。
リタイアして10年も経つと世間から忘れ去られてしまう。
次に世間から注目される時は、「介護保険」、「年金」、「ボケ対策」などのマイナスの時ばかりで、たまに期待されたかと思うと、「シニアの経済力」などという私達の懐の中身であるから寂しい。

本堂は全て椅子席である。
なんか変な話になってしまったが、本当は書こうと思ったのは「築地本願寺」の話だった。
我が家の近くに築地本願寺がある。
この寺は京都西本願寺を本山とする浄土真宗の本願寺派の寺で、都心にありながらかなり規模は大きい。

滅多に叩かない火炎模様の大太鼓。
ここは開かれたお寺で、ハイカラにも毎月最終土曜日の12時半から30分間の無料のパイプオルガン演奏会がある。 また時々、法話や講演会がある。
最近ではシンポジュウムが開かれて、その基調講演にジャーナリストの大谷 昭宏氏が出るので行ってみた。

天井から吊るされた仏式の照明灯。
話は期待したほど面白くはなかったが、信徒らしき人達が多く、首から輪袈裟を架けた人も多い。
お寺の本堂で行われる講演はシーンとして、緊張感が伴う。
高齢の夫婦者が多いが、私は1人である。
こんなところで孤高を保っても仕方ないのだが、家族が付き合ってくれないのだから仕方ない。
大勢の中で1人でいると、特に「1人」であることを感じさせられる。
私は「1人で生まれた来た」のだから、「死ぬ時も1人」と決めていて、今から練習をしているのである。

お寺には珍しく「パイプオルガン」が設置されている。
(おまけの話)
浄土真宗は「阿弥陀如来」がご本尊であるが、宗祖は親鸞聖人である。
私は仏像を彫るが宗教には詳しくなく、私の家は臨済宗南禅寺派であることしか知らない。
お墓が遠いこともあり、普段はあまりお寺と縁が無いので、寛容な宗派の築地本願寺にお参りしている。

本殿の横には左右に読経の間がある。
浄土真宗の坊さんは結婚もするし、酒も飲むし、ステーキも食べるし、遊びにも行く。
私がこの宗派でただ1つ、気に入らないのが『坊さんが髪を伸ばしている』ことである。
これでは法衣を脱いでしまえば、坊さんであることが分らない。

蓮の花が咲きそうだった。
以前に、ゴルフ場で頭を「丸刈り」にしているグループがいたので、「ヤクザ」ではないかと思い、近寄らないようにしていたら、後で坊さんのゴルフコンペと分って驚いたこともある。
「死ぬ時は医者にも坊さんにも助けてもらわずに、1人で旅立つように、今から心構えを考えておこうと思う」。・・・と女房に言ったら、「そういう人は100歳まで生きるわよ!」と言われてしまった。

築地本願寺の夜景。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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引き継ぎ手募集!アイスプラント栽培、大滝の白戸さん
大滝区で「アイスプラント」という珍しい野菜を栽培する白戸和夫さんが引き継ぎ手を探しています。 南アフリカ原産のアイスプラントは多肉植物の一種で、サクッとした歯応えとプチプチした食感、塩気のある味が特徴のオシャレな野菜。中性脂肪の抑制や血糖値を下げる効果のある成分が含まれており、近年注目を集めています。 白戸さんがアイスプラント栽培を始めたのは13年前。当時は市場でも希少で、栽培方法も確立されていなかったそう。たくさんの研究と試行錯誤を重ね、独自のノウハウを開発しながら育ててきたのだとか。現在およそ3千株のアイスプラントが元気いっぱい育っています。出荷先は札幌方面のスーパーでサラダなど生食用として好評だということです。 詳しくは特集記事をご覧ください! https://mushanavi.com/specials/4448/ 育苗ハウスの中。なんだかかわいい! アイスプラントの苗。種から栽培しています。 ビニールトンネルが並ぶ白戸さんのアイスプラント畑 アイスプラントの収穫時期は6月〜11月。ポットで育てるため耕作機など、大型の農機具は不要。ハウスがあれば栽培でき比較的手軽に始めることができます。 栽培のポイントは土!貝殻や海砂などを混ぜ込んだ白戸さんオリジナルの用土がなんといってもよく育つ秘訣だそうです。農薬は使いませんが、独特の塩味を出すために夏と秋に数回、塩水を撒きます。 今シーズンもそろそろ終わりという時期ですが、ビニールシートの中では、はちきれんばかりに元気なアイスプラントがたくさん茂っていました。 うまく育つようになるまでに、多くの失敗と苦労があったそうです。このみずみずしさは長年の研究の賜物!葉を少しちぎって食べてみると、シャキシャキした歯応えとまろやかな塩味がとってもおいしかったです。 研究熱心でお元気な白戸さんですが、年々、体力的に大変になってきたため、苗や用土を譲り受けて代わりに育ててくれる方を探しています。伊達周辺の若手農家の方でアイスプラント栽培に興味のある方、白戸さんにご連絡ください(ハウスを一棟以上持っている方が望ましいそうです)。 匠の大地 白戸和夫 北海道伊達市大滝区優徳町 電話0142-68-6747 記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年11月)
むしゃなび編集部
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便利屋の域を超えた「田舎の便利屋 ウイコーポレーション」&「シンタ」代表 宇井尚さん
伊達市大滝区の外れに位置する山奥に宇井尚さんの「田舎の便利屋 ウイコーポレーション」はあります。 宇井さんは、自然に恵まれた札幌市盤渓で生まれ、毎日自宅の裏山や小川で遊んで育ちました。 実に、現在住むところにそっくりな自然環境です。 これからの季節は枝打ちや草刈りの依頼が多いそうです。 今のお仕事の背景には、知的障害者のためのグループホームを運営していたお父様の影響が強くあるそうです。 ご家族で、そのグループホームの利用者さん達と共同生活をしていたという経験は、宇井さんが目指している「あらゆるものとボーダレスに関わり合える環境作り」に通じていると感じます。 羊の毛刈りも! 依頼されるお仕事は多岐に渡ります。 例えば…。 庭木の剪定・立木伐採・草刈り・冬囲い・薪割り・薪販売・引っ越し手伝い・買い物代行・農業体験サポート・蕎麦打ち・羊の毛刈りなどなど。 花壇作りの依頼も増えたそうです。 before 「造園技能士2級」の資格をお持ちです。after ご本人曰く。 「法に触れること以外ならなんでもご相談ください ^^」とのこと。 誰にとっても頼りになる存在です。 立木の伐採 宇井さんにはもう一つ、自伐林業者としての顔もあります。 管理されずに荒れ放題となっていた山を買い取り、その森を整備するための保全と利用を実践する団体「シンタ」の代表としての顔です。 現在、この森で切り出した原木を地元の大滝学園に卸していますが、将来は、シンタの森の薪をブランド化して、販売したいと考えているそうです。 「田舎の便利屋 ウイコーポレーション」代表と「シンタ」の代表としての二つの顔。 けれども実は、その二つは一本の軸でしっかりと繋がっていました。 宇井さんが抱く地域への、北海道への、日本への、地球への想いです。 それは「地域の皆様がずっと、気持ちよく暮らしていける町を作りたい。それがどんどん周りに波及していって、北海道に、日本に、世界に広がって行くように動き続けたい」ということ。 「そのためには、まず自分が気持ちよく暮らすこと、その場限りではなく、未来を見据えた暮らしをすることだと思う。」 そう話してくださいました。 筆者は激しく納得。 まさにSDGs。 その言葉の通り、宇井さんご家族は大滝の山奥で半自給自足暮らしをされています。 2002年、水源を探し、原野を切り開くところから始め、ご自分で家を建てました。 土地を耕し、畑も作りました。 まさに150年前の開拓者のごとく、全てパートナーのなつみさんと協力しながら行ったのです。 生き物やエネルギーの循環にもその頃から関心が高く、実践者として取り組んでいらっしゃいました。 田舎の便利屋 ウイコーポレーションを立ち上げて5年経った今、ゼロからスタートした宇井さんの活動を見続けてきた地域の方々にとって、すっかりなくてはならない存在となりました。 高齢者の多い大滝では、顔が見える関係を大切にしている田舎の便利屋 ウイコーポレーションは、「便利屋」を超えた見守り機能や中間支援機能も持ち合わせる団体として存在しています。 今、そのことをひしひしと感じていると話していらっしゃった宇井さん。 農業体験指導と、蕎麦打ちもされています。 それでも、現実的には作業自体はとても重労働。 ご自分が高齢になれば続けることは難しくなります。 そのことを考えた上で、夢があることを打ち明けてくださいました。 「将来、シンタの森の生き物大図鑑を作りたいのです!」 生き続ける森に自分が生きた証として残せる図鑑。 そして、それを見ながら森で遊ぶ人々。 「シンタの森のファーブル」になる夢を持つ宇井さんは、きっとそんな未来を思い描いていらっしゃるのでしょうね。 田舎の便利屋 ウイ・コーポレーション 伊達市大滝区豊里町49-1 電話 080-6073-3638 メール uipoko@icloud.com Facebook ※記事の内容は取材時の情報です(取材2021年)
Rietty
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