
心の伊達市民 第一号
亀戸天神の藤棚
4月に入ったら、急に新型コロナ感染者の人数が増えて来た。
東京は1日の感染者数が400人台から500人台になり、15日には729人、17日は759人にまで急増している。
でも私の周りで感染した人はいないし、町の人出も変らない。
小池都知事は「東京に来ないで欲しい」なんて言っていたが、仕事で通勤している人には無理な話だ。

鳥居をくぐり太鼓橋の上で、みんな写真を撮る。
コロナ騒動が始まってから、450日くらい経ったと思う。
最初こそテレビなどに脅かされてみんなは身構えて、町の人出も少なくなった。
しかし1年以上も経てば、みんな個人的に防御の方法を身に付けて来たので、そんなテレビ報道の脅しには乗せられなくなった。
米国政府の報道では「ドアノブ等の接触感染のリスクは1万分の1」だそうだ。

太鼓橋の上から見た藤棚
接触感染でなければ、なにが感染源なのか?
もう1年以上も経つのだから、「東京に来ないでくれ」なんて非科学的のことを言わずに、科学の裏付けのある感染源を示してくれ! なにか不都合があるのかもしれない。
・・・とブツブツと文句を言っていたら、マンションの友人からメールが届いた。「今日、亀戸天神に行って来ました。ちょっと早いかと思ったのですが、桜と同じで開花が早くなっているようです」。

藤棚の下から太鼓橋を見る
昨年のことを調べてみたら、私は4月21日に亀戸天神に行っている。
今回、私が行ったのが4月17日だから、特に開花が早いということも無い。
「地球温暖化」なんて言われているので、「早い」という思い込みだろう。
でも友人から知らせが無ければ、亀戸天神の藤の花は忘れていた。

色の薄い藤もある。赤色は「サツキ」。
家の前から都バスに乗って、亀戸4丁目で降りる。
そこから歩いて数分で、亀戸天神に着く。
鳥居の先の赤い太鼓橋は、写真を撮る人で混雑している。
土曜日ということもあるかもしれないが、みんなコロナより藤の花を優先している。藤の花は今しか見られない。
これを小池都知事なら、果たして「不要不急」と言うのだろうか?

藤は下から見上げるのが良い。
太鼓橋の上から藤棚が見渡せる。左手奥には東京スカイツリーも見える。
藤棚が見事なのでそれを撮影するのだが、上向きに狙うので画面が暗くなってしまう。
藤の花は色が派手でない。落ち着いた紫色なので、写真にすると難しい。
見物客が大勢いるので、気を付けないと人と人が接触する。
でもみんなマスクをして、黙って花を観賞している。

藤棚の向こうに本殿がみえる。
迷惑な若い女がいた。
自撮り棒を持って花を撮影しながら、自分も撮る。
しかもズーと喋っている。その言葉を注意深く聞いたら、中国語だった。
日本に住む中国人留学生のユーチューバーかもしれない。
日本人がみんな静かに鑑賞しているのだから、マナーを守れ!

藤棚の向こうに東京スカイツリーが見える。
(おまけの話)
往きにバスを降りた交差点の角に、「亀戸梅屋敷」という看板が見えた。
以前に来た時に「なんだろう?」と思い覗いてみたら、その日は定休日だった。
今回は開いていたので、中に入ってみた。
係員が誰もいない。パンフレットがあったので、それを読んでみた。

「亀戸梅屋敷」・・観光案内所を兼ねている。
そこには【江戸時代、亀戸には呉服商・伊勢屋彦右衛門の別荘「清香庵」があり、その庭には見事な梅の木々が生えていました。立春の頃になると江戸中から人々が北十間川や堅川を船でやって来て、この地はたいそう賑わったそうです。亀戸梅屋敷の名で人気を博したこの梅の名所は、多くの浮世絵の題材となっています】と書いてあった。

館内の様子(ガラスケースに江戸切子が飾ってある)
この日は催し物として「江戸切子」を陳列してあった。
作品を見て驚いた。小さな「ぐい飲み」でさえ、24万円もする。
私が写真に撮った鉢は、なんと80万円だった。
みんな新作で、「作者もの」である。野暮な私は、目の保養をさせてもらった。
奥の部屋では「亀戸寄席」で若手の落語家が公演中だった。
亀戸は東京の典型的な下町だが、意外にも文化的な土地なんだと改めて知った。

江戸切子「うねり」/作者「吉川太郎」・参考価格/80万円
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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The 洋菓子界のサムライ 川村拓也 “ Sweets Nature “のオーナーシェフに出会った。
今回は、2021年10月に新規オープンした洋菓子店“ Sweets Nature “のオーナーシェフ川村拓也さんを訪ねました。 「お菓子作りに絶対に妥協はしません!」 可愛らしい洋菓子がずらりと並ぶショーケース。 ため息が出るほど繊細で可愛らしく美しいデザインに、誰もが一目で幸せに浸れるほどのインパクトがあります。 そして、綺麗に並べられたケーキの前に立つオーナーシェフ川村拓也さんは力強く言いました。 「お菓子作りに絶対に妥協はしません!」 拓也さんは神奈川県川崎市ご出身の33歳。 1歳の娘さんを持つパパでもあります。 建具職人の家に生まれ育ったことは、しっかりと少年の心と頭に刷り込まれていたようです。 中学生の頃になると、「将来もの作りをする人になる!」と決めていたといいます。 そして、当時放送されていた「アンティーク」というパティシエのテレビドラマが、拓也さんの将来の職業を決定づけました。 「自分は絶対にパティシエになる!」 そう決めてからは、脇目もふらずその道に一直線でした。 拓也さんのパティシエ修行の始まりです。 高校卒業後は「国際フード製菓・製パン専門学校」へ進学。 1年目は和菓子とパンも学びました。 卒業後は、東京の有名洋菓子店「ラテール」に就職し5年間勤めました。 ラテール退職後は、恩師の紹介でウィンザーホテル洞爺に出店していた「ミシェルブラン」にて8年間パティシエ修行。 その後退職され、起業準備を始められました。 「何故、起業の地に伊達を選ばれたのですか?」 「実は伊達は妻の出身地でもあります。ここは気候も温暖ですし、周辺地域ではフルーツ各種の生産農家さんも多くいらっしゃるからです。」 なるほど。 フルーツは洋菓子には欠かせない素材です。 「フルーツ以外の素材選びはいかがですか? 何か拘りはありますか?」 「メイン素材としての小麦については、北海道産があまり洋菓子には向かないので使っていないのですが、乳製品・卵・砂糖・塩は北海道産です。なかでも砂糖は北海道糖業(伊達市)のものですし塩はカムイミンタルの塩(洞爺湖町)です。できるだけ近隣の、もしくは北海道のものを使うと言うのが素材へのこだわりです。」 材料の出処がわかるということは、消費者としてとても安心します。 「ところで、中学生の時にパティシエになると決められてから、一直線にこの道を歩んで来られたわけですよね? 特に影響を受けた方はいらっしゃいますか? またそれはその方のどういうところですか?」 「二人います。一人は横浜の洋菓子店 “ グリューネベルグ “の浜田さん。もう一人はミシェルブラスさんです。どちらの方もケーキ一筋で引き出しが非常に豊富でしたし、私の知らない世界を見せてくださいました。そんなお二人のフランス菓子に取り組む姿勢全てに影響を受けていると思います。」 拓也さんとお話をしていると良くわかるのですが、とにかく洋菓子への想いがものすごく深いのです。 ストイックにとことん追求しようとされている姿勢が、尊敬するお二人に学んだというお話からも感じ取れました。 もの作りの魅力は、形のないゼロから作り出して自己表現することにあり、洋菓子作りは自分にとっての最大の表現方法だとも話してくださいました。 「お菓子のイメージ作りに参考にするものは何かありますか?」 「料理やジュースなどを見て、使われている素材そのものや組み合わせなどを参考にしたりしています。デザイン的にはフランス人のパティシエのインスタなどを参考にすることもあります。 レシピは仕事の最中に突然沸いてきます。」 常に勉強熱心な拓也さんです。 現在、1週間に3~4日の休業日を設定していますが、店の休業日は全て仕込みに使われているそうです。 開業以来全く休んでいらっしゃらないとのこと。 ただし、ショーケースに並ぶ生菓子は全て当日の朝作られたものです。 当日以外に作られるのは焼き菓子のみとなっています。 このことは、“ Sweets Nature “のコンセプトにも通じていました。 それは〜 『フレッシュなものをフレッシュなうちに召し上がっていただくこと』 絶対的に新鮮であることにこだわっていらっしゃいます。 そのために命を賭けていると言っていいほどだとおっしゃいます。 「だから、生ケーキはその日に売り切ります!」と断言されていました。 生ケーキは、夕方行くとショーケースがガラガラのこともあります。 新鮮さを追い求めると同時に、食品に携わる者の責任としてフードロスを出さないこともポリシーとされているため追加製造はしていないそうです。 店舗デザインについては、シンプルであることにこだわりました。 シンプルであれば季節感の演出もしやすくなります。 ロゴもまたシンプル。 自然派をイメージした清潔感あふれるものになっています。 そして、店舗デザインで最もこだわったところは作業場が見える大きな窓でした。 「双方に顔が見えると、お互いに安心しますよね。ここに窓をつけました。」 「でもちょっと大きすぎました。」と照れ笑いをした拓也さんへ、最後の質問をしてみました。 「ご自分を一言で言うとどんな人間だと思いますか?」 しばらく考えて答えてくれた言葉に、筆者は大きく頷いて「その通りですね!」と間髪入れず言ってしまいました。 「難しいなあ…。ひとことで自分を表現すると…、“ まっすぐ “ かな…?」 職人気質で一直線な“ Sweets Nature “のオーナーシェフ川村拓也さん。 まさに洋菓子界のサムライのような人でした。 Sweets Nature情報 オーナーシェフ 川村 拓也 住所 〒052-0027 伊達市大町3-2 電話 0142-88-6093 営業日・休業日はInstagramをご参照ください。 https://instagram.com/sweets_nature_kawamura?igshid=YmMyMTA2M2Y= ケーキの種類 :ショーケースには定番・季節ごと合わせて常時12種ほどのケーキがあります。マカロンは5種類。パンはクロワッサンとパンオショコラの2種類があります。また、焼き菓子はクッキーからバターケーキなど多数。季節のイベントに合わせて特別な商品も並びます。
Rietty
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