心の伊達市民 第一号

OLYMPIC AGORA(オリンピック アゴラ)

マンションの友人からメールが来て、『いま日本橋のコレド・テラスで「オリンピック・スピリット展」というのを開催中で、なかなか良いよ』と知らせて来た。
毎日の「ブログのネタと行く先」を探している私には、とてもありがたい情報だった。

ネットで調べたら、この企画は【国際オリンピック委員会(IOC)の文化教育機関であるオリンピック文化遺産財団(OFCH)は『オリンピック・スピリット展』を、7月1日から8月15日まで、世界で初めて東京・日本橋の室町三井ホール&カンファレンスで開催する】とあった。



三井タワーの1階に飾られた巨大な「金メダル」のオブジェ


地下鉄銀座線の「三越前駅」で降りる。
三越デパートの前を通り過ぎて、少し先の「コレド室町テラス」に行く。
「Coredo・コレド」という変な英語みたいな名前の由来を調べてみたら、英語の「CORE」と「江戸・EDO」を合わせた造語だそうだ。やはり変だった。変な名前は勘弁して欲しいと思っている私だ。



IOCのバッハ会長の挨拶文


この近辺のビルの垂れ幕には、「OLYMPIC AGORA」という表示が出ている。
「Coredo」の次は「AGORA」か!
また、その意味を調べなければならなくなった。
その意味は「古代ギリシャ都市の中心広場。本来は市民集会を意味する言葉だが、最近は集会そのものを指すようになった」とあった。



1964年の東京オリンピックの公式ポスター(右は4年前のローマ)


1階のドアを開けてビルの中に入ると、若い女性達が待ち構えている。
お客があまりいないのか、誰か来ると近寄って来る。

女性「予約はしていますか?」
私 「していない」
女性「ではスマホをこのQRコードに当てて、そこから申し込んで下さい」
私は「面倒だなー」と思ったが、入場するにはやるしかない。



「東京」、「札幌」、「長野」の公式ポスター


私がモタモタしていたら、上司らしき女性が近付いて来て言った。
上司「受付の用紙に書いて頂く方が早いです」
私 「ありがたい。スマホは画面が小さいので、私は隣の文字を押してしまうんですよ」
・・・というわけで、用紙に氏名、連絡先を記入して、またQRコードの付いた入場券を渡された。
入場は無料だったから、まあ許せる。



「東京」、「札幌」、「長野」の聖火トーチ


「オリンピック・スピリット展」は3階で、会場入口にはバッハ会長の顔写真付きの挨拶文があった。
会場はいくつかのゾーンに区切られていて、過去のオリンピックの遺産や記念品を展示してある。

私の興味を引いたのは、やはり1964年の東京オリンピックの関係である。
その時は日本の敗戦後19年が経ち、高度成長期に差し掛かっていた時のオリンピックだったからだ。


1964年の東京オリンピックの金、銀、銅メダル


東京オリンピックのポスター、聖火トーチ、金銀銅のメダルなどを熱心に見て廻った。友人が「良いぞー」と言っただけのことはあった。
東京オリンピックの記念品を見て、51年前の青春時代を思い起こしたのである。

7月21日から始まる東京オリンピックはゴタゴタした挙句に、「無観客」で開催と決った。オリンピック開催に反対していたメディアも、いざ始まれば平気で報道するんだろうなー。



「2020年東京オリンピック」の公式ポスター


(おまけの話)
高島屋に繋がる地下鉄の地下道に、大きなステンドグラスの作品が飾られたと知った。
オリンピック・スピリット展の後に、そちらも見に行った。


説明書きによると、【これは「日本橋南詰盛況乃図」という題名で、縦2.1メートル、横6メートルの絵で、作者は山口晃氏】だそうだ。その【原画を職人が1200ピースで1年掛けて、ステンドグラスに仕上げた】ものである。しかし誰も見向きもしないで、高島屋に入って行く。
私が写真を撮っていると、それに気が付いた人が寄って来て、「綺麗ねー」と言っている。



「日本橋南詰盛況乃図」のステンドグラス


作品では現在、実際にあるビルは輪郭だけを表現し、日本橋の今昔を浮かび上げさせている。素晴らしい作品である。
これをタダで見せてもらえるとは、ありがたいことだ。
しばらくステンドグラスの前に立ち、その芸術を楽しんだ。

この作品は高島屋が寄贈して、ここに展示しているのだそうだ。
デパート業界はコロナの影響で苦境に立たされていると思っていたが、まだまだ余力がありそうだ。



この作品は12枚分割で、かなり大きい。


日本橋はいま「OLYMPIC AGORA」と称して、色々なオリンピックに関する企画をしている。
道路には「OLYMPIC AGORA」の幟がはためき、三越下の地下道では巨大な「のれん」が飾られている。


驚いたことに、この「のれん」は6人のオリンピアンと、パラリピアンの作品だそうだ。
「一芸に秀でる」という言葉があるが、世の中には「二芸、三芸」にも秀でる人がいるのだなー。
是非とも彼らが本業の東京大会で、我々に感動を与えて欲しい。




オリンピアン、パラリピアンの作品の大きな「のれん」



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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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