「パビリオン トウキョウ 2021」というイベントにネットで申し込み、それを見に行った話は少し前に書いた。すると私の情報が登録されているので、次から次へと有料イベントの案内メールが届く。


しかし元々、芸術を理解していないのだから、殆どはパスしてしまう。
そんな時に送られて来た1通のメールに興味を持った。
それは【水の波紋2021展「INSIDE OUT PROJECT」】というタイトルだった。




渋谷区役所第二美竹分庁舎に駐車した「撮影専用車」と顔写真。

 

なんとなく「面白いのでは?」と感じて、メールの内容を読んでみた。
『このイベントはフランス人アーティスト JR が世界中に呼びかけたアートプロジェクトです』


『2011年からスタートし、これまでに130カ国、300,000 以上の人々が参加しています。大都市から紛争地帯まで様々な場所で、そこに住む人々の顔写真を大きく出力して貼り、一人一人の語られない物語を街に映し出しています』とあった。




撮影が終ると、車の後ろからプリントされた写真が出て来る。

 

この説明を読んで、なんとなく「以前に見たことがある」ように感じた。
でも最近は年のせいで勘違いもあるので、本当は見ていないかもしれない。
8月3日午後2時30分の回を申し込んだ。参加費は無料である。


場所は以前に「草間彌生さん」の『オブリタレーションルーム(消滅部屋)』を見た渋谷区役所第二美竹分庁舎だった。




私の前で撮影した女性の写真が出て来た。

 

私の顔写真が世間に晒されても誰も知っている人はいないだろうし、これで昔の悪事がバレることも無いだろう。インターネットが発達したせいで、東京オリンピックの関係者が次々と昔のことを掘り起こされて辞任や解任をされている。
「有名人になると大変だなー。凡人で良かった」と、今さらながら思っている。




陶器の1400匹の猫は圧倒される。

 

少し早めに渋谷区役所第二美竹分庁舎に行った。
中庭に車体一杯にカメラの絵が描かれた中型トラックが駐車していた。


誰もいないのでどうしようかと思っていたら、建物の中で「水の波紋2021展」の他のアーチストの作品が展示してあると分ったのでそこを見に行った。
会場には係員が1人いるだけで、そこには陶器で作られた大量の猫が飾ってあり、それが作品だそうだ。




全て手作りなので、同じものは無い。

 

作品を見た後に外に出て、午後2時30分になったらトラックのところに係の女性が現れた。
係の女性に申し込みのQRコードを見せて、その後、撮影の説明があった。
狭い車内に入り、目の前の画面に現れる指示通りに進む。


「スタート」→「顔写真が画面に表示」→「7秒後に撮影」→「撮影終了」→「OK」で外に出る。
要は「プリクラ」と同じである。




笑顔を撮影するつもりが、泣き顔風になってしまった。

 

車から外に出たら、トラックの後ろから大きな紙に印刷された私の顔が出て来た。
あまり気に入らない写真だったが、撮り直しは出来ない。
その大きな写真を持って記念撮影をした後に、写真は渋谷区のどこかに貼り出されるそうだ。


草間彌生さんのアート作品では私も水玉模様のシールを貼って作品の一部に参加したが、今回は私自身が作品になった。最近の私は芸術づいている。




撮影専用車の前で、記念撮影をした。

 

(おまけの話)
芸術家、或いはアーチストは良く考えたら、誰でもなれる。
自分が「俺は芸術家だ!」と言ってしまえば、それだけで芸術家になってしまう。
これは「社長」にも似ている。どちらも資格は不要で、自分で名乗ればいいのである。
ただし、どちらも資格が要らないだけあって、それで食えるかどうかは別問題だ。




渋谷駅ハチ公口を出たところの壁にある「犬の壁画」

 

私は仏像彫刻をする「仏師」である。更にカメラマンでもある。ブログを書くから、文筆家でもある。
写経もやっていたから、書道家でもある。
こう書き出してみたら、私は数だけでは立派な芸術家であった。
しかしながらこれでは食えないし、後世に評価されることもあり得ない。




世界的に有名になった渋谷駅前「スクランブル交差点」

 

渋谷で色々な芸術を見て廻っているが、前衛芸術が多かった。
前衛芸術を私のような凡人が理解するのは難しいが、この中からいずれ世界的な芸術家が生まれるのかもしれない。


「芸術は爆発だ!」で有名な岡本太郎は言っている。
【危険だという道は必ず、自分の行きたい道なのだ】。




雨上がりの素晴らしい空と雲が、ビルとウッドデッキに映し出されていた。

 


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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