心の伊達市民 第一号

正月休みの過ごし方


元旦でもいつもと同じように起き、家族が揃うのを待ってお節料理を食べた。
年々、お節料理も我が家では簡素化して来ている。
私は昔からお節料理はあまり美味しくないので、好きではないからだ。

以前は豪華な有名料理屋のお節料理を注文したこともあるが、今は女房の手作りである。食後に家族と猫を入れた記念撮影をして、元旦の恒例の行事は終った。
そして家族で初詣に行き、その後は各自は自分の部屋で勝手に過ごした。


我が家のお節料理



ポストに年賀状を取りに行ったら、9枚来ていた。
年々、枚数が減って来ているが、高齢により出せる状態ではなくなった人、もうアチラに行ってしまった人などがいる。

それより私が現役の時から、年賀状は出さない主義だったことが大きい。
それなのに1年に1度、必ず年賀状を送ってくれる友人達には、本当に感謝している。
「出さないが、もらうと嬉しい年賀状」である。


数少ない年賀状



1月2日は四谷の「ホテル・ニューオータニ」に、私の姉に会いに行った。
15年近く前に姉は仕事の関係でホテル・ニューオータニから、『お正月に小間に空きが出たので、なにかイベントをやりませんか?』と提案されて、縁起物の絵馬の販売を始めたのである。

絵馬は私が手配して、姉の旦那の故郷のお寺で祈祷をしてもらった。
最初の3年くらいは私も面白がって販売に参加したが、すぐに飽きてしまい脱落した。
決して儲かるような商売じゃないが、姉は正月は暇なので今でも続けているのである。


ホテル「ニューオータニ」の幸福殿表参道



1月3日は正月恒例の箱根駅伝を見に行った。スタートは読売新聞社前を、1月2日の午前8時である。これは私には時間が早過ぎるのでパスして、1月3日に復路を見に行った。

以前に見に行った時はゴール地点の読売新聞社前で、報道陣ばかりで一般人は近寄れなかった。過去の優勝校の名前が読売新聞社の横の石碑に刻まれている。
青山学院大学は、最近10年で、6回も優勝していると知りビックリした。


 近年は青山学院大学の名前ばかり



こで穴場を狙って、今回は「馬場先門」に見に行くことにした。
往路は青山学院大学は6区でブレーキが掛り、3位に終った。
優勝は駒澤大学で、2位は中央大学だった。

青山学院と優勝の駒澤大学との時間差は2分03秒あるが、果たして巻き返しが出来るだろうか? 同級生と作っているデジカメクラブのNさんは青山学院大学卒なので、この日は気が気じゃなかったろう。


午後1時15分に先導車とパトカーがやって来た。



復路のゴール到着時間の予想を調べると、読売新聞社前に午後1時21分だった。
それから換算すると、選手は1キロメートルを約3分で走っている。すると先頭集団は馬場先門辺りでは、午後1時15分くらいの通過ではないかと予想した。

1時間以上も前に、馬場先門の交差点の横で待った。
予想通りに午後1時15分に先導車に続いて、トップの選手が現れた。
でもどこの大学か私には分からない。多分、駒澤大学ではないだろうか?


1位で通過した駒沢大学のランナー



2分遅れくらいで2着の大学が来た。その後が全然、来ない。
東京マラソンと違い道路を通行止めにしないので、反対車線の車が撮影には邪魔になる。スポーツ写真の撮影は非常に難しい。決定的瞬間を撮る報道写真家の実力は桁違いだと分った。

往路で8着だった青山学院大学は、復路で頑張り7分14秒遅れながら、3着に入った。
「毎年恒例」と言うと「マンネリ」のように感じるが、リアタイアした者には行くところがあってありがたい。
年をとらないと分からないことがあるとは、若い頃には気が付かなかった。  


3位の青山学院大学のランナーの連続写真を作ってみたが、背景の人間が動くので、良い写真にならなかった。



(おまけの話)
大晦日にも東京駅まで行ったので、ついでに大手町に行って箱根駅伝のスタート地点の読売新聞社前に行ってみた。箱根駅伝が1月2日にスタートするので、多分「暇人の私は行く」と思いその下調べに行ったのである。

普段の日はエリートらしきサラリーマンが、大手を振って闊歩している場所である。
大手企業の本社が集まっていて、高給取りが大勢いそうな雰囲気のある街である。
彼等が正月休みでみんないなくなると、街は全く違う顔を見せる。


  無人の大手町オフィス街



誰もいないオフィス街を歩くと、映画で人類が滅びた未来都市のような感じがして少し怖い。その時に私の頭に浮かんだのが、いつもの「はいかい」である。
「はいかい」を辞書で調べると、私のしている「徘徊」以外に「俳諧」しかない。2つは似ていなくもない。

大阪市は「徘徊」という言葉には「目的もなくウロウロと歩き廻る」という意味があり、「認知症の人の外出の多くは本人なりの目的や理由がある」という認識から、「徘徊」という言葉を使わないようだ。
代わりに使っているのが「ひとり歩き」だそうだが、これはチョット違うような気がする。


 やっと1人だけ、信号待ちの人を見付けた。



私はコロナ禍以来、ほとんどの場合、「ひとり歩き」である。
自分のペースで、自分の行きたい方向へ行き、休みたい時に休む。
誰かが一緒だと相手のスピードに合わせなくてならないし、相手の都合も聞かなければならない。

「ひとり歩き」が好きになってしまうと、誰とも話をしないので変人になる恐れがある。そうなるとやはり「ひとり歩き」ではなく、「徘徊」の方がピッタリするように思うのだが・・・。


大手町は贅沢にも、オフィス街の真ん中に林がある。

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コメント

    Shinji

    Shinji

    大みそかに大手町を歩くなんて、実にシュールです!最高の贅沢のうちの一つでしょう。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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