心の伊達市民 第一号

銀座「建築ミュージアム」(その2) 

銀座「建築ミュージアム」の2回目である。
前回は銀座1丁目から4丁目の建物を取り上げたが、今回は5丁目からである。
銀座4丁目交差点で晴海通りを渡ると、そこから5丁目になる。
以下に続く「三愛ドリームセンター」も、「銀座プレイス」も実は5丁目なのである。




      【三愛ドリームセンター】と【銀座プレイス】


【三愛ドリームセンター】(1963年)中央区銀座5-7-2
左の「三愛ドリームセンター」は、リコーの創業社長の市村 清が率いた200社を越えた企業群である。
8階と9階にギャラリーがあり、私は時々、見に行っている。


【銀座プレイス】(2016年)中央区銀座5-8-1
右の「銀座プレイス」の1階にはNISSANのショーウィンドーがあり、派手な日産車が展示してある。
上階にはSONY関係のショールームがあり、以前は修理センターがあって行ったこともあるが、現在は修理は秋葉原に移ってしまったのが残念だ。




         【メゾン・エルメス】と【数寄屋橋公園】



【メゾン・エルメス】(2001年)中央区銀座5-4-1
「エルメス」のビルは外装がガラス・ブロックで出来ている。私はこれはお洒落ではないので、あまり好みではない。でも8階で毎月、古いフランス映画を無料で見られるので、1階の店舗に入ったことは無いが、このビルにはよく行く。


【数寄屋橋公園】(2016年に再整備)中央区銀座5-1-1
「数寄屋橋公園」は緑が多くベンチもあるので、ここで休むこともある。
でも公園なのに、なぜ「建築ミュージアム」に取り上げられているのか、理由が分からない。




         【泰明小学校】



【泰明小学校】(1929年)中央区銀座5-1-13
数寄屋橋公園に接して「泰明小学校」がある。
建物も古く、校庭も狭い。それに公立学校なのに、越境してこの小学校に行かせたがる親が多い。
少し前には学校の制服を「アルマーニ」に指定して、「公立小学校で、なぜアルマーニなんだ!」と論議を呼んだ。


私の住むマンションからも多く通っているが、マンションから2~3分の場所に新しく小学校が建て直されたのだから、そこへ通った方が良いと思うのだが・・・・。




        【電通銀座ビル】と【ルイ・ヴィトン銀座並木通り店】



【電通銀座ビル】(1934年)中央区銀座7-4-17
「電通本社」は汐留に引っ越してしまったので、いまはこのビルがどうなっているのか分からない。
でも昔はこの辺りで「電通マン」というだけで、肩で風を切って歩いていたものだ。
その汐留の本社ビルも売り、いまはそこに間借りしている。時代を感じる。


【ルイ・ヴィトン銀座並木通り店】(2021年)中央区銀座7-6-1
7丁目の裏通りを歩いていると、突然、目の前に驚くようなビルが現れる。
壁の表面が波打っていて、それが光で虹色に輝く。
でも近所の人達には迷惑なデザインではないかと、私だけが心配している。




         【ギンザシックス】



【ギンザシックス】(2017年)中央区銀座6-10-1
「ギンザシックス」は以前の「松坂屋デパート」である。
いまは洒落て「ギンザシックス」という名になったが、その由来は「ギンザ6丁目」だからである。
現在はデパートの形式は止めて、有名ブランド店の集合体となった。
6階にあるレストラン街は充実しているので、時々、家族と食事に行く。




        【ニコラス・G・ハイエックセンター】と【静岡新聞・静岡放送 東京支社ビル】



【ニコラス・G・ハイエックセンター】(2002年)中央区銀座7-9-18
このビルは私は好きである。
入口という感じはなく、「広場に入る」という雰囲気である。
すると左の壁一面に上の方まで吹き抜けで、季節ごとに花が植えられている。
いまは小さな「胡蝶蘭」が大量に植えられている。相当な金が掛かっているのでは?


【静岡新聞・静岡放送 東京支社ビル】(1967年)中央区銀座8-3-7
もう銀座と言うには外れにある「静岡新聞ビル」である。
ただ真っ黒で奇妙な形のビルは人目を引く。中心の円柱にブロック状の部屋が吊り下げられている。
新聞社が人目を引く必要があるのかな?




      【東京銀座資生堂ビル】



【東京銀座資生堂ビル】(2001年)中央区銀座8-8-3
「資生堂ビル」はその辺りでは目立つ赤色である。
横の道路は「花椿通り」と名付けられ、資生堂所有の道路のような感じだ。
地下1階には無料のギャラリーがありたまに顔を出すのだが、横からは入れなく表の入口から入るのが少し気が重い。3階の資生堂パーラーには何回か行ったが、「オムレツ」が名物のようだ。
高級感あるサービスを受けたければ、ここが良い。



(おまけの)
【銀座ライオン】(1934年)
銀座「建築ミュージアム」の2回目は、ランチを「銀座ライオン」にした。
ここは店の前を良く通るが、入ったことがあるのは50年くらい前のような気がする。
ビールを飲まない私は、原則的にビアホールには行かない。
しかも外国人観光客が増え出した頃からは、観光客ばかりのような気がしていた。
ところが今回の企画ではこの店が「建築ミュージアム」に取り上げられていたので、久し振りに行ってみた。




     【銀座ライオン】の入口とサンプル


店に入ると天井が高く、広々とした空間がある。正面には巨大なモザイク模様の絵画が目立つ。
創業は明治32年だそうだが、この建物は1934年に建設され、現在は「有形文化財」となっている。
周りを見渡すと、来ているお客は中高年以上のようだ。多くの人達が昼からビールを飲んでいる。
店内の雰囲気はヨーロッパのビアホールを感じさせる。
こんな時に私は「自分もビールが飲めたらなー」と、シミジミと思うのである。




       入口を入るとクラシック感が満杯


しばらく店の雰囲気に浸っていたら、昔のことを思い出した。
それは58年年も前のことだが、私はニューヨーク世界博覧会の日本館レストランで働くために研修を受けた。その場所はいまは無い、有楽町の「ニュートーキョー」というビアホールだった。


田舎から集団就職で出て来た若い女性達に交じって、私は懸命にビールのジョッキを運んでいた。
片手に小ジョッキを4杯ずつ、両手で8杯ものビールを運んだ。
あの頃から日本経済は急成長が始まったので、ビアホールは平日でも大盛況だった。
懐かしい思い出に浸りながら、私は1人、ただの水で「オムハヤシ」を食べたのである。




       突き当りの大きなモザイク画が素敵だ。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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