
心の伊達市民 第一号
中央区の銀座インフォーメーションセンターに置かれたパンフレットに「銀座のたてもの資産を歩いて学ぼう」というものがある。副題は「Walk Ginza、Feel Ginza」で、銀座にある20の価値ある建物が載っている。この多くは私も日頃、前を通る時に見ている。
でも折角の中央区の紹介だからと思い、その全てを2日間でノンビリと見て廻ることにした。
1回に10くらいの建築を紹介し、(おまけの話)ではランチを取り上げる。

【鈴木ビルディング】(1929年)中央区銀座1-28-15
「銀座のたてもの」と言われると、銀座通りか、その近くと思う。
ところが中央区銀座1-28-15という場所は昭和通りを越して、中央区役所のすぐ近くだった。
「ここも銀座?」と思うような場所で、人通りも無いし商店も無い。
ビル内は関係者以外立ち入り禁止なので中の様子は分からないが、ビルの前面には銅板が埋め込まれていて「かって甲子屋倶楽部と呼ばれ、公演や稽古等に部屋を貸し出していた建物」と説明書きがあった。

【奥野ビルディング】(1932年)中央区銀座1-9-8
ここは有名な建物で老朽化で取り壊しの話が出ているが、いまだに実行されていない。
借りている人達は芸術家が多く、みんなが反対しているのだろう。
1階のエレベーターに特色があり、ドアは手動で昔の映画に出て来るようなやつだ。
小さな部屋が多く、自作の芸術品も販売している部屋もある。
私は今までに何人もの友人達を、ここに案内して喜んでもらっている。

【ヨネイ・ビルディング】(1930年)中央区銀座2-8-20
このビルの特徴はロマネスク様式の外装の意匠である。
設計者は台北の旧台湾総督府を設計した森山 松之助で、重厚な感じが良い。
その重圧感は日本銀行に似ている。
地上7階、地下一階の貸しビルで、1階には有名菓子店が入っている。
入口が豪華過ぎて、普段着の私には入り難い感じがした。

【オークラハウス】(2016年)中央区銀座2-6-12
ここは銀座通りに面していて、1階に「Cartier(カルチェ)」が入っている。
銀座通りには「銀座ルール」というものがあるそうで、ビルの高さは56メートルである。
4階には日本料理の名店「銀座 吉兆」が入っている。
どちらも私には縁が無く、入ったことは無い。

【ミキモト ギンザ2】(2005年)中央区銀座2-4-12
ミキモト本店は4丁目交差点傍にあるが、ここは支店と貸しビルである。
ビルのデザインは奇抜で、「真珠を育む貝から生まれる泡、舞い落ちる花びら、宝石箱を覗き込みたくなるような期待感や神秘性をイメージ」だそうだ。
8階にはお洒落なイタリア料理店「DAZZLE(ダズル)」があり、私は女房に連れられて2度ほど行ったことがある。

【ロロ・ピアーナ銀座店】(2020年)
左のロロ・ピアーナという名は初めて知った。間口も狭いので、前を通っても気が付かない。
【教文館】(1933年)中央区銀座3-5-8
右の教文館は帝国ホテルを設計したことで有名な「フランク・ロイド・ライト」と共に来日した「アントニン・r-モンド」の設計である。現在は当時の面影は裏の入口から入ると、アールデコ調のデザインが見られる。

【和光本館】(1932年)中央区銀座4-5-11
銀座4丁目交差点に角に建つ、銀座のランドマークとなっているセイコーグループの高級店である。
表のショーウィンドーの飾りが時々、変り、それを見るのも楽しみである。
6階には「和光ホール」があり、いつも高級な芸術品を展示、販売している。
私は正面入口からは恐れ多くて入り難いので、裏のエレベーターで直接6階に行く。
展示してあるアートは安くても100万円台、高いと3000万円もするが、売約済の赤丸が付いているのに驚いて帰って来る。
(おまけの話)
松屋デパートの横の道を昭和通り方面に進むと、少し行った左側に【SCHEVENINGEN】というイタリア料理店がある。私はここは全く知らなかったが、ある情報で「エー! 本当?」と思ったので行ってみた。
店は地下一階にあり、地下に降りる階段がかなり派手である。
この店名はイタリア語で、町の名前から取ったのだそうだ。
カタカナで書くのも憚られるが、実は「スケベニンゲン」と発音するのである。

店は客席数が20席くらいの小さな、家族的な雰囲気の店である。
テーブルには紙のテーブルクロスが置いてあり、そこに色々な紹介が書いてある。
「スケベニンゲン」の名前の由来も書いてあり、オランダ人の「SCHEVEさん」がイタリア南部のリゾート地に行ったら、そこが「SCHEVENINGEN」市という名前だった。
そこでその名前がすっかり気に入った「SCHEVEさん」が市長に面会して、レストラン名に「SCHEVENINGEN」を使うことを正式に許可されたのだそうだ。しかしこの店名では、誰か(特に女性)を食事に誘い難いなー。

南イタリア料理メニューの中から、私は「当店人気No.1」と書かれた「フリータータ」を注文した。
初めて見た名前なので、どんな物かも分からずに注文したのである。
出て来たのはスパゲッティ・ミートソースを卵で包んだ、いわばオムレツの変形のような料理だった。
形はオムレツだが、食べ進む内にほどけてスパゲッティになる。
野菜サラダ、飲み物が付いて、初体験のランチの1000円は安いと思った。

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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引き継ぎ手募集!アイスプラント栽培、大滝の白戸さん
大滝区で「アイスプラント」という珍しい野菜を栽培する白戸和夫さんが引き継ぎ手を探しています。 南アフリカ原産のアイスプラントは多肉植物の一種で、サクッとした歯応えとプチプチした食感、塩気のある味が特徴のオシャレな野菜。中性脂肪の抑制や血糖値を下げる効果のある成分が含まれており、近年注目を集めています。 白戸さんがアイスプラント栽培を始めたのは13年前。当時は市場でも希少で、栽培方法も確立されていなかったそう。たくさんの研究と試行錯誤を重ね、独自のノウハウを開発しながら育ててきたのだとか。現在およそ3千株のアイスプラントが元気いっぱい育っています。出荷先は札幌方面のスーパーでサラダなど生食用として好評だということです。 詳しくは特集記事をご覧ください! https://mushanavi.com/specials/4448/ 育苗ハウスの中。なんだかかわいい! アイスプラントの苗。種から栽培しています。 ビニールトンネルが並ぶ白戸さんのアイスプラント畑 アイスプラントの収穫時期は6月〜11月。ポットで育てるため耕作機など、大型の農機具は不要。ハウスがあれば栽培でき比較的手軽に始めることができます。 栽培のポイントは土!貝殻や海砂などを混ぜ込んだ白戸さんオリジナルの用土がなんといってもよく育つ秘訣だそうです。農薬は使いませんが、独特の塩味を出すために夏と秋に数回、塩水を撒きます。 今シーズンもそろそろ終わりという時期ですが、ビニールシートの中では、はちきれんばかりに元気なアイスプラントがたくさん茂っていました。 うまく育つようになるまでに、多くの失敗と苦労があったそうです。このみずみずしさは長年の研究の賜物!葉を少しちぎって食べてみると、シャキシャキした歯応えとまろやかな塩味がとってもおいしかったです。 研究熱心でお元気な白戸さんですが、年々、体力的に大変になってきたため、苗や用土を譲り受けて代わりに育ててくれる方を探しています。伊達周辺の若手農家の方でアイスプラント栽培に興味のある方、白戸さんにご連絡ください(ハウスを一棟以上持っている方が望ましいそうです)。 匠の大地 白戸和夫 北海道伊達市大滝区優徳町 電話0142-68-6747 記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年11月)
むしゃなび編集部
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【あの人に会いに】『認知症カフェ』の認知を上げたい! [ 猪股 薫 さん / 伊達 ]
むしゃなびエリア(胆振・虻田地区)にて 会いに行ってみてほしい、地域を盛り上げる ”人” にフォーカスする企画 【あの人に会いに】 今回は10月から『認知症カフェ』をスタートさせる 猪股 薫(いのまた かおる)さんです。 「末っ子の自分、両親に何ができるだろう」 薫さんは伊達市のご出身。保育や福祉のお仕事をされてきました。 「元々は人のお世話をするような人ではなく、末っ子で、全部”やってもらう側”で。両親が高齢になったときに、何にもできない自分って良くないなと思って……たまたまヘルパーの通信講座を受けたんです」 資格を取り働き始めると、次々と介護福祉士やケアマネージャーの資格もとることに。「ケアマネージャーの仕事を始めたら、認知症に悩む人が沢山いて。それで認知症について勉強し始めたら、ハマっちゃったんですね。色々な教授の講演を聞きに行ったりして勉強しました」 介護の知識・経験を身に着けていく中で、お母さまが入院された時、ご自身のスキルを活かしてサポートできたそうです。「それで、末っ子の自分が取れたような。自分にも親に何かできると思わせてもらえました」 『認知症カフェ』は、地域に開かれた交流の場 そんなやさしさに溢れた薫さんがこれから始めようとしているのが、『認知症カフェ』というものです。「認知症カフェなのに認知度が低くて」と笑う薫さん。きっと知らない方がほとんどだと思うので簡単にご紹介。 『認知症カフェ』とは、認知症の人、家族・介護者や友人、地域住民など、誰もが気軽に集える交流の場を開く活動で、世界中で行われている取り組みです。認知症に関する悩みを相談したり、お喋りすることで繋がりが生まれ、孤立防止にもなります。また、専門家から認知症に関する情報を得ることもできます。 『認知症カフェとは』 厚生労働省 伊達市には”チームオレンジ”という認知症サポーターの集いがあり、ケアマネージャーとして認知症について学び続けていた薫さんもそのメンバー。その活動の中では、病院や介護老人保健施設で認知症カフェを開催していました。 「これを、病院や施設ではなくて、民間でできないだろうか……と思い始めて」 認知症は、中途の段階が大変だと言います。「ちょっと物忘れが出てくる時、まだらボケ”とも言われるのだけど、その頃が一番苦しいし、周りの家族も苦しい。物忘れが出てきて「あれあれ、それそれ」と思い出せなくなる。人の名前を忘れちゃう。そんな自分をさらけだしたくなくて、だんだん外に出なくなっちゃう……」簡単なことができなくなる、物忘れしてしまう自分を恥ずかしく思い、段々と引きこもってしまうことも多いのだそうです。 「今までは簡単に喫茶店に入れたり、ラーメン屋さんにも行けたのに、行けなくなっちゃう。寂しいじゃないですか。気楽にお茶ができる場所をつくることができないかなと。老後楽しく豊かに暮らしたいと思うじゃない?軽度の人たちが頑張る気持ちになれると良いなと」 道がわからなくなっちゃっても、聞けばいいじゃない。人の名前を忘れてしまっても、また忘れちゃってって聞いても大丈夫。何も恥ずかしいことじゃなくて、みんな同じようなことで悩んでるから心配しなくて良いよ。認知症カフェは、そんな風に辛いこともまるっと含めて肯定してもらえる、誰もが安心できる場です。 「かっこつけたい時もあると思うけどね、何も気にせずに本来の自分の姿で……オープンマインドでいられる、気兼ねなく来られてリラックスできる場所にできたらなと」 認知症には珈琲が良いらしい?? コーヒーを飲む習慣は、認知症の発症リスクの減少と関連しているという研究が発表されており、コーヒーを1日に2~3杯飲んでいる人は、アルツハイマー病の発症リスクが21%低いことがわかっています。コーヒーなどに含まれるカフェインが、軽度認知障害や認知症に対して予防的に働いているそうです。 そんなこともあり、こちらの認知症カフェ『くるみ茶屋』では、会場であるカフェ道楽さんの美味しい珈琲や、茶道の師範である薫さんの御抹茶をいただけるとのこと。ちなみに、抹茶も珈琲と同等のカフェインを含んでいるんですよ。珈琲や薄茶をいただける認知症カフェ、とても贅沢ですね! 会場となる『カフェ道楽』。野鳥が飛んでくる素敵なお庭を眺め、癒されるお店です。過去にむしゃなびでもご紹介しています。(↑画像をタップ)ぜひご覧ください。 誰もがオープンマインドでいられる場所を 最後に、薫さんご自身の介護のお話を少しだけしてくださいました。 「父は100才まで生きてくれたんです。母が亡くなった後は一人でご飯を食べるのは可哀そうだから、ご飯はいつも一緒に食べるということだけは、やめなくてね。父はお蕎麦が大好きで。美味しいなって言ってお蕎麦をすする姿、珈琲を旨いな~と言って飲んでいる姿、そういうのがずーっと残ってるものでね」 「もしイライラしたときは、そういうところに立ち返ったりして。みんなが優しいところを持っていると思うんです。まずは相手のお話を聞くことが大切、傾聴ですね。あなたの意見はあなたの意見で、尊重はしているよ、と話し合っていくと真実みたいなものが見えてくるというか。理解し合える道を考えていく、ということかな」 もし今、介護のことで悩んでいる方がここを読んでいらしたら。そのもっと手前の、ちょっとした物忘れが気になっている方、またはそのご家族やご友人が読んでいらしたら。ぜひお気軽に、認知症カフェ『くるみ茶屋』、カフェ道楽へ足を運んでみてください。猪股さんとお喋りするだけで、不思議と気持ちが軽くなります。 暖かい気持ちを持つ有志の方々で立ち上げられた、”オープンマインドでいられる場所”。認知症に関わらず、全ての人にとって居心地の良い場所になることでしょう。月に一度の息抜きの場として、ぜひご活用ください。 認知症カフェ『くるみ茶屋』 日時 :毎月 第4月曜日 13:30~15:30 会場 :カフェ道楽(南黄金町163-10) 参加費:100円(飲み物・おやつ付き) ※ 申し込み不要、時間内出入り自由
misaki
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〜栄養と音楽で人生に彩りを〜
『ニュートリション&ミュージックルーム』 主宰 石岡祥子さんプロフィール ピアノ、ウクレレ、チャイルドコーチ 発達凸凹ちゃんレッスン オーソモレキュラー こども分子栄養学アドバイザー 中医学、自然、アロマ、ワイン好き HSS型HSP はじめて石岡祥子さんのプロフィールを拝見した時、正直「??」が飛び交いました。 自然、アロマ、ワイン好き…はともかく、音楽以外のお仕事が頭の中でつながらなかったからです。 この方は一体どんな方なのかしら…? そんな疑問を持ちながらも、顔いっぱいの笑顔にとても魅せられ、Instagramをフォローさせていただき、「いつか取材をさせていただきたい!」とチャンスを狙っていた筆者でした。 ということで、そのチャンス到来! 今回は『ニュートリション&ミュージックルーム』主宰 石岡祥子さんにお話を伺いました。 分子栄養学と音楽の関係のこと そこはグランドピアノが置かれた音楽教室でした。 いしおかミュージックルーム 「音楽業界でのお仕事は26年になります。ヤマハとローランドの講師資格を取得して、自宅教室を主宰しています。今でも室蘭教室はありますが、3年前に伊達市に移住してきたのです。」 早速、疑問を投げかけてみました。 「分子栄養学と音楽教室の関係が見えづらいのですが、具体的にどのような活動をされていらっしゃるのですか?」 すると祥子さんは、まるで音楽が流れるように話してくださいました。 「栄養学を学んだきっかけは、私自身の体調不良でした。不定愁訴もあり、常に体調がすぐれないことが悩みでした。そんな状況から抜け出したくて、7〜8年前から栄養学・漢方・中医学などを学び、食生活の改善や生活習慣の改善に取り組みました。その過程で出会ったのが分子栄養学でした。私自身初めて目にするものでしたが、ある方の講演を拝聴して強く感銘を受けたのです。 その後、トップ講師の方から分子栄養学を学ぶ機会を得て、分子栄養学アドバイザーの資格を取得したのが3年前のことでした。自分自身が分子栄養学に基づいて食生活の改善をした結果、みるみる体調が改善されていくのを実感しました。」 「なるほど…。活動の背景には祥子さんご自身の体験があったわけですね。でも、音楽との関連がいまひとつ見えて来ないのですが…。」 「26年間音楽教室をしていますと、3歳から習いにきてくださったお子様も成人します。とても長い期間のお付き合いになるわけです。ですから、幼児特有のイヤイヤ期やメソメソ期、思春期で不安定な時期なども時を一緒に過ごします。なかには発達がゆっくりめのお子様がいらしたり、とても繊細だったり、悩みを抱えていたり、そのような場面にも遭遇します。中には、それらが要因となって生きづらさを感じてしまうこともあるわけです。かつての私のように…。」 音楽教室といえども、20年以上も同じ時間を過ごされている中で、生徒さんの成長を音楽以外でも見守り、寄り添いながら、人間同士のお付き合いをされているということなのですね。 誰にも人生を謳歌してほしいという願いをこめて 「体だけでなく心の不調も、実は食生活改善によって大きく解消されます。体調がよくなるとパフォーマンスも上がることを知ったのは大きな収穫でした。本来、その人が発揮できるはずの力を支えているのは、毎日の食事と睡眠です。 分子栄養学的アプローチで、生活改善をすると日常のストレスも軽減されるということを、多くの方に知ってほしいと思っています。私がお伝えしていることは、私の心身で実証された実体験がベースです。そこに音楽をプラスすることで、人生をより楽しく謳歌してほしいと願って活動しています。」 「私の中では、音楽も食も人生をより豊かにするものだと思っています。決して音楽と食を融合しようとしているわけではありませんが、どちらも人生には不可欠なものだと思っています。誰でも皆、人生を楽しみたいですよね。ところが、お子様でも大人でも、様々な心身の悩みを抱えていたり、生きづらさを感じていたりする方は多いです。ですので、私は音楽と食の面から、人生を楽しむお手伝いをしたいのです。分子栄養学を学んで実践していただくことで、心身の不調の原因を推測できるようになり、ご自分の身体を整える方法を知ることができます。分子栄養学も音楽も、その方の人生に彩りを加えることができるものと信じています。」 ここまでお話を伺い、ストンと腑に落ちました。 ものすごく納得しました。 祥子さんのお話は、自らのお体で実証済みですし、科学的裏付けもあるのでとても説得力があります。 さまざまな講座を開講☆ どの企画も興味津々! これらは既に終了した企画ですが、次回開催に期待したいです。 ※画像はクリックで拡大表示できます そして・・・ なんと! 8月10日には「なつやすみこども分子栄養クッキング」教室が開催されます! 皆様に人生を楽しく謳歌してほしい! 生徒さん、お一人お一人に寄り添いながら、栄養と音楽の両方からサポートを続けている石岡祥子さんです。 ―『ニュートリション&ミュージックルーム』情報― 住所 伊達市南稀府町 電話 090-9080-5877 ◆「お子さまとママを幸せにする栄養のお話」 パーソナルセミナー 2時間以内 4,000円(テキスト付き) ◆「からだ」と「こころ」に必要な栄養のお話 パーソナルセミナー 2時間以内 4,000円(テキスト付き) ◆その他個別相談 1回1時間〜1時間半 3,000円 ホームページ http://ishiokapiano.music.coocan.jp/ LINE公式 lnktr.ee/ShokoIshioka Instagram https://instagram.com/musicroom_is?igshid=YmMyMTA2M2Y=
Rietty
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在留外国人に寄り添う国際交流のプラットホーム “ ぱれっと “ by留学生フレンドシップ
立ち上がった留学生フレンドシップ さて、冒頭から失礼します。 皆様ご存じでしょうか? 現在、西胆振には1000人を超える在留外国人の方が住んでいると言われています。 そしてその方々は、日本の労働力となっていただいているにも関わらず、実はとても暮らしにくい状況下にいます。 例えば、受け入れ先が少なく働き先がなかなか見つけられない。 故郷に帰りたくても帰れない。 仕送りも出来ない。 でも、支援の手がなかなか差し伸べられないetc. そんな境遇にいます。 このような現状を知り、「支援したい!」と2015年4月に立ち上がった団体が『留学生フレンドシップ』でした。 『留学生フレンドシップは、室蘭工業大学留学生を中心とした各国留学生、在留外国人と市民との交流をはかり、親睦を通してお互いの文化・習慣を確認し合うことにより相互理解を増進して、彼らの知識と力を地域社会に還元し、かつ各国留学生、在留外国人と市民との間に発生するトラブルを可能な限り回避しながら各国留学生、在留外国人の生活支援、活動支援をすることを目指します。』留学生フレンドシップHPの「活動目的」から抜粋 この団体は、異国に訪れ、様々な不安を抱える方たちの「少しでも力になりたい」という想いを共有する仲間で成り立っています。 代表は日栄 均さん。 「できることは何でもしたい!」と熱く語ってくださいました。 ぱれっと とは? さて今回は、その『留学生フレンドシップ』が母体となって運営をしている “ ぱれっと “を取材させていただきました。 ↑2022年5月1日オープン! 経営者は三津谷達子さん。 留学生フレンドシップの事務局長で “ ぱれっと “ の経営者でもあります。 ぱれっと経営者の三津谷さん在留外国人のことで常に頭がいっぱい。何やら考え中のご様子の三津谷さん… 以前、タピオカ専門店だったところを事業継承された三津谷さん。 “ ぱれっと “を国際交流のプラットホームにしたいと考えていらっしゃいます。 「留学生はもちろん、在留外国人の置かれている状況はとても厳しいです。西胆振だけを見てもこんなにもたくさんの外国人の方が暮らしているにも関わらず、法的な整備は追いついていません。日本人ならば難なくできることも、言葉の壁もあり支援が必要であったりしますが、そのサポート団体も少ないです。技能実習のために日本に訪れ、労働力として貢献していても不安なく過ごせるような環境はまだまだ整っていません。また家族で日本に住んでいても、特にコロナ禍の逆風もある中では仕事が見つからず、苦労をされている方も多いです。このように、困った時に気軽に相談をしに来られる場として、同朋が集まれる心の拠り所として、“ ぱれっと “は存在しています。」 例えば自分が外国に留学した時のことを想像してみます。 生活習慣も言語も、もちろん法律もなにもかも違う環境の中で、困った時や不安になった時、いつでも迎え入れてくれるところがあったならどんなに心強く有難いことか…。 “ ぱれっと “ は、外国人のよろず相談所の拠点的機能も兼ね備えているので、スタッフは常に胆振管内を飛び回り、各種サポートをしたり、在留外国人の雇用に前向きな企業を探して歩いています。 そして留学生フレンドシップは、近々北海道国際交流協力総合センター(ハイアック)の協力団体となり、秋には団体名も新たに登録されるそうです。 伴って、“ ぱれっと “のプラットホームとしての機能も増してフル回転になっていきます。 ↑ハイアックの事業活動の詳細はこちらをクリック 「もうほとんど親のような気持ちです。せっかく来てくれた日本で安心して楽しく暮らしてほしいですからね。物好きでおせっかい好きなジジババの集まりなんです。」 ご本人はそうおっしゃいますが、在留外国人にとってはジジババどころか天使のような存在だと思います。 それに、側から見ても「してやってる」意識がまるでない。 外国人との交流を心から楽しんでいることがわかります。 だからこそ長く続くし皆様に頼られるのでしょうね。 他にも主な活動内容としては〜 帰国申請の手続きのサポート在留資格延長相談生活福祉資金(帰国前提の場合は受給資格なし)を受けるための日本国内の預金通帳発行手続きサポート就職やアルバイト相談、斡旋(外国人の人材派遣業登録済み)留学生が札幌などで試験を受けるための移動相談医薬部外品などの説明書きの翻訳サポート などなど、数えあげればきりがなく様々な相談が持ち込まれます。 どんな相談でも、我が子のことのように親身になって応じてくれる場があることが、どれだけ在留外国人の皆様の心の支えになっていることか。 まさに駆け込み寺です。 ↑優しい店長の渋田みどりさん そこで尋ねてみました。 「そのモチベーションの原動力は何ですか?」 すると単純明快な答えが返ってきました。 「笑顔で喜んでもらえることです。」 つくづく、この方たちだからこそのお答えだと思います。 実は筆者、随分以前からまったく別のことでお付き合いをさせていただいていたのですが、実に「らしいなあ」と感じます。 損得勘定がまるでない。 心で動いている。 それは、どんな場面でもそうでした。 ですから、「手伝いたい!」と集まるメンバーも類が友を呼んでいるようです。 けれども、決してその好意に甘えているわけではないところに感心してしまいます。 ↑スターマリンさんのご協力でクルーズも体験していただきました 「大切にしているのは、長く無理なく楽しくできることです。きっと、仲間たちのモチベーションはそれぞれ違うと思います。例えば手伝うことで国際交流ができることに楽しみを見出す者。手伝うことで語学学習ができることに価値観を見出す者。動機は様々でも、結果winwinの関係を築ければ誰もがハッピーになれますよね。」 気負いや正義感をむき出しにした活動でなく、自然体な活動が、在留外国人たちにも安心感を与えているのだということがよくわかりました。 日本語教室のこと そしてもう一つ。 在留外国人の言語の問題が少しでも解消できるようにと、日本語教室も開催しています。 先立って、この教室を留学生フレンドシップで行うために、コロナ禍でも対面式で開講できるようにと環境を整え、北海道国際交流・協力総合センター主催『日本語学習支援者養成講座』をスタッフ5名が受講、その資格も取得しました。 「みんなと仲良くなれるように、自分の名前や住所、好きな食べ物などが言えるように、まずは自己紹介とあいさつを言えるようにしましょうと呼びかけました。現在、毎週土曜日の午後15:00~16:00に無料で開催しています。途中ティータイムなども挟みながら、和気あいあいと行っています。」 と、三津谷さん。 しっかりと温かく外国人たちに寄り添うことで、どんなサポートが必要なのかを見極めて実践されていることに感動を覚えました。 雇用の場としての”ぱれっと” ところで、在留外国人が働く場としての“ ぱれっと “。 こちらでは、留学生・ボランティアなども含め5人が働いています。 ↑恥ずかしそうに笑うコートジボワールご出身のアシイ セレンさん ↑ベトナム料理のバインミーは水曜日・金曜日・土曜日のみのご提供 こちらは以前、タピオカのみのお取り扱いでしたが、最近「バインミー」というベトナム料理を曜日限定で始めました。 ベトナム人留学生のレシピですので本場の味。 パンもバインミー専用のものが使用されています。 ↑カップも可愛い♡ たっぷり入っていますので小腹が満足します。 ↑タピオカメニューはこんなに豊富。ユニークな組み合わせもあります。在留証明証、学生証で割引も! 在留外国人を総合的にサポートをする留学生フレンドシップが運営する“ ぱれっと “。 現在はタピオカとバインミーのみのご提供ですが、6月からはソフトクリームやベトナムコーヒーなどのメニューも登場します。そして将来的には、外国お土産なども揃えながら、食文化の発信の場としても展開をしていきたいと考えています。 今後は活動エリアを今までよりも広げつつ、西胆振に住む外国人の親代わりとなって、地域と在留外国人の交流の場として、今後ますます多方面に機能し、国際交流のプラットホームになっていくことと思います。 ―ぱれっと情報― 住 所 室蘭市中島町3丁目29-1 電 話 なし 営業日 火曜日〜日曜日 10:30~18:30 定休日 月曜日
Rietty
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『鍛冶屋』に憧れ続ける『かじや』 (有)藤鉄工 代表取締役 加藤耕平氏
「子どもの頃から親父に仕事を手伝わされていました。でも、この仕事が嫌だったので継ごうとは思っていませんでした。」 加藤耕平さん58歳。 来年で創業50年になる(有)藤鉄工の二代目 代表取締役です。 お父様から事業を引き継いだのは2005年のこと。 高校卒業後、専門学校の建築科に進学した耕平さんは、卒業後、某建築会社に就職をし、大工からの修行を始めました。 けれども1年で退社。 家業を継ぐ決心をして伊達に戻ってきました。 お父様との子弟関係の始まりです。 ↑作業場には、様々な形の鉄製品や工具が並びます お父様が事業を興したのが1973年。 そのお父様の下で働き、50年目を迎える佐藤さん。 この日も黙々と仕事をされていました。 ↑御歳70歳の佐藤さん。ちょうど溶接の仕事をされているところでした。 50年間同じ会社で勤め上げる姿に胸が熱くなります。 「創業当時は、バルコニー・煙突のエント梯子・住宅関連の仕事の受注が多かったです。けれども時代の流れでアルミやステンレスが主流となり、仕事の依頼に変化がありました。ちょうどその頃、伊達市内の拡幅工事が始まり、店舗などの重量鉄骨鋼造物の仕事が多くなったのです。ところがそれも終わった15〜20年前になると受注がめっきり少なくなりました。製缶といって、建物以外の工事の依頼が来るようになりました。例えば週末処理場の汚水菅や製鉄所の設備工事の仕事です。さらに大打撃だったのは、東日本大震災をきっかけに原子力発電所の仕事が無くなったことでした。」 どんどん減っていく仕事…。 2012年に大きな転機が訪れます。 その年の年末にお母様が亡くなり、その翌年から仕事もすっかり無くなってしまいました。 「この時、家族とも相談し、佐藤さんにも相談し、廃業をする決心をしました。」と耕平さん。 意を決し、信頼を寄せている会社様のところへ行き、「廃業をするので佐藤さんと自分を使ってください。と頭を下げに行きました。」 結果として、廃業は思い留まることになりますが、そこから厳しい修行が始まりました。 加藤さん48歳、佐藤さん60歳の時です。 「相談先の社長の提案で、私は、その会社様の仕事を受注するために2年間修行に通うことになりました。修行をさせていただきながら仕事も作っていただき、佐藤さんには弊社工場で作業をしていただいていました。お陰様で新たな技術を習得することが出来、それまで受注をしたことがなかった漁業機具や船の仕事を請け負うことができるようになったのです。」 新たな技術習得のためとは言え、力仕事をするための片道50km以上の毎日の通勤は、さぞかし体にも堪えたことと思います。 「修行はなかなか大変なものでした。それまでは常に水平と垂直を確実に測りながら行う仕事だったからです。ですから、湾曲が多い船の仕事はとても戸惑いました。また、「鉄」一筋で来たため、ステンレスでできた漁業機具を扱う仕事にも戸惑いました。何もかも初めてのことばかりの修行でしたが、あの時お世話になったお陰で今があるので本当に感謝しています。」 それでも、時代の流れは安定をさせてくれません。 再び、ここ2〜3年の厳しい状況を経て、いままた少し仕事が戻ってきたそうです。 浮き沈みの激しさの辛さについては、筆者とは業種は違いますがとても理解できます。 「ところで、社名の由来を教えてください。どうして「加藤鉄工」ではなく「藤鉄工」なのですか?」 ↑作業場の2Fは事務所です 「親父が付けた社名なのですが、“加藤”と“佐藤” の共通文字 “藤” を採ったのだそうです。」 なるほど! お父様が佐藤さんを大切に想っていらっしゃった気持ちがよく分かります。 その先代の想いも引き継いだ耕平さん。 だからこそ、佐藤さんは50年も勤めておられるのですね。 さて。 空前のキャンプブームの昨今ですが。 実は、耕平さんは40年来の筋金入りキャンプ好きです。 しかも長年のコールマン製品コレクターでもあります。 そんなバックボーンを持つ耕平さんが、今ライフワークにしていること。 それは『kokoperi iron』というアウトドアガレージブランドの運営です。 ↓ショップはこちら。 https://kokoiron.thebase.in/ こちらの焚き火台ほかの鉄製品は、全て耕平さんの作品です。 鉄を使い、一つ一つに時間をかけ、丁寧に叩いて叩いて作られた本物が並びます。 鋳造ではありません。 「鍛冶屋」の仕事です。 もう本当に素敵です。 もちろん、オール鉄なので重量感もあります。 「重いですが、自分が使いたいものを作りました。」 ↑ココペリとはこの笛のようなものを吹いている妖精のこと ↑焚き火台「青海波」を筆者も経験させていただきました。模様越しの火がとても美しい。 ↑2022年4月 キャンプの様子。本物の道具に囲まれた耕平さんはとってもカッコいいです♡ ↑こちらのアウトドアフェスにも出店参加されます 「ところで、何故、そこまで鉄にこだわるのですか? 大好きなコールマンも鉄ではないのに…。」 「焼き入れをする鍛冶屋への憧れです。これら商品は確かに叩いて作っています。でも、絶滅危惧種的に刃物などを作っている人もいらっしゃる中で 漢字の “鍛冶屋” は名乗れないです。だから僕の場合は、“鍛冶屋” に憧れる ”かじや” です。」 「なるほど…そういうことでしたか。でもそういう謙虚なところが耕平さんの魅力だと思います。」 「それでも憧れを追っています。漢字の “鍛冶屋” に少しでも近づきたくて。自分なりに価値感を見出しながら、必要とされる存在になりたいと思っています。」 ↑服などを掛けたらとっても素敵なシングルハンガーもあります。丸いのはガラスの浮き玉。 ↑火を灯したら素敵なランタンです ↑こちらは新製品。叩いて叩いて造られた厚さ4.5mmの鍛造プレートは、キャンプはもちろんIHにも対応しています。ステーキやハンバーグを焼いたら美味しそう!ハンドルも別売であります。 『鍛冶屋』に憧れ続ける『かじや』。 どこまでも謙虚で熱い加藤耕平さん。 その仕事への想いと姿勢に心打たれた筆者です。 ー(有)藤鉄工 情報―http://www.date-f.net住 所 北海道伊達市舟岡町205-15電 話 0142-23-5769FAX 0142-23-6352E.mail fuji-i-w@cream.plala.or.jp↓Instagraminstagram.com/kokopelli_iron/?hl=ja
Rietty
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