心の伊達市民 第一号
東京都は10月21日(土)に晴海埠頭公園で東京オリンピックのレガシーとして「HARUMI Coming!」というイベントを開催すると知った。
副題として「晴海5丁目西地区プロローグ・イベント」があり、説明文には『東京都では、東京2020大会の選手村跡地である晴海5丁目西地区において、大会のレガシーとなるまちづくりを進めています。来年、新たなまちとして生まれ変わる本地区において、先進的・先駆的なまちづくりの取組を発信するイベントを開催します』とあったので、早速行ってみた。
説明文には小池都知事らしく、相変わらず英語を多用している。
「レガシー(legacy)」は「遺産」、「プロローグ(prologue)」は「序幕」である。多くの人に知ってもらいたいなら、日本語を使って欲しい。
どうでもいいことだが調べてみたら、プロローグの反対語は「エピローグ(epilogue)」だった。
9時40分に始まった開会式に合わせて、東京消防庁から消防艇3隻、ヘリコプター3機が参加して豪快に放水をした。レインボーブリッジを背景に、青空に真っ白な大きな滝が出来たような感じだ。
晴海客船ターミナルがあった時は、外国のクルーズ船が入港すると消防艇が歓迎の放水をしたものだが、いまはもう解体されてしまった。
メインステージでは東京オリンピック2020の卓球競技でのダブルスで金メダルを取った「水谷隼選手」がトークショーをやっていた。
夕方になりランタン・セレモニーに参加するために、もう一度、今度は家族と一緒に会場に行った。手渡されたランタンに「私の思う将来の晴海」に付いて、なにか文字を書くのであるが、私は思い付かないので「ピンピン・コロリ」と書いて家族に笑われた。午後5時45分になり、一斉にランタンを飛ばした。
ランタンには電球が仕込んであり、下には長い糸が付いていてポールに留めてある。
だからランタンは飛んでは行かないが、それより問題は風が強くて上空に上がらなかった。アイディアは良かったが、風まで考えていなかったようだ。
(おまけの話)
英語好きの小池都知事の話題を出したので、アメリカの「長さ・重さ」の表示に付いて考えた。アメリカは世界の先進国の中で、唯一、他国と違う表示単位を使っている特殊な国である。
長さは「インチ」、「ヤード」、「フィート」、重さは「オンス」、「ポンド」、量は「ガロン」や「ダース」を使っている。一方でほとんどの国は「センチメートル」、「グラム」を使っている。
(写真はIさん提供)
日本などが使っている単位は「メトリック法」で、アメリカ式は「インペリアル法」と言うそうだ。インペリアル法を使っているのは、世界ではアメリカ、ミャンマー、リベリアの3ヵ国だけだそうだ。
そこでいつものように、この問題でもバイリンガルのロサンゼルスに住むIさんに色々と聞いてみた。彼は現役の時には建築家だったので、フィートやインチの世界で生きて来た。そこで面白い話が聞けるだろうと思ったのである。
次の質問をしてみた。
1、アメリカに住んでいる時は「インチ」、「ポンド」で生活し、日本に来たら「センチ」、「グラム」で戸惑いはありませんか?
2、今でもセンチやグラムに換算してしまうのですか?
3、アメリカ人の友人達は「センチ」や「グラム」の方がいいとは言っていませんか?
4、暗算計算が苦手なアメリカ人が、その上に「ダース」、「グロス」などとなったら分からなくなりませんか?
5、海外と商売をしている人は、「メートル法にしてくれ!」とは言っていませんか?
その答えである。(長い文章だったので、私が適当に要約した)
『日本で建築事務所に勤めてから、UCLAの2年間の修士課程コースに受かり、アメリカに来て最初の3ヶ月位でインチとフィートに慣れました。朝から晩までデザインに明け暮れ、図面を何十回も描き直し、寝ている時もデザインしている』。
『図面は縮尺が日本のように、1/100とか1/50ではなくて、1/4インチ=1フットや1/8“=1”などで表示するのに慣れるのに多少の時間がかかりましたが、フィートやインチは、自分の毎日の体験で確認できるのでまだしも楽です』。
『いつも腰に巻き尺を着けて、どこでもすぐに長さを測っていけば、目と身体で覚えていけます。時々日本に帰ってホテルの部屋へ入ると、「あ、9フィートx16フィートだな」とか、「あ、この通路は5フィート6インチ幅だな」とか常に頭が働いています』
『旅のスーツケースには必ず巻き尺が入っています。まずフィートとインチが頭に入ってきてメートルに移行しますが、換算というほど大袈裟ではなくて、「あ、今日はメートル法で行こう」と決めれば初めからメートルで空間測定をしています』。
『問題は重さと量です。上の写真のケチャップには3種類で、表示がなされています。どうやらみんな困っているので、色々な表示方法をしているのではないかと思います。「ああ、この国はこれでよくやって行けるなー」とため息が出ます』
『若い頃は1人ハーフパウンドの肉を食べるのが目安でしたが、「今はクオーターパウンドでちょうど良い」などと毎日の生活に即した重さの感覚が身について来ます。バイリンガルと似ているのだと思います』。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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