心の伊達市民 第一号
5月8日に臨海消防署の訓練が行われると知った。
時間と場所は分からなかったが、臨海消防署は晴海埠頭公園の入口にあるので、そこへ行ってみることにした。時間は10時頃だろうと想像した。
臨海消防署の前を通ったが、特に変わりはなかった。
晴海埠頭公園に行ったら、最近になって設置したらしい大きな「TOKYO」というモニュメントのようなものが見えた。「この上に乗らないで下さい」と注意書きがあった。
晴海埠頭公園とレインボーブリッジの間の海では、数年前までは東京湾花火大会が行われていた。その手前の場所は、昔は国際見本市の会場だった。
そこが再開発されて巨大な住宅街となり、東京オリンピックの時は選手村になった。
晴海埠頭公園の前の海を見たら、消防艇が次々とやって来た。
いよいよ訓練の始まりだ。
一番大きな消防艇には、ヘリコプターが着艦できるスペースが後方にある。
続く小さな船は放水用の設備は見えないので、指揮や調査をする船か?
その船は進んだり後退したり、旋回したりしている。
素人の私には、これが訓練とは思えなかった。
高速ゴムボートが、臨海消防署の方角から疾走して来た。
そして私の目の前で旋回して戻って行った。
見ている私には訓練の内容がよく分からなかった。
消防艇からの放水を期待していたのだが、それも行わなかった。
(おまけの話)
10分ほどすると、遠くの方からヘリコプターの音が聞こえて来た。
上空を見上げると、豊洲の方向からヘリコプターが3機飛んで来た。
そしてレインボーブリッジの上空で旋回して、こちらに向かって来た。
近くに来ると、ヘリコプターが発する轟音が凄い大きな音だった。
私の後ろはマンション群なので、音が建物に反射して大きく聞こえる。
ヘリコプターの1機が、一番大きなヘリポート付消防艇に近付いた。
もう1機は遠くでホバリングしている。残りの1機は竹芝方面に飛んで行った。
やっと消防訓練らしくなって来た。
ヘリコプターは忙しないほどに、アチコチと飛び回る。
私はこの日の訓練にヘリコプターが来るとは思わなかったので、コンパクトカメラしか持って来なかった。「一眼レフカメラを持って来るべきだった」と後悔したが、もう遅い。その内に3機が連なって、竹芝方面から飛んで来た。
コンパクトカメラではヘリコプターの速度について行けない。良い写真を撮り損なった後悔ばかりが頭をよぎる。
次に1機がヘリポート付消防艇の真上に来て、段々と高度を下げた。
いよいよ着艦するかと思った。滅多に見られないチャンスに出会ったと思った。
ところがヘリコプターはホバリングしているだけで、遂に着艦はしなかった。
誠に残念であった。
3機のヘリコプターは芝浦の方へ飛んで行き、ビルの近くでホバリングしている。
遠くからだと、まるで窓を覗いているように見える。
その内に1機がこちらに向かって来て、水産庁の船舶「開洋丸」の上空を通過した。
訓練内容が分からない私には、なんだか楽しく遊んでいるように見える。
消防艇は海の上に停泊したままだった。
その内に1機がいなくなった。もう1機はレインボーブリッジの上を飛んでいる。
もう1機は竹芝の方を飛んでいる。
やがて3機とも飛び去って行ってしまった。
消防艇も臨海消防署の、船舶係留場所に戻って行った。
時計を見たら11時40分で、彼らは訓練だろうが私には約1時間のショータイムだった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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