
心の伊達市民 第一号
【グレープフルーツ】
私の朝食はパン、コーヒー、ヨーグルト、はちみつ、グレープフルーツと決まっている。
しかし最近はどこのスーパーでも、グレープフルーツが売っていない。
そんな時は仕方ないので銀座3丁目にオープンした「オーケー銀座店」に行って、ボトル入りのジュースを買う。
この日は珍しくグレープフルーツが売っていたが、値段が高いので3個だけにしておいた。オーケーストアがあるビルは、「マロニエゲート」という名で、1階から4階まではユニクロ、5階はGU、6階はダイソー、7階はレストラン、そして地下1階と地下2階が「オーケーストア」となっている。全ての階が安売り店で埋められている。
買い物を終えて、私は新橋へ向かって歩き出した。
【バブルの思い出】
数寄屋橋から新橋まで歩いて行った。交差点のすぐ近くに「日動画廊」がある。
ショーウィンドーに「鈴木信太郎展」と書かれ、額入りの絵が飾ってあった。
我が家には相続した「鈴木信太郎」の絵がある。バブル期には評価額が1000万円を超えていたので、「いまはどうか?」と思い中に入った。
同じような絵もあり、値段を見たら100万円と値札が付いていた。バブル期より90%も下がっていた。私が以前に会員になっていたゴルフ場の会員権も、バブル期には1億2000万円と異常な価格だった。
ここへ越して来るのでゴルフは止めたので売却したら、なんと300万円になっていた。
バブル期とは言い得て妙な言葉で、「あの時に売却すれば・・・」という私の一瞬の夢は「泡と消えた」のである。
【東京オリンピックの残照】
1年延期で2021年に開催された東京オリンピックの元選手村の近くに住んでいるので、いまでもなんとなく東京オリンピックに縁がある。
日動画廊を過ぎて新橋に向かうと、左側の駐車場に思い掛けない車が停まっていた。
それは東京オリンピック・パラリンピックの時に使われた公式車両で、車体に描かれた特別なデザインが目立った。オリンピックの終った後にはそれらの車は払い下げられたので、アチコチで見られた。最近は全く見掛けなくなったので、すっかり忘れていた。
車両ナンバーを見たら「新潟」と書いてあったので、東京と違い地方ではまだたくさん走っているのだろうと想像した。思い掛けない出会いで、昔の友人に偶然、街で会ったような懐かしさを憶えた一瞬だった。
【伝串とは?】
新橋駅に近づいたら、右側に派手な看板で「新時代44 伝串50円 生190円」と書かれていた。私は酒を飲まないので、伝串の意味が分からなかった。
早速、ネットで調べたら、驚くようなことが分かった。
この居酒屋は「ファッズ」が経営していて、鶏の皮を揚げた焼き鳥のようなもので商標登録がされている。
それより驚いたのはオーナーは佐野直史といい、18歳でブラジルの渡った元プロサッカー選手だった。その後、2010年に第一号店を愛知県に出店し、現在は200店舗、年商200億円の会社になっている。
私は鶏の皮はあまり食べたくないが、多くのサラリーマンに愛されているのだろう。
【新橋の蒸気機関車】
アチコチと見ながら、30分くらいで新橋駅に着いた。
新橋駅と言えば、「サラリーマンの街」であり、蒸気機関車である。
「汽笛一声新橋を・・・」の鉄道唱歌が有名であるが、1872年10月14日に日本最初の鉄道が新橋~横浜間に開通した。
それを記念して広場には蒸気機関車が飾ってあり、決まった時間に汽笛を鳴らしている。
経済関係の大きなニュースがあると、テレビ取材でここがしばしば登場する。
酔ったサラリーマンが面白い意見を言ったりするのを見て、私は楽しんでいる。
時々、私は思うことがある。『酒が飲めたらなー』・・・と。
(おまけの話)
少し前に亀戸天神の「梅まつり」に行った。その帰りに亀戸駅前から、マンション前まで行く都バスに乗った。停留所でバスを待っ間に、停留所の後ろに変なものが見えた。亀の親・子・孫が積み重なったの噴水だった。
噴水を見て、昔話だがお笑いのナンセンストリオが『親亀の上に子亀を乗せて、そのまた背中に孫亀乗せて、親亀こけたら皆こけた』というなんともナンセンスな歌を歌っていたのを思い出した。この歌から作られた亀の噴水かと思ったら、「羽亀」というものだそうで、よく見たら亀に羽が付いていた。
「亀戸」とはなんとも変な地名なので、これも調べてみた。
すると『亀戸はかって小さな島で、その形が亀に似ていたことから「亀島」と呼ばれ、次第に周りの島々と陸続きになり「亀村」となった。それが現在の「亀戸」という地名になったのは、村にあった井戸(亀ヶ井)と混同されて「亀井戸」となり、・・・』
『その内に「井」が省略されて「亀戸」になった』とあった。
亀戸に行くには私の住むマンションからは「亀戸駅」行きの都バスで、乗り換え無しで行ける。でも所要時間は42分も掛かるが、途中には両国や東京スカイツリーもあり、観光バスのようだ。
亀戸の亀の噴水は「羽亀」と分かったが、それでも親亀の上に子亀、その上に孫亀だから歌と同じだ。そこで亀を自分に例えてみた。私の父(親亀)は私が結婚する前に亡くなったので、孫(孫亀)は見ていない。でも私(親亀)にも孫(孫亀)はいないので、父と同じだ。亀の噴水のようにはなっていない。
私の現役時代を振り返ると、親亀の私がこけそうになったことが、2回ほどあった。
それをなんとか乗り切って現在があるのだが、早くお迎えが来ないと最後になって3回目にこけたら家族が困る。孫を持つ友人たちの話を聞くと、手放しで嬉しそうだ。
親亀の友人たちは、ボケてこけないように頑張れ!
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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いま、お馬さんと密な関係になってみた!LAKE TOYA RANCH
こちらの特集版にご訪問くださり、どうもありがとうございます^^ / 今後月に2~3回ほど、編集部のライターとして、皆様のお目目にかかることになりましたRiettyです。 この場では、私が出会った「好き」や「楽しい」や「いいね!」を皆様におすそわけさせていただきたいと思っています。 いろんなモノ。 いろんなコト。 いろんなヒト。 楽しむための情報の一つとして。 どうぞ末長くお付き合いくださいね ♡ さてさて。 国道230号線を留守都村方面に向かって車を走らせた時。 この看板を見かけたことはありませんか? 私、実はず〜〜っと気になっていたのですが、ついに曲がってみました。 すると…。 まずお迎えしてくれたのはこの子。 プードルのラヴィン君です。 まだ子供なので、「お客様だ〜!」とはしゃぐ姿がとても可愛い。 北海道弁では「おだつ」感じ。 そして誘導されるように歩くと…。 たくさんのお馬さんたちがのんびりお食餌中でした。 ここは、洞爺湖にほど近い月浦町にある「LAKE TOYA RANCH」さんです。 おっとり優しいお馬さんに跨り、ホーストレッキングや引き馬などを体験できるところです。 早速、体験してみました。 乗せてくれたのはヨーロッパ系ハーフリンガー&どさんこのミックス、大食漢のマックス君。 男子ですが可愛い顔立ちです。 山岳馬なので体力があります。 まずは「よろしくね ♡」とご挨拶。 そして、マックス君の相棒はアメリカ産クウォーターホースのローラちゃん。 カウボーイが乗るお馬さんです。 でも、ここで乗っているのはとても素敵な美人インスタラクターさん♡ トレッキングに出かける前に、「進め」「止まれ」「ターン」の手綱捌きを教わりました。 とても良くトレーニングをされているお馬さんたちなので、的確なアドバイスのもと、少しの練習と、「仲良くなりたい!」という気持ちがあればすぐに乗れるようになれます。 さあ! いざ! トレッキングに出発〜! 緊張と興奮でワクワク&ドキドキ☆ 親切なインストラクターさんは、ほとんど後ろを見た状態で爽やかに優しく指示をくれます。 上り坂は前傾して。 下り坂は後ろに反り気味に。 軸を保とうとするので、インナーマッスルが鍛えられそうです。 太腿の内側も締まりそう。 なかなかの運動量です。 二次的効果を密かに期待してしまいます。 途中、雪が降り出しました。 グリーンシーズンも良いけれど、白い雪原や山道を歩くのは本当に気持ちがいい ♡ お馬さんが一緒にいると、見慣れたはずの洞爺湖の景色が非日常なものに変わります。 お馬さんとの密なトレッキング。 元気に迎えてくれるラヴィンちゃんと、穏やかなお馬さんたちと、親切なスタッフさんたちに優しい時間をいただきました。 もちろんワイルド&イケメン社長 高橋洋一さんも、はにかみながら歓迎してくれます ^^ / 最後に地元密着耳寄り情報!!(地域外の皆様にはごめんなさい) 絶対にお得!! 絶対におすすめ!! 見逃さないでね♪♪ 帰りは高橋社長とラヴィン君が見送ってくれました。 レイクトーヤランチ情報 電話 0142-73-2455 住所 虻田郡洞爺湖町月浦44番地(カーナビ住所検索はうまくいきませんので、レイクトーヤランチと入れて検索してください) アクセス 洞爺湖温泉街より車で5分 E.mail toya@jphorseriding.com ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年) ※シェア、リンク等大歓迎です!
Rietty
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アートで楽しむまち歩き!ムロランアートプロジェクト2021
旧市街地のレトロな街並みで知られる室蘭駅周辺で、アートとまち歩きを楽しむイベントが10月9日から始まりました。 ムロランアートプロジェクト(MAP)。 室蘭の歴史的建造物が期間限定のアートギャラリーに大変身!10月31日まで土日限定で観覧できます。 初日の10月9日(土)に遊びに行ってきました。 まずは本部のある旧室蘭駅舎へ。公式パンフレットが配布されています。 この黄色いパンフレットがまち歩き「MAP」として、道案内をしてくれます。 さっそくまち歩きスタート! 旧室蘭駅舎には室蘭出身のアーティスト・中村岳さんのインスタレーションが展示されています。 初日のこの日、公開製作が行われていました。完成まであと少しというところの製作風景です。 明治45年に建造された旧駅舎の構内に、巨大な立体作品が次第に姿を現してきました。 鮮やかな赤茶色が室蘭の工場風景や鉄を彷彿とさせます。ドームのような不思議な形。設計図はなく、インスピレーションで形を作っていくのだそうです。 国内各地で活躍する中村さんですが、出身地の室蘭では今回が初の本格的な製作・展示となります。完成したインスタレーション、ぜひ生でご覧になってみてください。 続いて、千穐萬歳堂(せんしゅうばんぜいどう)へ。 大正14年に建てられた歴史ある倉庫です。入り口から佇まいというか、存在感に圧倒されました。こういう建物が保存されていることもすごいことだなあ、と思います。 中は改修され、ギャラリーとなっています。 1階は室蘭工業大学山田研究室のプロジェクト、2階は川上りえさんの造形作品が展示されています。木骨石造ということで、石の壁と木の骨組みが独特の雰囲気を醸し出していました。建物とアートのコラボレーション!美術館での展示とは全く違う味わいがありますね。 坂をのぼって次の会場へ。 景色を眺めながら気持ちよいまち歩き!会場間が遠すぎず近すぎず、程よい距離でコースが組まれており、お子さんから高齢の方まで、歩きやすいのがポイントです。 旧丸越山口紙店。こちらも大正時代の建造物です。レンガの壁からロマンの香りが漂ってくるよう!ゆっくり眺められるのは徒歩ならではですね。 古い調度品に溶け込むようにして、岩崎麗奈さんの写真作品が展示されていました。作品と建物、どちらも見応えがあります。普段は入ることができない建物だけに内部を見られる貴重な機会でもあります。 途中にカフェや飲食店が多くあるので、ランチやお茶を楽しむのもおすすめです。昔ながらの甘味処として親しまれる「すずや」に立ち寄りました。若者からマダムまで、幅広い年齢層の女性客が甘いものを楽しんでいました。 MAPにもおすすめリストが載っています。 室蘭プリンスホテルでは、10月8日〜10日の3日間限定でMAP連動企画として「中央町懐古展」が開催されました。来場者はホテルのクラシックな雰囲気の中、昔の写真や映像を楽しんできました。 さて、最後は中央町たのしま横丁(大辻医院跡地)へ。 初日のこの日、オープニングイベントとして大黒淳一さんによる音楽ワークショップが開催されました。街の音を録音して、音楽をつくる一日限りのスペシャル企画。地域の子ども達で賑わっていました。 音楽作りの様子。公式Facebookをご覧ください↓↓ ムロランアートプロジェクトは「室蘭の未来地図をつくる」をコンセプトに3カ年開催を予定しています。 プロジェクト代表の荒井純一さんは 「繁華街だった室蘭駅周辺をコンパクトに歩けるルートを制作しました。室蘭は普段気づかないポテンシャルがたくさんある街だと思います。アートや街歩きを通してそれを発見してもらえたらと思います。」 と話していました。 建物、まち歩き、アートと、いろんな切り口からいろんな楽しみ方ができるところが面白いな、と思いました。古い建物と現代アートがお互いに美しさを引き立てあって、新しい街の魅力が生まれ出てくるような、そんなワクワクする気持ちになりました。 芸術の秋、ご家族やお友達と出かけてみませんか。 各会場では入り口で消毒、検温、記名を行い、感染対策に配慮されています。 Muroran Art Project2021 2021年10月9日〜10月31日 土日のみ開催 12:00〜18:00 入場無料 ※MAPは旧室蘭駅舎で配布されるほか、公式HP(https://muroranart.wixsite.com/website)からダウンロードできます。 主 催 / Muroran Art Project 協 力 / 大町商店会、室蘭工業大学山田研究室、蘭歴建見会 後 援 / 室蘭市、室蘭商工会議所、室蘭観光協会、北海道新聞室蘭支社室蘭民報社、FMびゅー 助 成 /北海道開発協会助成事業 会 場・展示アーティスト :旧室蘭駅舎(MAP本部)中村 岳 | 千穐萬歳堂(海岸町3-2-6) 川上りえ 室蘭工業大学 山田研究室 |旧丸越山口紙店(海岸町2-5-8) 岩崎 麗奈 | 中央町たのしま横丁(中央町1-2-7):大黒 淳一 (10.9日のみ) 詳細・最新情報はこちらからどうぞ ムロランアートプロジェクト muroranart.wixsite.com/website Facebook
むしゃなび編集部
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Shinji