徒然ならざる伊達日記

伊達での生活の基盤をつくるために、長期のアルバイトを探すことになった。
本当は正規の仕事が必要だったが、
1日の半分は、この伊達に来た目的のひとつでもある「シュタイナー教育を知ってもらう教育活動」のボランティアがあったので、
午後2時から夜11時までの仕事を探した。

そしてYES(現在のゲオ)という本とCDとゲームを扱うお店で働くことにした。

当時34歳で採用してもらったが、
多くのバイトは20代前半の若い人ばかり。
完全に浮いていたが、
何より楽園に来たのだから、何をしていても楽しかった。

本屋の仕事は中々大変だった。
入荷してきた本を売り場に並べ、
漫画コミックは立読み防止のシュリンクをかける。
はたきを常に持ち歩き、パタパタとはたきながら商品を並べ直し、
万引きをさせない空気もつくる。
そしてレジがある。
このレジが結構大変で、会計処理はもちろん、
本にカバーをかける、贈り物用の包装をする。
漫画コミックはシュリンクを外して
万引き防止用タグがないか確認するなど、
いろいろと細かな仕事がある。

何よりお客様を待たせるわけにはいかない。
この「待たせるわけにいかない」に気を取られて
何度かおつりを間違えた。
責任をとって身銭をきる申し出をするも、
新人は仕方ないよと同じ歳の店長に慰められた。
そんな不甲斐ないこともあったが、
徐々に慣れて、若いバイトの皆さんとも仲良くなった。
この決められた時間だけ働けばいい
という当たり前のことが心地よかった。


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この町に思うこと こくぼ重孝

25年前、東京からこの北海道伊達市に移住した。都会であくせくして生きてきた自分にとって、この街は楽園のようだった。そんな楽園も暮らしていくといろんなことがあった。徒然なる街ではなく、変化があり退屈しない街に住んで感じたことを600字に絞って綴っていこうと思う。

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