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法隆寺


世界最古の木造建築として世界遺産に登録されている奈良県・斑鳩町にある法隆寺…。
世界最古と考えられているのは、
五重塔や金堂が残る西伽藍と呼ばれる区域です。

推古天皇15年である607年の建造で、
夢殿がある東伽藍は後の時代に建造されたといわれています。

ただ、現存する西伽藍の建造物は創建された当時のままか?
消失したものを再建したものか?
という謎に関しては、明治の時代から激しい論争が展開されている訳で…。

607年の建造物が今も残っているという非再建派は、
法隆寺の建築様式が日本の他の寺社にない古風な様式な事、
寸法が大化の改新で定められた唐尺よりも
古い時代の高麗尺が採用されていた事を根拠としています。

一方、再建派は日本書紀の中に、
天智天皇9年にあたる670年に法隆寺が全焼したと記されている事、
資料にある法隆寺立地場所と現在地がずれている事が、
移動して再建したという根拠だと主張してるらしい…。

一時は非再建派が有利だったそうなんですが、
1939年(昭和14年)に創建当時のものと考えられる
「若草伽藍」の遺構が発掘され、
現在は再建説が有力視されているそうです。

最近では、法隆寺の部材の年輪を調べて、
部材となったヒノキ等が伐採された年を割り出す年輪年代法によって、
法隆寺の金堂や五重塔は
650~690年代に伐採されたものであるという結果が出ているらしく、
この結果は改めて、法隆寺が再建されたものである事を裏付けているんだと…。

しかし、7世紀後半に木材が伐採された事が判明しただけで、
誰が?いつ法隆寺を再建したか?の証拠がなく、
五重塔の心柱だけは591年伐採のものと判明…。
消失時の部材を転用したんですかね?
法隆寺の建造に新たな謎を生み出してます。

法隆寺は造物自体が世界遺産であるのと同時に、
多数の国宝級の文化財がひしめいていて、
指定された国宝や重要文化財は2000点を超えてる
というから驚きですよね?

代表的な文化財の一つに国宝・百済観音像があります。
高さ210.9センチと長身で、
日本を代表する仏像と評価されていますが、

この百済観音像…
高い評価にそぐわないいくつもの不思議が存在していて…。

まず、法隆寺のいずれの御堂の本尊だったか?不明…。
飛鳥時代の作といわれていますが、
その伝承も分かっておらず…。

観音像に関する記録が初めて登場するのは、
なんと江戸時代になってから、
1千年の時間を経て、存在が記録されているのさ…。

インドで作られ百済を経て渡来したといいますが、
長身の観音像に見合う御堂は常設されず、
普段は金堂の後方に安置されていて、
特別な機会のみに講堂に移して拝観させていたようなの…。

「百済観音像」という名称にも謎があり、
明治30年に国宝指定された際は「観音菩薩像」だった…。
それを誰が百済観音像と呼び表したのか?
今も不明らしいです。

その他、像の宝冠はなぜ欠け落ちて、
後に補修する事なった理由等、様々な疑問が沸いて来ます…。

法隆寺を巡る謎は数え上げたらキリがなくて、
建造したのは聖徳太子だ!
というのは日本人なら常識中の常識ですよね?

たださ、この聖徳太子に関しても、
架空の人物だという説がありますよね?
太子関係の確実な資料が存在していないのを理由とされていますが…。

中には聖徳太子が作らせた軍旗の騎士像や、
太子の肖像画の風貌から、彼はペルシャ人だという説や
遊牧民系騎馬民族の英雄だという説等があり、
「日本書紀」では聖人として書かれている
聖徳太子像は捏造されていたというのさ…。

法隆寺を巡る全ての真実は、どこにあるんでしょうかね…?

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