明るく元気な町づくり 洞爺湖町
地方議会議員セミナー
午後から、第一法規主催の地方議会議員セミナーに参加しました。講師は、宮脇淳教授(北大公共政策大学院院長)でした。
本日の講師は、宮脇淳北海道大学公共政策大学院教授による「地方議会議員の今日的役割と課題」でした。宮脇先生は、行政学・財政学がご専門で参議院事務局に在籍された経験からいろいろなお話しを聴かせて頂きました。
ご講演では、「東日本大震災以前の本質的問題」を踏まえ北海道の将来展望から始まりました。22世紀に北海道の人口は、札幌市人口レベルになる。北海道経済が直面している現状を述べられました。地産地消の将来像としては、グローバル市場への展望を描くべきだとのお話しがございました。
地方分権の時代として震災後の自治体経営に言及されました。地方自治法の位置づけから、憲法92条「地方自治の本旨」を述べられました。これからは、地域がもっともっと個性を出す時代でありグローバル化への地域価値創造への対応、少子高齢化による資源制約への対応が必要であるとのこと。
地方議会・議員の基本として、議会の機能を再確認し政策思考の必要性として政策診断・政策創造を行い、議論と主張、対話と討論を宮脇教授は説かれていました。政策思考では、コスト面から議論するこのこと自体は大変わかりやすいが、理念なきコスト面からの事業仕分け的政策思考に警鐘を鳴らすお話しがございました。
政策とは何か。理想と現実をつなげる手段の集まりであり、①政策には理想が必要②現実評価には理想が必要③政策はあくまでも手段であるとのこと。
政策の性格として、今日的に行われてきた代表的政策形成は、利害関係集団間の調整による政策形成であり、ここから創造的政策形成、つまり新しい価値観とガバナンスによる政策形成が大事だとのこと。
投機的政策形成である国民的ニーズを無秩序に受け止める政策形成は良くない。住民ニーズに応えるという「公理(おおやけの理屈)」は、大変危険であり、ポピュリズムに陥いるのこと。有権者に一番近い町村議員は、下からの民主主義を目指し、議会改革・選挙改革、自発的公共性の重視、開かれた公共性にむけ努力して欲しい。議会改革の本質は、議論の場・行動の場・説明の場・創造の場・責任の場であるとのこと。
地方議員の政策思考の必要性について言及され参考になりました。事業仕分け的政策思考から理念を伴った政策思考により政策・提言が必要とのお話しは、今後の議会活動の大きな指針になります。政策議論における「公共性」の言葉の意義、曖昧性、多義性に注意をはらいながら「考え」て「悩み」ながら活動してまいりたいと思います。ちょっと重いテーマで書き込みました。ご容赦下さい。
明日の早朝は、洞爺湖でJICAの方達にお会いしまーす。最近、英語力が落ちてきたのでそろそろブラッシュアップもかねて「観光英語勉強会」復活しますか、、、、。
2022年4月洞爺湖町長に初当選。
大学卒業後、証券会社に勤務し米国留学、海外駐在経験。
帰国後、札幌市で学習塾を13年間経営。
30年ぶりに地元に戻り町議会議員とバス会社の二刀流で2022年1月まで4期途中まで活動。
1985年成城大学経済学部卒。
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