今回は伊達市に住む、一戸建ての人が知らない「マンション」の話である。
ここへ越して来るまでは小金井で一戸建てに住んでいて、死ぬまで引っ越す気持ちは無かったのでマンションに付いては全く知識が無かった。


それが現役を引退したら都内に住む姉、妹から「年を取ったら都内のマンション生活が楽よ」と言われたのと、女房が都心育ちで「都内に住みたい」と言うので決断した。



東京直下型地震を予期するような小説「M8 」は怖い。★★★

マンションというのは不思議なものだ。
アパートより高級なものをマンションと言うようだ。

そもそもマンションは、日本のデベロッパーが、昭和30年代初めより一部の限られた階層を
対象に、公団住宅などとは一線を画した高級路線の集合住宅を高級感をイメージするために
「マンション」と銘打って売り出したことに由来するのだそうだ。



朝潮運河から見るタワーマンション

英語で「Mansion(マンション)」と言えば「豪邸、邸宅」を意味し、集合住宅の意味はない。
日本で言うところのマンションは、英語では「Condominium(コンドミ二アム)」と言う。

ところが日本でコンドミニアムというと、ハワイなどのリゾート地にある短期賃貸マンションのことを言うのであるから、かなりややこしい。



3階のマンション入口へのアプローチ

さて、我が家が住むマンションである。
いわゆるタワーマンションというやつであるが、2棟からなり部屋数は2300室、住民は8000人ほど住んでいる。タワーマンションと言うと聞こえは良いが、ただの縦長のアパートである。


マンションというのは住民が管理組合を作り「管理費」、「修繕積立金」を支払い、管理は専門家の管理会社に委託している。そして毎月の管理費・修繕積立金は部屋の広さで決る。



郵便ポスト室

管理会社は管理組合から支払われた金額で、掃除、コンシェルジュ、エレベーター、駐車場、ゴミ処理、警備・保安、電気、水道・下水、修理などマンションに関わる管理を行う。

私の住むマンションで、管理会社に支払う年間費用は約8億円ほどの巨額なものである。
それを2年任期で選ばれた管理組合の理事15人に、お任せしている。
管理組合の理事になるのは立候補制だが、殆ど立候補者はいないので輪番となっている。



エレベーター内にも「コロナの注意書」

例年6月後半に管理組合総会が開かれて、決算報告、予算承認が行なわれる。
今年の総会は武漢ウィルスの影響で、ホテルの1室を借りて小規模で行われ、住民にはなるべく郵送での承認を求められていた。


私は過去に理事をしていたので知っているが、例年でも住民は100人も出席しない。
マンションは「隣の人は何者か?」も知らないので、管理組合活動には割合に無関心である。



エレベーターを降りると殺風景な通路になる。

各フロアには2ヶ所のゴミ集積場があり、私は我が家のゴミ係なので、捨てられているゴミの事情が分かる。
リモートワークの普及の影響か、缶ビールの空き缶とワインの空瓶が増えた。

生ゴミも増えた。これも亭主が家で食事をするからに違いない。


捨てられる段ボール箱はもの凄く増えた。これは宅配の利用が増えたからだろう。ゴミ集積場を通して、
住民のコロナ生活が分かるようになった。



立体駐車場には2000台分の機械式駐車機がある。

(おまけの話)
マンションは構造上の関係で、ほとんどの場合、隣の家とは壁で仕切られているだけである。
低層マンションは壁がコンクリートで作られているので、隣の音はほとんど聞こえない。

ところがタワーマンションはパネル工法で作られているので、壁も床もパネルである。
防音は施されているが、それでもコンクリート壁とは防音度合いが違う。



区役所で借りた「騒音計」 エアコンだけの室内は38デシベル。テレビを点けると45デシベル。

以前に上の階の部屋で、なにか作業をしているような音がうるさかった。
その家族が越して行って、静かになった。


すると今度は隣の家の子供の騒ぐ音が気になった。
管理会社を通じて注意を促したが、子供が3人もいるので、また騒がしくなった。


ベランダに置かれた隣のエアコンの機械が古くなったのか、その音もうるさくなった。
隣の人に直接、言うと揉めることになるので、どうするか考えた。



借りてすぐに、近くの公園で測ってみた。

そこで区役所のサービスにある「騒音計の貸し出し」を利用して、音を計ることにした。
早速、騒音計で調べてみたら、お隣のエアコン室外機は窓を開けると65デシベルだった。


ところが貸し出し期間の1週間の間に、3人の子供はいないのか静かだった。
我が家が騒音計で測定しているのを知っているはずもないのだが、期限が来たので騒音計を区役所に返却したが、この度はクレームを付けるのを止めよう。



各種の騒音レベル表(70を越すと、うるさく感じる)
 
   


   

   


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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