心の伊達市民 第一号

妻のトリセツ 

少し前に「スパイの妻」という本を読み、その後、それが映画化されたので見た。
すると「妻」繋がりで突然、「妻のトリセツ」という本の題名を思い出した。
この本は2年前にベストセラーになったので、覚えている人も多いだろう。
その時は「今さら分かっても、私にはもう遅い」と思い買わなかった。



書籍「スパイの妻」★★★

そこで改めて中央区の図書館の蔵書を検索してみたら、10冊もあった。
人気のある本は図書館は1冊だけの購入ではなく、10冊も購入すると知り驚いた。


もう評判になってから2年も経っているので、いつでも借りられると思った。
ところがネットでその本の予約をしたら、今でも65人待ちで驚いてしまった。
世の中には「妻との関係で苦労している」男が多いのだなーと感じた。



映画「スパイの妻」★★ ベネチア国際映画祭で「銀獅子賞」受賞

今さら内容を書いても話題になった時から時間が経ち過ぎいて、「伸びた蕎麦」という感じになる。本の紹介欄には「妻からの精神的虐待というと大げさな気がするが、具体的には、いつもイライラしている、口調がキツイ、いきなりキレる、急に怒り出す、何をしても怒られる、口をきかない、無視する、夫の分だけ家事をしない、人格を否定するような言葉をぶつけるといった妻の言動を指す」とあり、妻はまるで悪者である。



「オン・ザ・ロック」★

私も思い当たるところがあり、全てとは言わないが結婚生活も長くなると馴れ合いからか言葉がきつくなり、お互い様のようにも思える。でも新婚時代からしばらくの間の、あの頃の妻の言動とは大違いであることは確かだ。

前にも書いたが、ゴルフの先輩の言った「年をとったら、なるべく女房との接触時間を少なくすることだ」は今でも真理を突いている。



「ある画家の数奇な運命」★★★

マンションの友人達と違って同級生とは何でも話せるので、女房の話もする。
多くの友人は「女房が理不尽なことを言う。間違っていても謝らない。
でもそれを追求すると更なる揉め事になるので、黙っている」と、だいたい同じことを言う。

亭主は長年、仕事の世界での理不尽に晒されて来たので、我慢を知っているのである。



「THE LAST BLACKMAN IN SANFRANCISCO」★★

少し前に私が葛西臨海水族館での話を書いたら、友人のXさんがメールをくれた。
【「それを言っちゃあ、おしめーよ!」、またまた寅さんのセリフが思い出されます。私もじっと我慢のことが多いですね。何か言おうものなら”倍返し”どころか十倍にもなって帰ってきます。普通に話しても聞いてくれないことさえあります。離れているのが平和ですね】。



「KGBの男」★

最近は熟年離婚が増えていて、5組に1組以上が熟年離婚だそうだ。
更に亭主の方から申し立てるケースが増えているようで、その理由が「妻と別れ、本当の自分の人生を歩みたい」ということだそうだ。まだ健康な熟年男性なら、分かる気がする。
女房の方も、「夫のトリセツ」を持っていた方が良いのかもしれない。



「サルデーニャの蜜蜂」★★

(おまけの話)
マンションには色々な人が住んでいる。そんな人達の「妻のトリセツ」である。
知り合いの中でも、力関係で妻が圧倒的に上にいる人が多いように感じる。

夫婦が高齢化して来て妻が食事を作るのが面倒になり、老人ホームに入った人が2組いる。
一度、遊びに行ったが、かなり高級なところで食事は館内のレストランで食べる。
亭主はつまらなそうにしていたが、奥さんは食事の支度から解放されてルンルンで毎日出歩いていた。



初物マグロを買うことで有名な「すしざんまい」本店(築地場外市場)

妻が強過ぎて、いつもイジケていた男(Yさん)がいる。
お小遣いも月額1万円なので、私が誘っても一緒に外食にも行けない。
ところが突然、妻が風呂場の事故で亡くなってしまった。

妻から解放されたYさんは、それ以来、私と食事に行くようになった。
でも外食馴れしていないせいか、食後に気分が悪くなり必ずトイレに立ち戻してしまう。



銀座の名店が発行する月刊ミニコミ誌「銀座百点」

大手企業のサラリーマンだったZさんは、奥さんが異常な潔癖症で困っていた。
外から家に戻ると、シャワーを浴びないと部屋に入れてもらえない。
ところがその奥さんが体が弱り、デイサービスに行くようになった。

そんな時にZさんは体調を崩して、入院となってしまった。
もう7ヶ月も入院している。老々介護の夫婦だったので、奥さんは今はどうしているのか?



政治家が使う高級料亭「金田中」(築地)

 


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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