
心の伊達市民 第一号
ガンバレ!飲食店!
(緊急事態宣言の発出前の話題)
マンションでの女房の知り合いのX子さんから、女房にメールが入った。
『「つきじ治作」の豪華弁当を食べませんか?』。
X子さん夫婦は我々より少しだけ若く、現役の時はコンビニ経営をしていたらしい。店の立地が良かったらしく、それを売却して引退しこのマンションに越して来たそうだ。

「つきじ治作」・・・聖路加国際病院そばで、隅田川沿いにある。
しかし働き者だった夫婦は、なにもしないとストレスが溜まってしまうようだ。
そこで奥さんは蕎麦居酒屋でアルバイトをしていた。
彼女は店長にもズケズケと経営方針に関して意見を言うので、お客はX子さんがオーナーだと思っていたようだ。しかしご多分に漏れず、この店もコロナで打撃を受けてしまいパートを雇う必要が無くなり、彼女は仕事を失ってしまった。

「つきじ治作」の入口
ご主人も働き者なので色々と働く場所を探して、かなり前に「つきじ治作」で夜警の仕事を見付けて今も夜だけ働き続けている。
「つきじ治作」は創業が1657年で、「水たき」の老舗である。
ここもやはりコロナの影響を受けているらしく、X男さんにも営業が掛かったらしい。そして我が家に「治作のお弁当を食べませんか?」と言って来たのだった。

「つきじ治作」の場所は、昔は「東京税関発祥の地」だった。 この辺りは「外国人居留区」だったので、税関があったのだろう。
私は「水たき」を2度ほど食べたことがある。その時はまだ学生時代で、新宿の「玄海」でオヤジと一緒だったので値段を知らなかった。
今になって調べてみたら1人前1万3000円で、「つきじ治作」の半値位だった。
玄海の創業は1928年だから、治作の270年も後で格が違うようだ。
東京で老舗というのは、歴史が100年未満じゃダメらしい。

段箱入りの「春のごちそう箱」(税込み4000円)
ある日の午後に、家族分の「つきじ治作の【春のごちそう箱】というものが届いた。さて「春のごちそう箱」である。3段の箱入りの料理だった。
それぞれが美しい。食べるのが勿体ないような気がした。
「手毬寿司」が特に可愛い。ご飯はそれぞれ違う味になっている。
水たき屋のお弁当だが、「水たき」は入っていない。
難を言えば、「弁当だから冷たい」のである。4000円は高いか、安いか?

手前右は「手毬寿司」、左は「煮物」、奥は「焼き物」
次はピザである。
ある朝の新聞の折込に「ドミノピザ」の広告が入っていて、「ピザ全品、50%OFF」と派手なデザインが目に付いた。ここは宅配専門で、店内飲食は無い。
場所を見たら、以前に私が贔屓にしていた近所のトンカツ屋の後に開店した店だった。以前に店の前を通った時に、トンカツ屋がピザ屋に変っていてビックリしたことがある。

Domino's Pizza/勝どき店(半額のせいか大繁盛だった)
ピザを店に引き取りに行った場合に50%引きになるようなので、ある日の夕食に食べてみようということになった。当然、引き取りに行くのは私である。
レギュラーサイズの「マルゲリータ」と、「チーズフォンデュ・クロトロ」を注文した。焼き上がったところをすぐに持ち帰り、家族で食べてみた。
我が家の贔屓の「ニコラス」には及ばないが、値段からして「まあまあ」だった。コロナで虐められている飲食店のことを思い、私に出来ることはあまり無いが、なるべく食べに行ったり、取り寄せたりして少しだけだが協力したい。ガンバレ! 飲食店!

(期間限定で)左はマルゲリータ/950円、右はチーズフォンデュ/1799円
(おまけの話)
マンションの友人(Xさん)と、日本橋にラーメンを食べに行くことになっていた。彼は腎臓病で1年間の入院を強いられて、3月初めに退院して来た。
いまは自宅で人工透析を行っていて、なかなか外出が出来ない。
最近は人工透析も病院に行かないで、自宅で出来ると初めて知った。
彼はラーメンが大好きで、「退院後に初めて食べるラーメンは、六本木の幸楽苑だ」と言っていた。

閉店した「幸楽苑・六本木店」(今は更地になっている)
私は少し前に六本木に行った時に幸楽苑でラーメンを食べようと思ったら、いつの間にかそこに店は無くなり更地になっていた。
このことをXさんに言ったら、「残念だ。楽しみが無くなった」とガッカリしていた。
そこで私は「同じチェーン店が日本橋にある」と伝えたら、「行きたい!」ということになったのである。

ネットで購入した「幸楽苑」のラーメン(10人前/2980円)
ところが前日にメールが届き、「朝から気分悪いし吐き気もあるし、正気ではあったのですが体が全然いうことを聞いてくれません。明日のラーメンは悔しいけれど、諦めざるをえません」とあった。
そこで私はネットで調べたら、幸楽苑のラーメンが宅配で売られているのを見た。すぐに10食分を注文し、2食分をXさんに届けたのである。
Xさんは本当に嬉しそうだった。この程度のことで喜ばれるなら、お安い御用だ。

自宅で作って食べた「幸楽苑のラーメン」
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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「おおきな木」が作り出す笑顔の輪
シルバースタイン作「The Giving Tree」という絵本をご存知でしょうか? 私は母親的な「無償の愛」を描いていると感じたのですが、読む方によってこの絵本の解釈は様々です。 「The Giving Tree」 実は世界的ベストセラー。 気になる方は是非読んでみてくださいね。 大滝の山奥、無店舗販売(ネット注文と卸し)で「おおきな木」という手作り洋菓子屋(パンもあり)さんを営むならなつ美さんを訪ねました。 実はなつ美さんは、前回ご紹介した宇井尚さんのパートナーです。 1995年に横浜から来られたなつ美さんは、今で言う地域おこし協力隊のようなお仕事で、とあるNPOから大滝に派遣されたのでした。 1年契約だったのですが、すっかり大滝の自然が気に入り、移住を決めました。 大滝はとても雪深いところ。 でも、大好きな雪はなつ美さんにとっては障害にはならず、雪かきも苦ではなく、むしろ楽しんでいたそうです。 もちろん今でも。 「子供の頃は引っ込み思案で友達とうまく話ができない子でした。でもある時、得意で大好きだった手作りのお菓子を友達にあげたら、みんなが笑顔になってくれて、美味しいと言ってくれて、とても会話が広がって弾み楽しかったのです。」 その時から、なつ美さんにとっての手作りお菓子はコミュニケーションツールの一つになりました。 「私が作るお菓子をこんなに喜んでくれる人がいることが幸せでした。もっともっと美味しいお菓子を作って、もっともっとみんなに笑顔になってほしい! そう思いました。」 パンも焼いています♡ 甘くないパンも。 甘いパンも。 「おおきな木」と名前をつけたのは、「The Giving Tree」のお話に出てくるおおきな木のように、“見返りを求めず与える木になりたい“という想いからでした。 そう、「The Giving Tree」は、「おおきな木」と訳されて日本語版が出版されています。 なつ美さんのお菓子を食べると、優しさに包まれた様な感覚になるのはそういう訳だったのですね。 材料にはとても拘っていらっしゃいます。 安心して口に入れられるものであるために、材料として使うのは、まずは工房の菜園で採れたもの、なければ地域のもの、なければ北海道のもの、なければ日本の安心なもの、なければ海外のものという順番に決めているのだそうです。 そしてもう一点。 クッキーには卵・乳製品・ベーキングパウダーが入っていません(同じ工房で作るため、完全ではありませんとのこと)。ご自分が授乳中にこれらのものを食べて乳腺炎になった経験から、クッキーだけはそれらを排除したものを作っているのだそうです。 また、ケーキに使っている卵は平飼いの鶏が生んでくれたものを使うと決めているそうです。 このようなお話を伺うだけで安心が保証されているとわかります。 飼っている鶏についても語ってくださいました。 「鶏たちの餌は、基本道産小麦や米ヌカなどですが、調理の時に出る残飯も処理してくれます。それに中身をいただいた後の殻を与えると、殻のしっかりした卵を生んでくれます。夕方に小屋から放す鶏たちは、敷地を自由に走り回り、草や虫を好きなだけ食べています。」 生き物の体は、栄養でできている。 当然、卵も栄養でできている。 元気に動き回り、ストレスなく安全な餌を食べた鶏の卵が美味しいことは歴然としています。 そして、鶏糞は畑の肥料になります。 卵を産めなくなった鶏は、命そのものを大切にいただきます。 まさに循環システムです。 半農半パティシエを自認するなつ美さん。 季節を大切にするお菓子は、これから採れる自家栽培のハスカップ・ブルーベリー、にんじん・かぼちゃなどを使ったものが登場します。 最後に語ってくださったビジョンが素敵でした。 「食べた方がニッコリ笑顔になるように、これからもずっと、初めの気持ちのままで作り続けていきたいです。」 実は最初の気持ちのまま、同じスタイルで続けるってとてもとても大変で難しいこと。 優しい笑顔の裏側には、しっかりと覚悟を決めている芯の強いなつ美さんが居ました。 *店舗はないので、工房を訪ねても予約していない限り購入することはできません。事前に(お早めに)ご予約いただければ、工房でお渡しすることはできるそうです。 卸し先は、札幌どさんこプラザ・大滝の直売所453のみです。 おおきな木 伊達市大滝区豊里町49-1 電話・FAX:0136-33-6415 ネット注文:http://ookinaki-otaki.com/ https://www.facebook.com/cake.ookinaki 店頭での販売場所 大滝直売所 伊達市大滝区優徳町87番地1 土日祝日のみ 10時~16時北海道どさんこプラザ札幌店 JR札幌駅北口(西コンコース) 8時30分~20時 毎週木曜に販売開始~売り切れ次第終了 ※記事の内容は取材時の情報に基づいています。取扱い商品等は変わることがあります(取材:2021年)
Rietty
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家具と雑貨と憩いの店 洞爺湖畔「KITORINGO」
KITORINGOって何語だろう…? そう思った方に、まずは種明かしから。 実は「木と林檎」なのだそうです。 国彦さんは家具製作をなさっているので「KI」。 雑貨屋とカフェを切り盛りする瑠美さんが林檎好きなので「RINGO」 なんとも単純明快なお答えが返ってきました。 りんご好きな瑠美さんが作るジャムです。 りんごを持ち上げるエゾリスのシールが可愛い! ブルーベリーは自家栽培です。 お店を始めて6年目のKITORINGOさんは、当初、留寿都村の旧三の原小学校で5年間営業されていました。 そして、今の場所に移転オープンされたのが今年の4月29日になります。 奥様の瑠美さんはカフェと雑貨担当。 伊達のご出身です。お店を始める前は札幌のアパレル会社でバイヤーをされていたそうです。 旦那様の国彦さんは山形県のご出身。 家具職人になるか建築家になるかを迷った末、家具職人の道を選び、旭川の高等技術専門学院で家具制作を学んだのち、札幌で修行をされたそうです。 当時、札幌に住んでいらした佐藤さんご夫妻は、週末カヤックをするために通っていたのがここ洞爺湖だったと言います。 「ここの環境がすっかり気に入り、住みたいと思うようになりました。2年半懸けて家探しをしていたところ見つけたのがここでした。」 現店舗と工房は、家を借りていた当時は倉庫と畑だったのだそうです。 「実は、私たちが住む家の前所有者は私の出身幼稚園の園長先生だったのです。」 と、瑠美さん。不思議なご縁とタイミングに恵まれた佐藤さんご夫妻でした。 だって、洞爺湖まるごと敷地のようなロケーション! なんという贅沢! 現在ではその家を購入し、店舗兼工房を新築、内装は全てご自身の手でおこないました。 店内には国彦さん作品の会計カウンター兼キッチンと雑貨コーナーがあるのみ。 ドリンク&フードは、テイクアウトまたは外のデッキ(こちらも国彦さん作)でご飲食可能です。 雑貨は日本のものも一部ありますが、多くはスウェーデン・フィンランド・デンマークなど北欧で買い付けてきたもの。 「今はコロナで行けなくなりましたが、以前はスーツケースとリュックにプチプチと新聞紙だけを詰めて仕入れに行っていました。」 と、語る瑠美さん(シャイな瑠美さんは写真NGでした)。 商品選びの勘とセンスはバイヤー時代に取った杵柄なのでしょう。 小さな体でリュックを背負いスーツケースを引く瑠美さんを想像するとちょっと驚きます。 食器をスーツケース一杯に入れたらどれだけ重かったことか…。 でも、自分の目で見て選びたい気持ち、よくわかります。 だからこそのこのラインナップ。 海外へ出かけられない今は、その時に知り合ったフィンランド人から仕入れをしているそうです。 食器はどことなくレトロ感漂います。 ヴィンテージ物だそうです。 「ちょっとレアな食器に拘っています。これらが生活に加わることで精神的に豊かな気持ちになってほしい。」 瑠美さんはそう語ってくれました。 家具職人の国彦さんには工房を案内していただきました。 大きな機械がたくさんあり、工房というよりも工場といった雰囲気です。そこには、見たこともない重たそうな機械が所せましと置かれていました。 当たり前ですが、全て使い道が違います。 これらを全てお一人で使いこなしています。そして、これらの機械でカットされ加工され材となった木は、国彦さんの手で家具などに生まれ変わるのです。 ダイニングチェアからスツール、箱物、キッチン周りなど家具全般を制作なさいます。 たとえフシがあってもそれを活かしたものを作るなど、端材も決して無駄にしないそうです。 こちらのカッティングボードもフシがありますが、味わい深い作品になっています。 そして、どうしても作品にならないときには薪に。 “ 材料を無駄にしない “というのは国彦さんのポリシーです。 こちらはオガクズを集める機械です。 もちろんオガクズも無駄にはしません。 肥料として引き取ってもらっているのだそうです。 国彦さんは丁寧に言葉を選びながら家具作りへの想いを語ってくださいました。 「なるべく環境に配慮したいと考えています。 自分が作るものを通して、あるいは木を通して地域や社会に貢献したいと思っています。」 “ 環境への配慮 “ “ 社会貢献 “ いまやどの分野でも気を配らなければいけないキーワードです。 それを意識した実践は素敵です。 そして最後にこうも話してくださいました。 「KITORINGO作品を使っていただくことで、生活に精神的な豊かさを感じてほしい。これが来てから生活が楽しくなったね。これが来たから生活しやすくなったね。そんな風に思っていただけるような、品質の良い使いやすい作品を作りたいです。」 近々新作発表があるそうです。 ある方とのデュエット作品とか…? とてもワクワクします。 珈琲の香り。 良質でハイセンスな雑貨。 瑠美さんの笑顔。 木の香り。 シンプルで使い心地の良い家具。 国彦さんの木への眼差し。 そしてまるで庭のように遮るもののない洞爺湖。 それらすべての融合である「KITORINGO」さん。 なんとも言えない心地よさを感じる素敵な空間でした。 KITORINGO キトリンゴ 営業 土日祝 11:00~16:00 住所 虻田郡洞爺湖町洞爺町174-7 電話 0142-82-9382 e.mail kitoringo@gmail.com Facebook ※記事の内容は取材時の情報に基づいています。取材2021年
Rietty
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