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じもとブロガー
心の伊達市民 第一号
マンションの友人が昨年、両手首を骨折して、1ヶ月の入院を強いられた。
骨折の理由は、躓いて両手を地面に強く突いたのであった。
以前より彼は足を引きずるようにして歩くので、私は彼に注意していた。
『もっと足を上げて、少し遠くを見るようにして歩いた方が良い。そうすれば自分が気が付かないような低い段差があっても転ばない。遠くを見れば前屈みにならないので、年寄り臭くもならない』と。
(日比谷)
年寄りは足元ばかり見て小幅で歩くので、どうしても前屈みになり年寄り臭くなるのである。そういう私も気を付けていないと、足元を見て歩いてしまう。
ところが今回は「足元」を見ていたら、思い掛けない発見があった話である。
今まではなんとなく見過ごしていた足元の模様に、思い掛けないような心に響くものがあったのである。
何も無いよりは、模様のある道の方がなぜか安らぐ。
(日比谷)
アスファルトの上を歩いていても、なにも感じない。
ところが商業ビルの近くや、ビル内には床に幾何学模様やモザイク模様のタイルが貼ってある。その中には美しい模様や、心を安らげてくれるものがある。
今回はそれらの写真を撮って歩いたので、「足元」に関する話を書く。
「あしもと」は漢字では「足元」と「足下」がある。
(日比谷ミッドタウン前広場)
「足下」は物理的な自分の足の下を意味するそうで、「足元」はもう少し遠くまでを意味するそうだ。熟語に出て来るのは「足元」が多い。
それにしても「足元」を調べてみると、他の漢字よりは圧倒的に使われる場面が多いのに驚く。
雨の日に会合に行ったりすると、「お足元の悪い中をお運び頂きまして、誠にありがとう御座いました」などと言われる。駅などの放送で「お足元にご注意下さい」も良く聞く。
(日比谷シャンテ前)
悪い意味では「足元を見る」がある。
これは「人の弱みに付け込む」という意味だが、その語源が面白い。
「昔の街道筋や宿場などでは、駕籠かきや馬方が旅人の足元を見て疲れ具合を見抜き、その疲れ具合に付け込んで高い値段を要求していた」。
「法外な値段でも疲れていれば、客はその金額で了承してしまう」というところからこの言葉は来ているようだ。私は汚い靴を履いて歩いているので、旅館などでは逆の意味で「足元を見られる」かもしれない。
(お台場から東京ビッグサイトへの道)
「足元を固める」というのも良く使われる。
私は飽きっぽいので、子供の頃はオヤジから「足元を固めてから、次に進め」と言われたものだ。
「足元にも及ばない」というのもあるが、私はあまり他人のことを羨ましいと思わない質なので、「凄いなー」とは思っても、「足元にも及ばない」とは考えない。
(日比谷ミッドタウン地下)
「足元に火が付く」は現役の時には良く経験した。
今から振り返ると、会社経営上で「危ない場面をよく切り抜けて来たなー」と思う。
「足元に火が付いて」体に燃え移る前に、なんとか切り抜けた。
多分に「運」もあったと思う。
「足元の明るいうち」というのは、映画などで脅迫の時に使われる場面が多いようだ。現代はコンビニなどが24時間営業なので、「足元が暗い」という状態は起き難くなった。
雨上がりの(東京駅丸の内側広場)
(おまけの話)
「足元」ではないが、「足」は大事らしく、「足」を使った熟語が多い。
「手も足も出ない」、「後ろ足で砂を掛ける」、「一挙手一投足」、「二の足を踏む」、「足が地に付かない」
「足が付く」、「足が遠のく」、「足を棒にする」、「足蹴にする」、「足場を固める」、「足を洗う」、「足を掬う」、「足を引っ張る」、「足が乱れる」、「足を向けて寝られない」など書き出したらキリがない。
晴海(トリトンスクエア)
これらの熟語で思い出したことを書いてみた。
他分野のことになると「手も足も出ない」という経験はあるが、その人が私の仕事を見ると、やはり「手も足も出ない」と感じているようだ。
でもその仕事を長くやっていれば、誰でもソコソコは出来るようになる。
「後ろ足で砂を掛ける」というような失礼なことをした覚えは全く無い。
しかし「後ろ足で砂を掛けられた」ことは何回かある。
(リバーシティ21)
「二の足を踏む」で、儲け損なったことはある。「足が地に付かない」というほど興奮した経験は無い。「足が付く」ような悪いことをした覚えも無い。私は人間が好きなので「足が遠のく」ことはない。
「足を棒にする」は良くある。1日に1万歩を越すと、「足が棒」になる。
「足を洗う」はゴルフと車で経験済みである。「足を向けて寝られない」という人は大勢いる。
私が今あるのも、大勢の親切な人達の助けがあったからだと思っているからだ。
いずれにしても、これからも寝た切りにならないように「足」は大事である。
これだけは足元ではなく(GINZA SONY PARK前地下道の天井)
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伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号
アクセス総数:1,394,756
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/jiyujin/blog2/entry-6864.html
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