ネットのニュースで「KABUTO ONE が完成」と出ていた。
「なんだろう?」と思って記事を読むと、兜町に新しいビルが出来たということだった。
ビルの1階の広いアトリウムには、大型LEDディスプレイが設置されていて、これが自慢らしいと分った。
「それならば・・・」と思って、暇人の私は見に行くことにした。



「東京証券取引所」は。今は場立ちはいないので寂しい。


兜町と言えば、言わずと知れた「株取引」の町である。
昔は取引所に「場立ち」という人達がいて、独特の身振り手振りで株取引の仲介役をしていた。
それが事務合理化でコンピューター取引が開始されて、1999年に取引所は閉鎖されて場立ちは消えて行ったのである。

私は10年ほど前に同級生を案内して東京証券取引所の見学に行ったが、中には人がおらずコンピューター画面があるだけだった。株式相場が活況を呈していた頃の、ニュースに登場した場立ちの姿が懐かしく思い出される。



見学者は裏側の入口から入るが、今はコロナで閉鎖中。


「KABUTO ONE」は東京証券取引所の向かい側に建つ、兜町のランドマークになる15階建てのビルである。この「KABUTO ONE」とは『兜町が日本経済の起点であり続ける』という意味だそうだ。
建物はまだ完成ではなく、10月から正式利用となるようだ。

正面の1階のアトリウムは解放されていたので、中に入った。
天井から吊り下げられた巨大な4面の液晶画面に、オープン後は株価が表示されるようだ。
見学者も1~2人で涼しいので、しばらくそこで休んでいた。



兜町で働く人達がお参りした「兜神社」も今は証券会社が去って行き閑散としていた。


兜町は明治以来、渋沢栄一が日本初の証券取引所や銀行を起こした場所で、長い歴史がある。
東京証券取引所の大家さんは「平和不動産」という上場会社である。
上場しているから、当然であるが株価がある。

9月1日の株価は4150円で、結構高い。配当金は22年3月期の予想では1株当たり81円となっている。
上場来高値は21年6月17日の4375円、上場来安値は1951年の120円である。



新築なった「KABUTO ONE」正面。


私が株式投資を初めてしたのは、大学生の時だった。
それには事情がある。それは私の姉が証券会社のサラリーマンと結婚したことにによる。
その後、姉の紹介で妹も証券マンと結婚した。


そうなると必然的に私も株式投資に興味を持ち、わずかな小遣い銭で株を買ったのである。
ところが殆ど大きく儲かったことがない。大きく損をしたこともない。



正面入口を入ったアトリウム。


株の格言に「まだはもうなり」、「もうはまだなり」というのがある。
自分が買った株が少し上がると嬉しくなって、「もうこれ以上は上がらない」と思いすぐに売ってしまう。
ところがそれからドンドン上がる。「もうはまだなり」である。

一方で「まだまだ上がる」と思って買ったら、「まだはもうなり」で買った途端に下がり出す。
こんな失敗ばかりを続けて、この年になってしまった。
儲け損なった話なら、山ほどある。いつも我慢が足りず、儲け損なって来たのが私の株取引の歴史だ。



巨大な液晶画面を見上げる私。


引退してからは今後の老後生活もあるので、博打のような大きな投機は出来ない。
だから最近は投資額が少ないので、「テンバガー」を狙っている。
テンバガーとは株価が10倍以上に跳ね上がる株のことを言う。

ところが10倍どころか、今でも買値を下回っている。
「頭の体操」と強がりを言ってはいるが、早く10倍になって欲しい。私の死んだ後に10倍になっても「遅いのである。



液晶画面は4分割出来て、別々に動くことも出来る。


(おまけの話)
兜町に行った帰りに、日本橋まで歩いて行った。
この日はこの夏の2度目の猛暑日だった。スマホには中央区から危険のお知らせがあった。

「KABUTO ONE」から歩き出したが暑くて堪らず、近くのセブンイレブンに入りオニギリを買ってイートインで食べて休んだ。持参した水も残り少なくなり、ここで水を注ぎ足した。
そして体が平熱になるのを待って、兜町から日本橋まで歩いて行った。



福徳神社の「宝袋」の宣伝が派手だ。


涼しい時ならなんということもない距離だが、猛暑日なので遠くに感じる。
先ず福徳神社に立ち寄って、兜町の帰りなので持ち株の上昇を祈願した。
ここの社務所で売っている「宝袋」は、買った宝くじをこの袋に入れて抽選日を待つと「大当たり」が出るという都市伝説があり、大人気である。この日も暑い中を、大勢の参拝者が宝袋を買っていた。



三井住友信託銀行の前のパラリンピックの長~いパネル。


表通りに出ると日本橋はパラリンピックを応援しているらしく、派手な大きな写真などがビルの正面の目立つところに下がっている。私の目的は「ミカド」のモカソフトクリームなので、イソイソと店に入り注文する。

いつもは空いている店内は、ソフトクリームを食べるオヤジが大勢いた。珍しい光景だ。
ソフトクリームを食べ終り地下鉄で銀座に出て、そこからバスでヨロヨロと家に帰った。
そしてシャワーを帯びて、クーラーを効かせた寝室で昼寝をしたら最高だった。



ミカドのモカ・ソフトクリームは390円(税込み)


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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