「THE TOKYO TOILET PROJECT」の第2回目である。
日本財団が企画して渋谷区に設置されているトイレのプロジェクトのホームページによると、【多くの公共トイレが暗い、汚い、臭い、怖いといった理由で利用者が限られている状態にあります】

【本プロジェクトでは、渋谷区の協力を得て、世界で活躍する16人の建築家やデザイナーが参画。優れたデザイン・クリエイティブの力で社会課題の解決に挑戦します】とある。



「恵比寿駅西口トイレ」(佐藤可士和作品)


前回の「THE TOKYO TOILET PROJECT(1)」では、完成していたトイレを昨年の11月に見に行った。
今年の計画はコロナ禍で設置が遅れていたが、最近になり確認したら建築家の安藤忠雄氏の設計したトイレが完成していることが分かり見に行くことにした。

今回は4ヶ所を見に行ったが、3回に分けて行ったので、写真は少し季節とズレているかもしれない。
先ず最初はJR恵比寿駅西口にある「恵比寿駅西口駅トイレ」で、佐藤可士和氏の作品である。



トイレの入口は裏側にあり全員共用(佐藤可士和作品)


恵比寿駅はいつも乗降客で混み合っている。しかも目的のトイレは駅を出たすぐ右側の交番と隣り合っている。真っ白な四角い建物があり、知らなければトイレとは気が付かない。
入口は裏にあり、しかも男女の別も無い。

ここで写真を撮るのは難しかった。場合によれば「変質者!」として、隣の交番に駆け込まれる恐れがある。人通りが切れるのを待ち、やっとの思いで撮ったトイレ写真であるので、そのつもりで見て欲しい。



「松濤鍋島公園トイレ」(安藤忠雄作品)


2ヶ所目はBUNKAMURAに映画を見に行った時に立ち寄った、「松濤鍋島公園」にあった。
渋谷で松濤と言えば、高級住宅街のことである。ここに安藤忠雄氏の作品のトイレがある。
BUNKAMURAから先に進み、5分くらいの場所に小さな鍋島松濤公園があった。
公園に入ると、右手に材木が積んであった。「工事の為の資材かな?」と思った。



材木が立て掛けてあると思った(安藤忠雄作品)


近寄ってみたら、これが安藤忠雄氏の作品のトイレだった。
芸術に疎い私の間隔では「材木が立て掛けてある」というようにしか見えなかった。
トイレは5部屋あり、その内の1部屋だけが男性用で、他は男女兼用である。

その時はトイレ掃除の最中だったので男女兼用の1ヵ所しか見られなかったが、部屋の中は他と同じくウオッシュレットで、近代的な清潔なトイレだった。
安藤忠雄氏のデザインは木材を多用しているが、ここは多用し過ぎのように感じたのであった。



「七号通り公園トイレ」(佐藤カズー作品)


3ヶ所目は小田急線「幡ヶ谷駅」近くにある「七号通り公園」にある佐藤カズー氏のトイレである。
新宿駅から京王新線で2つ目の「幡ヶ谷駅」で降りたが、初めて降りた駅だった。
駅は甲州街道に面していて、そこは現役の時は車でよく通った。

裏通りに入り数分で「七号通り公園」はあった。トイレも公園入口の右側にあり、すぐに分った。
全体がチャコールグレーでシックである。中に入ってみたら、普通のトイレだった。
そもそもトイレを斬新なデザインにするということ自体が、難しいような気がした。



「代々木深町小公園トイレ」(坂 茂作品)右端は故障中、真ん中は空き、左は使用中。


最後に「あのトイレはどうなったかな?」と気になったので、昨年の11月に行って、このブログでも紹介したとても「ユニークな透明トイレ」にもう一度、行ってみた。公園の中に設置された透明トイレはそのままあった。しかし男性用のトイレは故障中で、「使用不可」になっていた。

でも心配ない。このトイレの仕掛けは「人が入っていない時は通電していて透明になる。鍵を掛けると電気が切れて不透明になる仕掛けである。だから停電しても、中が見えてしまうという心配は無い」のだそうだ。



透明トイレの中から外を見る(坂 茂作)


(おまけの話)
渋谷に行くには色々な方法があるが、シニアパスを使うと大江戸線で「代々木駅」で降りる。
そしてJRに乗り換えて「原宿」の次が「渋谷」で、たった2駅である。
そんなことでトイレ見学の後に代々木駅で大江戸線に乗り換えたので、次の駅の「国立競技場」で降りてみた。「東京オリンピックの後の競技場がどうなっているか?」を見に行こうと思ったのである。



国立競技場の全景



駅を出ると、目の前に見えるのが国立競技場である。
オリンピックの開会式の時と様変わりで、周りの囲いが取り払われていて全景がよく見えるようになっていた。

競技場の中には入れないが、柱に貼ってあったポスターを見たら「見学はスマホでQRコードを読み、そこから申し込んで下さい。料金は1000円」と書いてあった。
どうやら平日の見学設定は無いようなので、この時はその先の神宮外苑の銀杏並木を見に行った。



神宮外苑の銀杏並木は大混雑。


銀杏並木が見えて来たら、遠くからでも人出の多さが分かる。
その日は平日の昼間なのに、「どういう人が来ているのだろう?」と思うほど、若い人達が多かった。
俄かカメラマンだらけで、人の入らない写真は撮れない。銀杏の黄葉は綺麗だが、「密」過ぎてゆっくり出来ない。

東京ではコロナ感染者が劇的に減ったので、みんな安心して出て来ているのだろう。
コロナ最盛期でも出歩いていた私にしてみれば、残念な人出だった。(オミクロンの出現前)



モデルを気取って普通の子がポーズ。


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,390,261

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

コメントを書く
お名前 必須

名前を入力してください。

メールアドレス
(表示されません)

正しいメールアドレスを入力してください。

コメント必須

コメントを入力してください。

コメントに不適切な言葉が含まれています

パスワード必須

パスワードを入力してください。

パスワードは半角小文字英数字で入力してください。

Cookie

心の伊達市民 第一号からの関連記事

伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,390,261

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

心の伊達市民 第一号のよく読まれている記事(直近期間)

心の伊達市民 第一号のカテゴリー

心の伊達市民 第一号のハッシュタグ

心の伊達市民 第一号のアーカイブ