心の伊達市民 第一号

豪華列車「四季島」を撮る 

ブログ閉鎖中の話題(2017年6月7日)


しばらく前にJR九州が始めた豪華寝台列車「ななつ星」の旅が驚くほどの高い料金だ。それなのに申し込みが殺到して、現在でも乗車するのは抽選となっていて、その倍率が20倍を越すというから驚く。1室2人利用の3泊4日のコースが95万円と聞くと、私は「バカじゃないの!」と思うが、そう思わないシニア夫婦が多いらしい。


                            鶯谷駅陸橋から上野駅方面を見る。


「ななつ星」の成功に触発され、また「2匹目のドジョウ」を狙ってか、JR東日本が「四季島」という豪華寝台列車の旅を始めた。
こちらは2名1室利用の2泊3日で65万円だというから、「ななつ星」に負けていない。私は特に乗ってみたいと思わないが、どんな人が申し込んでいるのか興味深々である。


                                 カーブを曲がって四季島がやって来た。


ところが負け惜しみじゃないが、テレビニュースなどで走る姿を見せられると、乗りたくもないのに、ただ「暇だから」という理由で近くの場所で写真を撮ってみたくなった。
この辺りが私のだらしないところだ。もっと毅然とすべきか?
そこでネットで調べて、ある日の午前中に「ここなら近いし、ここからなら撮れる」と自分で考えた場所である鶯谷駅に向かったのである。


                                     アイボリー色の車体が目立つ。


鶯谷駅南口を出ると、そこに鉄道を跨ぐ陸橋がある。
そこから上野駅方面を見ると、具合が良いことに線路がカーブしていて、列車の姿が長い時間良く見える・・・はずだ。列車は午前11時40分に上野駅を出発するので、少し前に現地に行って待つことにした。


                                 先頭車両のデザインが私は好きではない。


鶯谷駅の上野側の改札口を出ると、すぐに線路を跨ぐ陸橋がある。この下を13本の線路が走っている。そのどこを四季島が通過するか分からないので、陸橋の上で電車が通過するのを調べる。
どうやら中央辺りの一段下がった線路を来るらしいと判断したが、確かではない。


          四季島は10両編成。7両目は「デラックススイート」で2室のみ。他は1両に3室。


その時、鉄道ファンらしいオヤジがカメラを担いで向こうからやって来るのが見えたので、そのオヤジに聞いてみた。
私  「どの線路を来ますか?」
オヤジ「上野駅で14番線に停車していたので、あなたの考えている場所でOKです」。

私は特に熱烈な「鉄道ファン」ではないし、「撮り鉄」でもないし、「乗り鉄」でもないが、強いて言えば「暇鉄」なので、それ以上はオヤジと話が続かない。


                                 普通車両(3室×2名)=1両に6名のみ。


11時40分に上野駅を出発した四季島は2~3分で、私の目の前にやって来た。
カーブなので速度を落としているが、それでも初めての列車撮影なので焦る。
撮影前の思いとは大きく逸れてしまい、四季島はわずか1分くらいで去って行き満足な写真が撮れなかった。それと電柱などの障害物が多過ぎた。次の機会があれば、もっと上手に撮れるかな?


                                    四季島の屋根は少し変わっている。


(おまけの話)
鶯谷まで行ってそのまま帰るのも癪なので、上野へ出て食事をし、そこから歩いて東京芸術大学まで行ってみた。特に私自身が芸大に縁があるわけではないが、以前に伊達市で知り合った元芸大芸術学部教授の大藪雅孝さんの訃報を今年になって知ったことと、最近読んだ本の「最後の秘境  東京芸大  天才たちのカオスな日常」が面白かったからである。


                       「最後の秘境 東京芸大 天才たちのカオスな日常」と、東京芸大の校門。


東京芸大はJR上野駅の公園口を出て、徒歩で10分くらいの場所にある。
なかなか歴史を感じさせる古い校門と建物である。
大藪画伯は、「小説家の大藪晴彦のお兄さん」と紹介されるのを嫌がった。
いつも彼は「俺の弟が大藪晴彦なんだ」と言っていたのを思い出す。


                                        大藪画伯の作品集から。(カレイと毛ガニは噴火湾の自慢の海産物)


イタリアの名車であるマセラッテイを運転し、私達夫婦ともよくゴルフをし、カラオケで演歌を歌った。
庭の手入れが大好きで、見た目は職人のような芸術家だった。
大藪画伯が絵を描く時の題材が必要になり、私は頼まれて生きた毛ガニを買いに走り、ホタテの小さな貝殻を拾いに行き、子牛の出産の際には牧場まで案内した。

それらが絵になった時には、私は大藪邸に呼ばれて作品を見せてもらった。
だが、値段が高いので画集を頂いただけで、遂に絵の購入には至らなかった。
大藪画伯のご冥福を祈ります。(合掌)




                                                                           大藪雅孝画伯の分厚い作品集と大藪画伯。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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