心の伊達市民 第一号

徒然なるままに(33)

【80歳の壁】
新聞の広告に「80歳の壁」という本が出ていた。
「月刊販売第一位」と書いてあったので、かなり売れているのだろう。
本の内容の見出しが載っていて、「医者に頼ることなかれ」、「孤独は寂しいことではない」、「食べたいものを食べていい」、「肉を食べよう」、「ダイエットは不要」、「テレビを捨てよ、町に出よう」など14項目が書かれていた。

この中で私は「運転免許は返納しなくていい」と「おむつを恥じなくていい」には賛同しかねた。
しかしこれだけ内容を公開していたら、もう本を買わなくてもいいと感じた。


                                                  「80歳の壁」は第1位


【プラン75】
6月17日に「プラン75」という映画が公開された。
この映画は「75歳以上の人は自らの生死を選択できる」という、近未来の日本を描いている。
主演は倍賞千恵子で、久し振りに彼女を映画で見ることになった。

肝心の映画だが全編を通して映像は暗く、ストーリーも暗い。
粗筋は、「夫と死別した78歳の女性が、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を解雇された。住む場所も無くなりそうな彼女はプラン75を申請しようとする」。なんだか重いテーマだが、身につまされる物語だった。後期高齢者にはお勧めの作品である。



                                       「PLAN 75」★★★


【天井絵】
少し前に初台の東京オペラシティで「大鳳凰図」を見たが、今になって疑問が沸いて来た。
「天井絵はどうやって描くのだろう?」。壁画なら大きくても、作業台に乗って描ける。
私は以前に伊達市で野田画伯のアトリエを見せてもらったが、そこには野田先生は動かずに大きな絵が上下に動く装置が作られていた。

「床に置いて描いた後に天井に貼るのか?」とも考えたが、それも現実的でない。
そこでネットで色々と調べたら、「天井近くまで足場を組んで、画家がその上に寝そべって描く」と分かった。これは大変な作業だし、全体像も見えないし、「疲れるだろうなー」と思ったのである。


                  「Digital×北斎」では天井絵をデジタルで拡大して見せてくれた。


【外国人観光客】
6月10日から外国人観光客の入国が、条件付きで緩和された。
しかし添乗員付きの団体旅行の上に、「旅行社が滞在中の観光客の行動に責任を持つ」という守れないような条件だった。そこで「果たして外国人観光客はいるのか?」と思い、東京観光の定番である浅草に行ってみた。

私が行った日は6月16日だったが、まだ外国人の団体旅行社はいなかった。
時々、見掛ける外国人はどう見ても観光客である。きっとどこかの会社の社員に成りすまし、観光旅行に来たのだと思う。こういう感じの観光客は銀座でも良く見掛ける。


                           「団体客でもなし」、「ビジネス客でもなし」に見える。


【ソフトクリーム(2)】
少し前にソフトクリームの話を書いたが、その(2)である。
東京BRTの新橋停留所の下の階にあった。タコスの店が閉店になって久しい。
最近のことだが、その後に、「シャトレーゼ・プレミアム」というケーキ店が入った。

ポスターに「乳脂肪分10%の脅威の濃厚さと、なめらかさ」と書いてあったので、その言葉に誘われて店に入った。そしてソフトクリームを買って、外のテラス席で食べてみた。
確かにポスター通りで、濃厚でなめらかで美味しい。私にとって便利な場所にあるので、これからは何度も来そうだ。


                                シャトレーゼ・プレミアムのソフトクリーム(387円)


【帆船・日本丸】
「海技教育機構」という船乗りを教育する機関がある。
その機構は5隻の練習船を所有していて、その中の2隻の「日本丸」と「海王丸」が帆船である。
その日本丸が14日の10時に東京港に入港と知り、私は豊海水産埠頭に写真を撮りに行った。
10時少し前にレインボーブリッジの先に、白い船体らしき姿がぼんやりと見えた。

段々と近付いて来たがレインボーブリッジを過ぎた辺りから、側面に伴走船、後ろにタグボートが現れて肝心の時に日本丸だけの写真が撮れなくなってしまった。しかも帆船は外洋に出た時だけ帆を張るので、入出港時はエンジンを使うので帆を張った勇姿は見られなかった。わざわざ見に行ったのに、残念だが仕方ない。


                            レインボーブリッジの下を行く帆船「日本丸」


(おまけの話)
このページの最初に『新聞広告で、「80歳の壁」という本の紹介を見た話』を書いた。
ところが何日もしない内に新聞広告で同じ作者が、今度は「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」という本を出した。「柳の下にドジョウ」を狙ったような感じがした。この諺は「一度、柳の下でドジョウを捕まえたからといって、また捕まえることが出来るとは限らない」という意味だそうで、この本はどうだろうか?


                                         「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」


前回と同じく、見出しを列挙してみよう。
・検診の数値を気にしない。
・がん治療は慎重に決める。
・認知症になっても困ることはない。
・昼ご飯は外食にする。
・夫婦単位ではなく、1人の時間を楽しむ。
・友人知人からの誘いは二つ返事で乗ってみる。
・遠慮せずに自由に生きる。


                                     築地市場用の駐車場の脇で咲く朝顔(1)


これだけ書いてあれば、私は今回も本を買う必要を感じない。
見出しの7つの中で1つだけ、「認知症になっても困ることはない」には私は異論がある。私が認知症になれば、周りの人が困るのである。
その他の項目は本で教えてもらわなくても、以前から私が主張して来たことである。

私が言い出した10年以上前は、「変なことを言う人だ」と陰で言われていたが、いまや本になっている。
私はこれに1つだけ追加したい。それは「夫婦は別の部屋で寝た方が良い」である。


                                       築地市場用の駐車場の脇で咲く朝顔(2)


私の母は亡くなる前は1人住まいで、「ピンピンコロリ」を願っていた。
そして希望通りにある朝に部屋に行ってみたら亡くなっていた。母の姉夫婦も、寝ている間に亡くなった。
私がこのマンションに越して来て最初に知り合った私より年上の友人は、奥さんの話では「夜中に隣でウーンと声がしたが、朝起きてみたら亡くなっていた」とのことだった。

彼の場合は考えようによっては幸運だったが、夫婦が同じ部屋で寝ていると妻に助けられて植物人間になってしまう恐れがある。自分の終末は自分で決められないが、少し前に見た映画「プラン75」を私も欲しい。


                                       駐車場の先の公園で咲く「山吹」

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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