(今回で桜シリーズは終りである。始める前は7回にもなるとは思わなかった)

【大横川の花筏】
今回で「桜シリーズ」の最後なので、もう一度「花筏」を見るために出掛けて行った。
先ずは門前仲町を流れる「大横川」である。橋の上から川を覗いたら、花筏は出来ていなかった。川沿いの小径には、地面がピンクになるほど花びらが積っていた。

大横川は隅田川に注いでいるので、水の流れが止まることも無いし、東京湾から離れているので、潮の満ち干も関係ないようだ。


 「大横川」では、岸辺にわずかな花筏



【上野不忍池の花筏】
不忍池は流れていないので、花筏が期待された。
蓮の池とボート池の間の弁天堂に向かう道の両側には、ソメイヨシノが植えられている。その花びらが落ちれば、必ず蓮の池とボート池に落ちる。

期待をして歩いて行ったら、ボート池はボートでいっぱいだが、花びらは落ちていない。行くのが遅過ぎたようだ。それでも大勢の観光客が歩いているが、ほとんどが外国人で日本人を探す方が難しいくらいだ。
花筏は駄目だったが、インバウンドが期待できそうだ。


 「不忍池」では全く花筏は無かった



【千鳥ヶ淵の花筏】
だいぶ前に私は千鳥ヶ淵で「花筏の中を進むボート」の写真を撮り、それを千代田区観光協会のフォトコンテストに応募して入選したことがある。やはり千鳥ヶ淵では、「花筏」と「ボート」は外せない。

武道館の近くに来たら、真ん中にロープが張られて大混雑だった。
そこに聖書を配る6人の男女、なにか分からない本を手渡す女性もいて迷惑である。
入口に来て分かった。武道館で中央大学の入学式が行われたのであった。
肝心の千鳥ヶ淵は、花もほとんど散っていて全く花筏は無かった。


「千鳥ヶ淵」では花筏は終っていた



【品川橋の花筏】
諦め切れず、品川橋に3回目の挑戦をした。時間を見計らって、12時30分頃に品川橋の上にいた。ところが「三度目の正直」とはならず、「二度あることは、三度ある」になってしまった。仕方ないので、前回行って美味しかったに損蕎麦屋に行ってみたら、なんと定休日だった。

他に店が無いので、そばにあったインド料理店に入ったが、客は私1人だけだった。
味を心配しながら「チキン・カレー」と「ナン」のランチをを注文した。
これが意外に美味しかった。オーナーのインド人に『日本のカレーはどう?』と聞いてみた。すると彼は下手な日本語で『美味しいです』と言った。


 小さなインド料理店の「チキンカレー」(600円)は安い



(おまけの話)
品川橋の「花筏」がどうしても忘れ難く、期待外れを想定して今年の「桜シリーズ」最後に4月3日の午後に3回目の品川橋に行った。
「諦めが悪い」と言われそうだが、この年になると来年は行けるかどうかが分からないのである。

そこで前日に再度、品川観光協会にメールで問い合わせた。
するとすぐに4月1日に撮影した写真を添付して、『今年は花もちが良いせいか、いっぺんに桜が散っていないせいか、大規模な花筏は発見出来ていません』と回答してくれた。


 品川橋の隣の「鎮守橋」を通過する「WATER TAXI」



インド料理屋で「チキンカレー」を食べた後に、また品川橋に戻った。
でも川の光景は変らず、「WATER TAXI」が乗客も無く走り去って行った。
品川橋から下流には「新品川橋」、「州崎橋」、「昭和橋」の3つがあり、その先は東京湾となる。だから潮の満ち干には、大いに影響を受ける場所である。


居木橋」の上から見た「花筏」に驚いた



この年になると来年があるかどうか分からないので、今回で最後だと思い上流に歩いて行った。「鎮守橋」、「荘川橋」、「京浜線の橋梁」、「東海橋」、「要津橋」、「東海道線橋梁」、「三獄橋」、「新幹線橋梁」、そして9つ目の大崎の「居木橋」まで行ったのである。その途中でも、大した花筏は見られなかった。
腹が立ったが、自然相手ではどうしようもない。 


小さな観光船が花筏の中を進む



「居木橋」の反対側に行ってみて驚いた。
そこには驚くような光景が出現していたのである。
目黒川一面に「花筏」が出現していたのである。私の見たかった光景がそこにあった。

「二度あることは三度ある」で失敗続きだったが、「四度目の正直」があった。
残念なのは、時々、観光船がやって来て、花筏を壊して去って行くことだ。
でも週末と違い月曜日なので、また花筏が出来る。するとまた観光船がやって来る。


前方の大きな観光船に続いて、小さな観光船が来た



私の考える「目黒川で花筏が出来る条件」は次のようなものではないかと思っている。
1、上流で満開が過ぎ、花びらが川に落ちる。
2、それが川を下り、東京湾の満潮時間の2時間半前くらいに下流に流れて来る。
3、川に落ちた花びらが、30分後に品川橋の近辺に来る。

しかしこの条件に合う日は、1シーズンに3回あるかどうか?
今回で私は「人生最後の幸運」を使い切ったように思う。 


 せっかく出来た花筏を無残に壊していく観光船



今年の桜のシーズンでは、過去に無いほど色々な場所に桜の写真を撮りに行った。
NY時代の友人のJ子さんは『いろいろと見た中で、どれが一番、心を打ちましたか? 私はやっぱり千鳥ヶ淵かな・・・』と知らせて来た。色々なところに行った結果だが、決められない。

それぞれの場所の桜に長短がある。満開の桜ばかりでなく、水面に浮かぶ花筏もいいしなー。これでやっと2023年の「桜シリーズ」のブログを終えることが出来た。


  1人乗りの「パドルボード」がやって来た


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. Shinji
    Shinji
    返信

    居木橋の花筏、いいですねー!諦めずに歩き回った甲斐がありました。 まさにジャーナリスト根性です。

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