心の伊達市民 第一号

塩の道を歩く 

ブログ閉鎖中の話題(2017年5月19日)

「塩の道」というのを聞いたことがあるだろうか?
私も実は初めて知ったのである。
学生時代の友人達と作っているデジカメクラブと、マンションの友人達と作っているデジカメクラブの為に、いつも撮影ネタ探しをしている私である。


隅田川からゲートを通って入って来るカヌー。



ある時、近くの小名木川のことを調べていたら、この川が「塩の道」だったと知った。
小名木川というのは隅田川から中川までを東西に結ぶ深川にある全長4640メートルの河川で、1590年に江戸に入った徳川家康公が上総(現在の千葉県)・行徳の塩を江戸に運ぶために開削させた川である。隅田川から中川の間には17本の橋が架かっている。


西深川橋の下から。左側の遊歩道を行く。



また諸国の物資を運んだり、成田山新勝寺や鹿島神宮にお参りする人達も運び、江戸の発展に大きく寄与したそうである。
その開削を行ったのが、小名木四郎兵衛という男であり、その人の名を取って小名木川と名付けられたそうだ。
今では両岸をコンクリートで固められて、昔の面影は無いが、試しに歩いてみた。


小名木川にある扇橋閘門(隅田川と中川の水位差3メートルを調節するゲート)



デジカメクラブのメンバーを案内するのに、自分が行ったことがないというのでは具合が悪いので、ある日の午前中に下見に出掛けた。
江東区の清澄白河駅のバス停で降りると、すぐ先に小名木川が見える。

川を少し下って 隅田川との合流地点の水門まで行ってみる。
ここは「東京のパナマ運河」と呼ばれている。


「五本松」。昔はこの五本松が川を通行する人達の目印となっていた。



俳人の松尾芭蕉はここで、「深川の末 五本松というところに舟さして」と詠んだ。
そこに2人乗りのカヌーがやって来た。
「どこまで行くの?」と大声で聞いたら、「大島の合流点まで」と答えてくれた。

そこから川沿いの遊歩道を中川の合流地点に向けて、約5キロの道を歩き出す。
遊歩道はシッカリ作られているが、「塩の道」という割には史跡を示すものが無い。


「大島稲荷神社」 



この辺りは江東区のゼロメートル地帯なので、護岸が高くて外が見えない。時々、遊歩道から階段を登って、周りの景色を見る。

史跡としては「五本松」、「芭蕉ゆかりの大島稲荷神社」、宝塔寺の「塩舐め地蔵」、「中川船番所」などを確認する下見の旅なのに、それらの場所が全く分からない。
「塩舐め地蔵」は奉納した塩をお地蔵さんが舐めているという噂が昔からある。
供えられた塩を付けると「イボ」が取れると信じられていて、イボ地蔵とも言う。


宝塔寺の「塩舐め地蔵」 



遊歩道を散歩している人に聞いても分からない。
この辺りはマンションだらけだが、どうやら新住民で地元のことは分からない。
更に若い人が多いので、歴史に興味もないらしい。
かなり迷いながらも1時間40分で中川との合流点に到着できた。

ここは「中川船番所」と呼ばれていて、江戸に出入りする東の関所で、船の積荷、商売女、鉄砲などの検問をしていた。
次はデジカメクラブのメンバーを引率して、付け焼刃だが、偉そうに解説しようと思う。


突き当りが中川との合流地点「中川船番所」



(おまけの話)
5月10日にいよいよメンバーを引率して、2度目の「塩の道」を歩いた。
デジカメクラブのメンバーは8人いるが、今回は4人が参加予定だ。

不参加のMさんは膠原病の後遺症で長い距離を歩くのは駄目、Yさんは肥満で歩くのは駄目、Kさんは健脚を誇っていたが最近になり足の付け根が痛くて駄目、Hさんはグルメが無い企画には興味が無く不参加。 全く、情けない!


中川船番所前から川に入る水陸両用観光バス。 料金2900円は高いか?



ところが当日になり、一番若い女性会員のSさんからメールが入り、「高熱のため、残念ですが欠席させて下さい」となった。これでジジイ3人の情けない散策になってしまった。

せっかく女性会員のために私は下見までしたのに、これでかなり気落ちした。
それでも今回は下見もしたので、問題なく順調に見学場所も間違わずに先へ進む。


勢い良く川に突入する水陸両用車。これが見せ場で、売り物らしい。



道中の話もジジイだけじゃ、寂しい情けない話になってしまう。
特にXさんは「かかあ天下」なので、全く女房に頭が上がらず、お小遣いも殆ど無い。

Yさんは奥さんが「要介護2」で、そう遠くない内に奥さんの介護の為にデジカメクラブの活動が出来なくなるだろう。
もうそうなるとメンバーは私と女性会員の2人だけになり、自然消滅しそうだ。


中川を進む水陸両用車。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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