心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(105)・・・皇居二の丸庭園

少し前に「皇居二の丸庭園」の花菖蒲を見に行った話は、すでに書いた。
その時に「せっかくだから、皇居二の丸庭園の様子も知らせた方が良いのでは?」と思った。そこで今回はいつも行く皇居東御苑の中の「二の丸庭園」に的を絞って案内する。

東京駅丸の内南口で都バスを降りて、皇居に向かって歩く。
そして内堀通りを右折して、大手門に向かう。東京駅から10分くらいだ。
入口では警察官の手荷物検査があるが、形だけという感じだ。


「大手門」から皇居に入る。



手荷物検査を終り中に入ると、右側に「三の丸尚蔵館」があるが、いまは新しく大きな建物になるようで工事中だった。そこを過ぎると、同じく右側に「同心番所」がある。
「同心番所」というのは三の門を警固する与力・同心が務めていた場所である。

もらった資料によると『ここを駕籠に乗ったまま通ることが出来たのは、尾張・紀伊・水戸の三家だけで、それ以外の大名はここで降ろされ検問を受けました。このことから、この門は下車門とも呼ばれました。同心とは江戸幕府の諸奉行・所司代・城代・大番頭などの配下に属し、与力の下にあって庶務・警備の仕事をしていた下級役人の総称』とある。


 「同心番所」



更に進むと右に行く角があり、「二の丸庭園」に行く道である。
左に行くと私がよく行く「天守台」がある方向である。

暑い中を歩いて行き右手の細い森の中の道を進むと、目の前が開けて「二の丸庭園」に出る。一番手前が菖蒲田で、花菖蒲が綺麗に咲いていた。
見に来ている人の多くは外国人観光客で、欧米人が多いように感じる。



やはり外国人には日本庭園は魅力的に映るらしく、みんな記念撮影をしている。
ほとんどの観光客は「皇居を歩くぞ!」と考えて来ていので、ほぼ全員がスニーカーである。私は急な暑さに参っているが、外国人は平気なようだ。

せっかく高い航空運賃を払って日本まで来たのだから、「なんでも見てやろう」の気持ちがいっぱいなのだろう。


 二の丸池の中間の道を行く。



「二の丸庭園」とは『九代将軍 家重の時代の庭絵図面をもとに、復元された日本庭園です。二の丸は将軍の世嗣が全将軍の正室のための御殿が置かれた場所です。観賞や遊興の場として親しまれた池泉回遊式庭園は1630年ころに、武家で茶人の小堀遠州が作庭しました。現在の庭は1965年に復元したもの』だそうだ。

庭園の中心には「二の丸池」が配置されていて、8の字状に見て廻れるようになっている。奥には小さな木の橋も架かり、水面には観光客の姿を映している。


「二の丸池」



「二の丸池」には睡蓮が浮かんでいる。
良い時期に来たようで、睡蓮の小さな黄色い花が咲いているのが見える。
説明板には3種類の睡蓮が植えられているようだが、みんな同じように見えてしまう。
1ヶ所だけ花の近くに名札が立っていて、「ヒメコウネ」と書かれていた。


 睡蓮「ヒメコウネ」



この橋の方で、外国人観光客が集まっているのが見えたので、私も釣られてそちらに向かった。橋の上からみんなが見ていたのは池の中の鯉で、黄金色の鯉が元気よく泳いでいた。なんだかとても尾ひれが長い。普通の鯉の2倍はありそうだ。

魚類研究が専門の上皇さまは皇太子時代の1962年にインドネシアを訪問した際に、ヒレの長い現地の「ヒレナガコイ」を見て、帰国後、埼玉県の水産試験場を訪問された時に『インドネシアのヒレナガコイと日本の錦鯉を交配させて新種が出来ないか?』と提案されたことで生まれたのが、このヒレナガニシキゴイである。


 黄金色の「ヒレナガニシキゴイ」



(おまけの話)
私の前を家族連れの6人が、通訳ガイドの案内で二の丸庭園に向かって歩いていた。
近付いてみたら、スペイン語を話していた。
そこで通訳ガイドを雇うと、幾らくらいするのか興味がわいて調べてみた。

すると「中国語・英語」の場合は、1日3万3000円~4万4000円だった。
これには交通費、通信費、食事代は含まれていないので、かなり高くなりそうだ。
しかも今回の場合はスペイン語だから、もっと高いのだろうと思う。


 私の前を行く外国人観光客の家族



二の丸池の橋の上に並んでいる人達が見えた。 
彼らは黄金色の「ヒレナガニシキゴイ」を見て驚いているのだろう。

このブログを書いていて思い出したが、この鯉の話を私は2023年6月に「皇居二の丸庭園のヒレナガニシキゴイ」というタイトルでブログで書いていた。全く忘れていた。
最近は忘れっぽくなっていて困るが、思い出せるだけ「まだいいか」と思っている。


 木橋の上で鯉を見る人達



暑くて堪らないので、帰ることにした。
もと来た道を歩いていたら、なにか右の方で動いている気配を感じた。
立ち止まって松の木の間から石垣を見たら、3人の男が1本のロープだけを頼りに上から石垣を降りて行き、雑草の駆除を行っているところだった。見ていて怖い。

ロープが切れたら安全装置は無いのだから、下まで落ちてしまう。
このような危険な作業は、相当に高い日当をもらえるのだろうか?
暑くて参っていた私は、汗が一気に引いて行ったような気がした。


石垣の雑草駆除

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コメント

  1. 杜若(Y)

    杜若(Y)

    返信

    花菖蒲の親戚筋で「杜若」がありますね。「カキツバタ」と読みますが、私が唯一能舞台でシテを謡った謡曲です。
    在原業平が『かきつばた』の五文字を句の上に置き、「からころも(唐衣)き(着)つつ馴れにしつま(妻)しあればはるばる(遥々)きぬるたび(旅)をしぞ思ふ」と旅の心を詠んだ故事
    に基づいた曲ですが、6月の花として各地で観光客の目を楽しませております。海外からのお客様も純日本的な菖蒲にその心を見ているのでしょう。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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