心の伊達市民 第一号
【大型ボルボの街宣車】
コロナでしばらく見掛けなかった虎ノ門に店のある「おかき屋・播磨屋本店」の街宣車を、最近はまた良く見るようになった。
『日本は近々滅亡する』という、車の横の大きい文字は穏やかではない。
『徳仁よ 世界を救え』と言われても、天皇陛下は困るだろう。
コロナ前はこの車が3台、連なって銀座通りを走っていたが、いまは1台となった。
この会社のHPを開くと「救世論文」が最初で、商品の説明は最後の方に出て来る。
【時間制限】
新宿へ映画を見に行った後に、カフェに入った。
すると注文カウンターで、なにやら札を渡されて、『これをテーブルの見えるところに立てて下さい』と言われた。初めての経験なので、呆気にとられた。
嫌なら出るしかないが、この店にいられる制限時間が書かれていたのである。
私は初めて入った店なので事情は分からないが、過去に長居の人ばかりで店の経営に多大な影響があったのだろう。私はいつも1時間以内に出るから、問題は無かった。
【カードエラー】
TOHOシネマでカンヌ映画祭で脚本賞を受賞した作品「怪物」を見た。
内容は書かないが、私の好みの映画ではなかった。
いつもはネットで予約するが、この時は現地で発券機を利用した。
ところがカードを差し込むとエラーになる。何度やっても同じだった。
仕方ないので他のカードで決済したが、どうも気になり映画の後でレストランで同じカードを使ってみた。するとエラーにならない。家に帰ってからTOHOにメールで事情を書いて連絡したら、前回と同じく「一時的なエラーで問題は無い」で、私は納得できないままになっている。
【スマホ用接写レンズ】
マンションのデジカメクラブのFさんと、カフェで話をした。
Fさんは花の撮影が好きなので、接写レンズの話になった。
私が『100均に行くと、110円でスマホ用の接写・魚眼・高角の3種類のレンズが付いたものを売っている』と教えてあげた。
彼は足が悪いので、私が翌日、買って届けてあげた。
すぐにマンションの庭で花を撮影し、その出来栄えを喜んで知らせて来たのである。
しかし彼はスマホで写真を添付して送る方法が分からないので、まだ私は見ていない。
【老眼鏡】
夜寝る前に私はベッドの中で本を読むが、最近はどうも文字がぼやけて来たように感じていた。そこで近くのJINSという、安売りメガネ店に行ってみた。
最近はメガネ屋もデジタル化で、受付では自分でモニター画面を見ながら必要事項をインプットする。これでは高齢者には無理かもしれない。
色々な検査をして、適当なフレームを選んだら「9900円」だった。
それより驚いたのが、清算後、40分くらいでメガネが出来たことだった。
メガネ屋も「吉野屋」のように「早い・安い」で、「うまい」に相当するのは「なにか?」。
【業界新聞】
ある日の夕食に、家族で焼肉屋「トラジ」に行った。
1人で行く時は新橋の「焼肉LIKE」で、ランチは1000円くらいだ。
それに比べるとトラジは高いが、品質、サービスで比較にならない。
帰りにレジのところに「焼肉新聞」という名の新聞が置いてあったので、もらって帰った。これはいわゆる業界紙で、家で読んでみたらここに置いてある理由が分かった。
焼肉業界の団体理事長は「トラジ」の社長だったのである。
【300円ショップ】
100均ショップの接写レンズで驚いていたら、もっと驚くものを女房が買って来た。
それはガラスの「ウォーターボトル」で、360度、どこからでも注げるようになっている。
私は出掛ける時に、このボトルに女房が作っておいてくれる「麦茶」を、小さな携帯用ボトルに詰め替えて持って出る。「どこからでも注げる」という仕掛けが知りたくて、キャップを外して裏側を見た。そして「なるほどー」と感心した。これが300円とは凄い、お勧めの逸品である。
(おまけの話)
【雨の中の外国人観光客】
墨田公園にアジサイの花の撮影に行った帰りに、雷門に行ってみた。
雨の中を大勢の外国人観光客が来ていて、雷門を背景に記念撮影をしていた。
「雨の日くらい、ホテルで休めば」と思うのだが、自分が外国へ行った時には同じことをしていた。せっかく外国まで来たのだから、決められた日程の中で多くのことをしたいと思えば、休んでなんかいられないのである。
今年の来日人数は2000万人を越えそうだと、ニュースで知った。
しかし浅草がこんなに賑わうようになったのは、今から20年ほど前からのことである。
私は寂れた浅草を知っているが、『1960 年あたりからカラーテレビが急激に普及し、今まで映画館や劇場に足を 運んでいたお客さんが、家でテレビに夢中になり始めた。
さらに追い打ちをかけたのが 1964 年の東京オリンピックである。新幹線や高速道 路のインフラが整ったことで、人の流れは「新宿」、「渋谷」へと変わっていき、浅草は 3K(暗い・怖い・汚い)と呼ばれるゴーストタウンとなったのである。
外国人観光客が増えると「インバウンド」と称して、彼らの落とすお金が増える。
しかし私は身近なところで、「オーバーツーリズム」の被害を受けている。
気楽に日本へ来られるようになると、彼らは私達の使う都バスに乗り、安い蕎麦屋や牛丼屋で昼飯を食べる。都バスは満員で乗れない時がある。
安いレストランでは言葉が分からないので、注文に時間が掛る。
インバウンドで潤うのは、観光に関係がある業者だけのように感じる。
これで中国が日本への団体旅行を許可したら、東京はどうなってしまうのかと心配だ。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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