心の伊達市民 第一号

小さな発見(24)

【第225回ランチタイムコンサート】
毎月の最終金曜日に築地本願寺で「ランチタイム・コンサート」が開かれている。
本堂に設置されたパイプオルガンの演奏がある。私は都合が付く限り参加している。
1月のランチタイム・コンサ-トは「ありがとうコンサート」と題して、いつも40分よりかなり長いものだった。また演奏者はいつもは1人だが、今回は6人も出る。

本堂いっぱいに補助パイプ席まで出して、500人以上が詰め掛けていた。
パイプオルガンの音色は優しい。目をつむって聞きたくなる。
私は最初の30分で会場を出たが、その後に新春経済講演会の予定があるので途中で出たが最後まで聞きたかった。


 「ランチタイム・コンサート」(築地本願寺)



【新春経済講演会】
有楽町で「うどん」を食べて、EPSONの前から無料シャトルバスに乗った。
このバスは有楽町・東京駅・大手町を無料で巡回していて、講演会場の日経ホールにも停まる。4階の会場には600人以上の聴衆が来ていた。

登壇者は伊藤忠商事・石井社長、富士フィルムHD・後藤社長、マネックスグループ・清明社長、日本経済センター・岩田理事長という錚々たるメンバーだった。
私は遅く行ったので席は一番前になり、リタイア・オヤジなので少し恥ずかしかった。

話題はやはりトランプ大統領のことになり、全く予測不可能の男なので講師達も経済予測がハッキリしなかった。


 「新春経済講演会」



【終末期ケア】
マンションの裏口を出たら、目の前を小型ワゴンが通過した。
チラッと見えた車の横腹に「往診 終末期ケア」の文字が見えた。そしてすぐに連想した。「終末期ケア」の看板の車が自宅の前に駐車していたら、「あの家のオヤジも、もう駄目か」と思われてしまう。「車の看板の文字は適当でない」と私は感じた。

その先の信号でその車が停まったので、私は急いで車に近づいた。
そしてまた「早とちり」に気が付いた。そこには「ペット」の文字も書かれていたのである。


 「往診 終末期ケア」の車  



【真っ赤なマユミ】
勝どき橋を渡って散歩に出た。橋を渡り右に曲がり、聖路加国際病院方面に向かう。
その道路には背の低い街路樹が植えられている。
夏は青葉が茂り、秋になると中から枝が伸びて来て沢山の緑色の小さな実がなる。

冬になると段々とその実がピンク色になり、1月になると真っ赤になる。
そして1月後半になると、赤い実が弾けて種が地面に落ちる。
歩いていると車で通ると分からない自然が、私の近くに見えるようになる。
後期高齢者は車を止めて自分の足で歩き、自然を楽しもう!


  真っ赤な「マユミ」



【銀座のキューピッド】
銀座4丁目から数寄屋橋方面に向かうと、右側に小さなキューピッドが置かれているのが見える。キューピッドは道路の角から銀座ガス灯通りを覗いている。
私がそこで写真を撮っていたら店の者が怪しいと感じたのか、中から出て来てわざとらしくキューピッドを布で拭きだした。

私は彼に聞いた。『このキューピッドは何を意味しているのですか? また中にある白い服を着た変な人形は何ですか?』。
彼は『このキューピッドは家主の天賞堂が飾ったもので、意味は分からない。白い服を着た人形は、時計の技術者の擬人化です。・・・』

『私の店は1755年に時計師のジャン・マルク・ヴァシュロンによって創業したヴァンシュロン・コンスタンタンで、世界最古の機械式時計メーカーです。時計技術者は白衣を着て作業をします。頭になっている部分は、作業に使うルーペです』と説明してくれた。


銀座のキューピッド



(おまけの話)(BOXIBNG 井上尚弥)
しばらく前からバス停に、大きな広告が出ていた。
それは「Lenoma-docomo」と書かれていて、ボクシングの世界チャンピオン「井上尚弥」の試合の写真が出ていた。

挑戦者はサム・グッドマンで、有明アリーナで開催ということが分かった。
しかし「Lemino」とは初めて聞く言葉なので、家に帰ってから調べてみた。
すると「NTTドコモが運営する動画配信サービス」だと分かった。以前は「dTV」と言ったらしいが、どちらも知らなかった。


「INOUE vs KIM」は無料視聴



しばらくするとバス停の広告は変らないが、オーストラリア人の挑戦者が負傷で相手が韓国人に変更になった。挑戦者はWBO世界同級11位のキム・イェジュンとなった。
私はボクシングには詳しくないが、井上尚弥はモンスターと言われているほど強い。

この試合は「すぐにノックアウトで終了するだろう」と、専門家も言っていた。
挑戦者が変更になったせいか、あるいは以前からそうだったのかは知らないが、この試合をネットで無料で視聴出来ると分かった。
「Lemino」が「有料は難しい」と判断したのかもしれない。


有明アリーナのリング



私は中継時間には新春経済講演会の会場にいるので、その日の午後10時30分から放送される録画で見ることにした。
10時30分という時間はいつも、「そろそろ寝ようか」と思いベッドにいる。
少し眠いが「すぐ終わるだろう」と思い、10時30分にタブレットを開いた。

1回はお互いに様子見だったが、2回から井上が攻勢に出た。
4回に相手が強気に「来い!」とグローブで手招きした途端に、井上の猛攻が始まった。
そして呆気なくノックアウトをしてしまった。実力の差をまざまざと見せ付けられたシーンであった。

ボクシングは他のスポーツと違って入場料は1回で終っても、12回まで戦っても同じである。観客はどう思うのだろう? また放送も1回で終られても困るだろうなー。


ノックアウトの瞬間

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コメント

  1. 言いたくないけど(Y)

    言いたくないけど(Y)

    返信

    「新春経済講演会」の企画が身近な処で触れ合えるのは素晴らしいですね!言いたくないけど「多摩格差」の典型でしょう。
    600人も収容できる会場もそうだけど、著名な講師がこれほどに参加してもらえることが都心の良さでもありますね!
    有効に活用できる環境に住むことが出来るのが羨ましい!

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    ”私がそこで写真を撮っていたら店の者が怪しいと感じたのか”、とありますが、昔はそんなことはなかったと思います。”写真を撮ってくれてありがとうございます。わが社の宣伝になります。どうぞ写真を御撮りください”、という文化でしたよね。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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