
心の伊達市民 第一号
今回は「豊洲」の紹介である。豊洲は私の住む「勝どき」の隣町で、歩いて行ける。
ここは以前はIHI(石川島播磨重工業)の造船工場のあった場所である。
そこが大規模開発をされて、いまではタワーマンションが林立している。
その一角に2006年に、今回紹介する「ららぽーと豊洲」という大型ショッピングセンターが出来た。
ここ数年の間に、「少子化」という言葉を頻繁に聞くようになった。
この街は新しく出来たので、若い人が多く住んでいる。
「ららぽーと豊洲」に行くと、若いカップルと小さな子供を連れた親子で溢れている。
ここに来ると、少子化とは全く縁の無い街のように感じる。
IHIの造船工場があった場所だから、広くて障害物が無かったので都市計画も自由に出来た。道路も広いし、工場敷地外であった場所を除けば、ゆとりのある町になっている。
「ららぽーと豊洲」に面した一方は、運河になっている。むかしはこの一帯は海だった。豊洲市場のある場所も埋立地で、豊洲はほとんどが埋立地なのである。
現在はその埋め立て地が「ウォーターフロント」と呼ばれて、お洒落になった。
すると「ららぽーと豊洲」もお洒落になり、若者相手の商売ばかりになった。
若い家族連れを呼び込むために、色々なイベントも行われている。
どれも私には向いていないのが、残念である。
しかし公園のように広い敷地があるので、みんな思い思いに場所取りをして楽しんでいる。
その一角にある船着場は、郷愁を感じさせる。
使われなくなったクレーンがシンボルになっている。
船の出入りを制御する「跳ね橋」もいい感じで、景色に溶け込んでいる。
そのズーと奥には「レインボーブリッジ」が見える。
まさにここは「ウォーターフロント」である。
船のドックの面影を色濃く残しているのが、石段である。
ここを利用して、色々なイベントが行われる際に観客席となる。
私が通り掛かった時にも、私が全く聞いたことも無い男性グループの登場を待って、若い女性が石段に溢れていた。どうやらDVDを買った人だけが、石段に入れるようだった。
「ららぽーと豊洲」を出て、バス通りに向かう。
すると大規模開発中の場所の壁にアートが描かれている。
これはテレビの番組で、芸能人が描いた絵である。
そして運河沿いの歩道を歩くと、緑が多く感じる。
間もなく、道路沿いのアガパンサスの花も終りを迎えるだろう。
(おまけの話)
「ららぽーと豊洲」に行く時に渡る橋の名は「春海橋」である。
その隣に赤錆びた鉄橋がある。これが現在、工事中である。
この橋を調べてみたら「戦後日本の復興と高度成長を支えて来た東京都港湾局の晴海線で、1989年2月まで使われていた」と書いてあった。
「蒸気機関車やディーゼル機関車などの貨物列車が走っていた橋が使われなくなってから、30年以上も経つ。その旧晴海鉄道橋を復活させようと、東京都港湾局は2025年度の完成を目指して、人の通れる遊歩道にするために工事を行っている」とも書いてあった。
この地区は以前はIHIの工場があった場所なので、工場への引込線だろうとは思っていた。朽ち果てるまで放置するのかと思っていたところなので、遊歩道として復活するのは嬉しい。
どんな工事でも、私は工事を見ているのが面白いと思っている。
かなり昔のことだが、オヤジの兄は、工事を見るのが大好きだった。
道路のマンホールの工事など、飽きずに見ていた。私は「変なオヤジだなー」と思っていたが、いま私が見ているのである。高齢者は工事を見るのが好きなのかな?
遊歩道の完成は2025年なので、まだまだ先のことである。
この遊歩道が完成すれば、この橋を渡って少し先のBRT晴海ターミナルから家に帰るのが楽しくなりそうだ。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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アートで楽しむまち歩き!ムロランアートプロジェクト2021
旧市街地のレトロな街並みで知られる室蘭駅周辺で、アートとまち歩きを楽しむイベントが10月9日から始まりました。 ムロランアートプロジェクト(MAP)。 室蘭の歴史的建造物が期間限定のアートギャラリーに大変身!10月31日まで土日限定で観覧できます。 初日の10月9日(土)に遊びに行ってきました。 まずは本部のある旧室蘭駅舎へ。公式パンフレットが配布されています。 この黄色いパンフレットがまち歩き「MAP」として、道案内をしてくれます。 さっそくまち歩きスタート! 旧室蘭駅舎には室蘭出身のアーティスト・中村岳さんのインスタレーションが展示されています。 初日のこの日、公開製作が行われていました。完成まであと少しというところの製作風景です。 明治45年に建造された旧駅舎の構内に、巨大な立体作品が次第に姿を現してきました。 鮮やかな赤茶色が室蘭の工場風景や鉄を彷彿とさせます。ドームのような不思議な形。設計図はなく、インスピレーションで形を作っていくのだそうです。 国内各地で活躍する中村さんですが、出身地の室蘭では今回が初の本格的な製作・展示となります。完成したインスタレーション、ぜひ生でご覧になってみてください。 続いて、千穐萬歳堂(せんしゅうばんぜいどう)へ。 大正14年に建てられた歴史ある倉庫です。入り口から佇まいというか、存在感に圧倒されました。こういう建物が保存されていることもすごいことだなあ、と思います。 中は改修され、ギャラリーとなっています。 1階は室蘭工業大学山田研究室のプロジェクト、2階は川上りえさんの造形作品が展示されています。木骨石造ということで、石の壁と木の骨組みが独特の雰囲気を醸し出していました。建物とアートのコラボレーション!美術館での展示とは全く違う味わいがありますね。 坂をのぼって次の会場へ。 景色を眺めながら気持ちよいまち歩き!会場間が遠すぎず近すぎず、程よい距離でコースが組まれており、お子さんから高齢の方まで、歩きやすいのがポイントです。 旧丸越山口紙店。こちらも大正時代の建造物です。レンガの壁からロマンの香りが漂ってくるよう!ゆっくり眺められるのは徒歩ならではですね。 古い調度品に溶け込むようにして、岩崎麗奈さんの写真作品が展示されていました。作品と建物、どちらも見応えがあります。普段は入ることができない建物だけに内部を見られる貴重な機会でもあります。 途中にカフェや飲食店が多くあるので、ランチやお茶を楽しむのもおすすめです。昔ながらの甘味処として親しまれる「すずや」に立ち寄りました。若者からマダムまで、幅広い年齢層の女性客が甘いものを楽しんでいました。 MAPにもおすすめリストが載っています。 室蘭プリンスホテルでは、10月8日〜10日の3日間限定でMAP連動企画として「中央町懐古展」が開催されました。来場者はホテルのクラシックな雰囲気の中、昔の写真や映像を楽しんできました。 さて、最後は中央町たのしま横丁(大辻医院跡地)へ。 初日のこの日、オープニングイベントとして大黒淳一さんによる音楽ワークショップが開催されました。街の音を録音して、音楽をつくる一日限りのスペシャル企画。地域の子ども達で賑わっていました。 音楽作りの様子。公式Facebookをご覧ください↓↓ ムロランアートプロジェクトは「室蘭の未来地図をつくる」をコンセプトに3カ年開催を予定しています。 プロジェクト代表の荒井純一さんは 「繁華街だった室蘭駅周辺をコンパクトに歩けるルートを制作しました。室蘭は普段気づかないポテンシャルがたくさんある街だと思います。アートや街歩きを通してそれを発見してもらえたらと思います。」 と話していました。 建物、まち歩き、アートと、いろんな切り口からいろんな楽しみ方ができるところが面白いな、と思いました。古い建物と現代アートがお互いに美しさを引き立てあって、新しい街の魅力が生まれ出てくるような、そんなワクワクする気持ちになりました。 芸術の秋、ご家族やお友達と出かけてみませんか。 各会場では入り口で消毒、検温、記名を行い、感染対策に配慮されています。 Muroran Art Project2021 2021年10月9日〜10月31日 土日のみ開催 12:00〜18:00 入場無料 ※MAPは旧室蘭駅舎で配布されるほか、公式HP(https://muroranart.wixsite.com/website)からダウンロードできます。 主 催 / Muroran Art Project 協 力 / 大町商店会、室蘭工業大学山田研究室、蘭歴建見会 後 援 / 室蘭市、室蘭商工会議所、室蘭観光協会、北海道新聞室蘭支社室蘭民報社、FMびゅー 助 成 /北海道開発協会助成事業 会 場・展示アーティスト :旧室蘭駅舎(MAP本部)中村 岳 | 千穐萬歳堂(海岸町3-2-6) 川上りえ 室蘭工業大学 山田研究室 |旧丸越山口紙店(海岸町2-5-8) 岩崎 麗奈 | 中央町たのしま横丁(中央町1-2-7):大黒 淳一 (10.9日のみ) 詳細・最新情報はこちらからどうぞ ムロランアートプロジェクト muroranart.wixsite.com/website Facebook
むしゃなび編集部
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