心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(17)・・・ららぽーと豊洲  


今回は「豊洲」の紹介である。豊洲は私の住む「勝どき」の隣町で、歩いて行ける。
ここは以前はIHI(石川島播磨重工業)の造船工場のあった場所である。
そこが大規模開発をされて、いまではタワーマンションが林立している。
その一角に2006年に、今回紹介する「ららぽーと豊洲」という大型ショッピングセンターが出来た。


 「ららぽーと豊洲」の全景(晴海の横断橋から)



ここ数年の間に、「少子化」という言葉を頻繁に聞くようになった。
この街は新しく出来たので、若い人が多く住んでいる。
「ららぽーと豊洲」に行くと、若いカップルと小さな子供を連れた親子で溢れている。
ここに来ると、少子化とは全く縁の無い街のように感じる。


 「ららぽーと豊洲」の2階から



IHIの造船工場があった場所だから、広くて障害物が無かったので都市計画も自由に出来た。道路も広いし、工場敷地外であった場所を除けば、ゆとりのある町になっている。
「ららぽーと豊洲」に面した一方は、運河になっている。むかしはこの一帯は海だった。豊洲市場のある場所も埋立地で、豊洲はほとんどが埋立地なのである。


  7メートルも空中に上がる「ジャンプゾーン」



現在はその埋め立て地が「ウォーターフロント」と呼ばれて、お洒落になった。
すると「ららぽーと豊洲」もお洒落になり、若者相手の商売ばかりになった。
若い家族連れを呼び込むために、色々なイベントも行われている。

どれも私には向いていないのが、残念である。
しかし公園のように広い敷地があるので、みんな思い思いに場所取りをして楽しんでいる。


遊覧船の船着き場



その一角にある船着場は、郷愁を感じさせる。
使われなくなったクレーンがシンボルになっている。
船の出入りを制御する「跳ね橋」もいい感じで、景色に溶け込んでいる。

そのズーと奥には「レインボーブリッジ」が見える。
まさにここは「ウォーターフロント」である。 


ドッグ跡の傾斜を利用して、イベントが行われる。



船のドックの面影を色濃く残しているのが、石段である。
ここを利用して、色々なイベントが行われる際に観客席となる。
私が通り掛かった時にも、私が全く聞いたことも無い男性グループの登場を待って、若い女性が石段に溢れていた。どうやらDVDを買った人だけが、石段に入れるようだった。 


 工事中の壁に描かれたアート作品群



「ららぽーと豊洲」を出て、バス通りに向かう。
すると大規模開発中の場所の壁にアートが描かれている。
これはテレビの番組で、芸能人が描いた絵である。

そして運河沿いの歩道を歩くと、緑が多く感じる。
間もなく、道路沿いのアガパンサスの花も終りを迎えるだろう。 


 都バス「春海橋」停留所



(おまけの話)
「ららぽーと豊洲」に行く時に渡る橋の名は「春海橋」である。
その隣に赤錆びた鉄橋がある。これが現在、工事中である。
この橋を調べてみたら「戦後日本の復興と高度成長を支えて来た東京都港湾局の晴海線で、1989年2月まで使われていた」と書いてあった。


 「旧晴海線の春海橋」



「蒸気機関車やディーゼル機関車などの貨物列車が走っていた橋が使われなくなってから、30年以上も経つ。その旧晴海鉄道橋を復活させようと、東京都港湾局は2025年度の完成を目指して、人の通れる遊歩道にするために工事を行っている」とも書いてあった。

この地区は以前はIHIの工場があった場所なので、工場への引込線だろうとは思っていた。朽ち果てるまで放置するのかと思っていたところなので、遊歩道として復活するのは嬉しい。 


金網の隙間から覗いたら、レールを撤去した跡が見えた。



どんな工事でも、私は工事を見ているのが面白いと思っている。
かなり昔のことだが、オヤジの兄は、工事を見るのが大好きだった。
道路のマンホールの工事など、飽きずに見ていた。私は「変なオヤジだなー」と思っていたが、いま私が見ているのである。高齢者は工事を見るのが好きなのかな?

遊歩道の完成は2025年なので、まだまだ先のことである。
この遊歩道が完成すれば、この橋を渡って少し先のBRT晴海ターミナルから家に帰るのが楽しくなりそうだ。


 時々、見に来ているが、工事はなかなか進まない。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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