ichioshi イチオシ情報
じもとブロガー
心の伊達市民 第一号
夏から秋を飛ばして、冬になったような今年の秋だ。
日本の「春夏秋冬」という馴染みの季節感が、近年は失われて来ているように感じている。紅葉は色付く前に茶色に枯れてしまい、秋が好きな私には残念なことである。
それでも「どこかに綺麗な秋はないか?」と探して歩き回っている。
江東区の情報を見たら、木場公園の様子が出ていた。あまり期待はしていなかったが、出掛けて行った。
ネット情報では「もみじ」は無いが、イチョウが紅葉しているようだとあった。マンションの前から都バスに乗り、「門前仲町」で降りる。
そこから都バスを乗り換えて、「木場公園」で降りる。所要時間は約30分である。
公園入口を入ると、左手に真っ赤な紅葉が見えた。
「ハゼノキ」であるが、黒い種の房がいっぱい下がっていた。
漆の木に似ているが、この黒い房は初めて見た。
その先には「スズカケノキ」が3本ほどあった。
いつものようにネットで調べたら、『スズカケノキの名の由来は、山伏が山道を歩く時、篠竹の露を避けるため、衣の上につける上着「篠懸衣(すずかけい)に、鈴玉のような飾りがついていて、その飾りがスズカケノキの果実に見立ててつけられた』とあった。
なんだー、もっとロマンチックな話が出て来ると思った。
なぜロマンチックな話を期待したかと言うと、それは私の記憶にあるのは「鈴懸の径」なのである。灰田勝彦が1942年に歌ったがヒットしなかったが、クラリネット奏者の鈴木彰治が軽快な4拍子にアレンジし、彼が率いるジャズバンドの「リズムエース」の演奏で大ヒットしたのを覚えているからである。
その歌詞は「友と語らん 鈴懸の径 通いなれたる 学校の街 やさしの小鈴 葉かげに鳴れば 夢はかえるよ 鈴懸の径」であった。
公園を奥に進むと、前方に黄色い場所が見えて来た。
近寄ってみたら、銀杏並木だった。
あまり規模も大きくなく分かり難い場所にあるので、誰もいなかった。
東京駅近くの行幸道路や、神宮外苑を見慣れている私には小さ過ぎた。
この公園の真ん中は広い広場となっていて、休日には大勢の人達がやって来る。私の行った日は月曜日だったので、それほど人は多くなかった。
それでも近くの幼稚園や養護施設からやって来た子供達が広場で遊んでいた。
そこには大きなメタセコイアとプラタナスの大木が、1本づつだけ立っている。そろそろ黄葉が始まっていたが、メタセコイアは林になっていないと綺麗ではない。道路で区切られた反対側の公園にも行ってみたが、この公園は紅葉する木が少なかった。
公園の帰りに木場のイトーヨーカドーに行って、有名な「陳健一」の店で「麻婆豆腐」をテイクアウトした。陳健一のオヤジは日本に四川料理を紹介した男で、特に麻婆豆腐は有名である。彼は本場の味では日本に受け入れられないと考えて、日本風の中華料理を広めたのである。
彼の名言に『私の中華料理、少し嘘がある。でもそれはいい嘘』がある。
「回鍋肉にキャベツを入れる」、「ラーメン風担々麺」、「ケチャップを使うエビチリ・ソース」、「麻婆豆腐に豚挽き肉と長ネギ」などは、今は当り前になっているが彼が中国には無いアレンジを行ったものである。
(おまけの話)
木場公園の紅葉が期待外れだったので、帰り道にある「門前仲町」と「住吉・月島」の紅葉を探して歩いた。でもこちらでもあまり紅葉が無かったので、水鳥の写真を撮った。
少し前に「相田みつを美術館」で「運慶 快慶」の写真展を見たばかりなので、水鳥の様子を「相田みつを」風のエッセイにしてみた。
『水鳥のオオバンが目の前で泳いでいる。あなたがただそこにいるだけで みんなのこころがやすらぐ。そんなあなたに わたしもなりたい』
『住吉神社の近くの佃堀に行ったら、アオサギがいた。おまえさん いま一体何が一番欲しい。あれもこれもじゃだめだよ。ただ1つに的をしぼって 言ってみな 小魚だろう。獲れない理由は言うな そのうち そのうち べんかいしながら日がくれる。水面に映った姿がうつくしい 自分の姿をよく見てみな』
『リバーシティ21に行ってみた。天気がいいなー。カモが2匹泳いでいた。夫婦かな? 兄弟かな? 魚はいるか? 待ってもむだなことがある 待ってもだめなこともある。待ってむなしきことばかり それでも水鳥はじっと待つ。愚痴をこぼしたっていいがな。弱音をはいっていいがな 水鳥だもの。たまには涙を見せたっていいがな 生きているんだもの』
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伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号
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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/jiyujin/blog2/see/entry-21310.html
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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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水鳥の様子を「相田みつを」風に仕立てたエッセイ、なかなかいいですね。
ところで、プラタナスとすずかけは、同じ種類の木ではないですか?
プラタナスは木の種類ではなく「属」でして、「プラタナス属」に「スズカケ」があります。