近所のことは「知っておく必要がある」と考えている。
そんな時に中央区の区報で、「ゴミ処理場」の見学が出来ると知った。

我が家から歩いて数分のところに、中央区のゴミ処理場「中央清掃工場」があったのを思い出した。この工場は東京23区の可燃ごみ、不燃ごみ、不燃粗大ごみの中間処理と、し尿の下水道の投入について共同処理を行っている。


中央清掃工場(晴海)



普通はホームページから必要事項を記入して申し込むのだが、ホームページを見たら、電話かFAXで申し込むとあり、なんか時代錯誤を感じたのである。
仕方ないのでFAXで申し込んだら翌日にFAXで返信があり、「参加OK」とあった。

だが集合時間と集合場所の記載が無かったので、仕方なく電話で問い合わせた。
大丈夫か? 中央清掃工場!


ゴミ収集車がゴミをバンカーに投入する。



1月13日(土)の午後1時30分に指定された現地に行った。
場所は少し前に大規模リフォームが終り、再開された「はるみらい」に隣接している
元東京オリンピック選手村の端にある。

今回の参加者は32名で、その中にインド人が4名いた。殆どが若い家族連れで、小学生くらいの子どもを連れている。私のような高齢者はいない。
インド人と私が目立ち過ぎている。


ゴミバンカーのゴミをクレーンが掴んで燃焼炉へ運ぶ。



3班に分かれて見学をするのだが、私とインド人は同じグループだった。
彼等は2組の夫婦のようで、その中の2人は日本語が分かるようだった。
4人が孤立していて知らぬふりもやり難いので、私から声を掛けた。

私   『どちらの国からですか?』
インド人『インドです』
私   『10年ほど前に私はインドの奥地に、ベンガルトラの撮影に行ったことがあります』
インド人『凄いですねー。私達は見たことがありません』
・・・などと話し、少し場が和んだのである。


燃焼炉(下)、上は熱を利用するボイラ。



工場といっても、まるでオフィスのようだ。
ところどころにガラス窓があり、そこから見学者は中の様子を覗く。
でも大きな装置ばかりで、ゴミは全く見ることが出来ない。

このブログではゴミの入って来るところから終りまでを写真で示したが、実際の見学は3班に分かれたので、私達の班は最後から初めに行く逆コースだった。
説明員も今日が初めてだそうで、いま一つ分かり難かった。


ゴミを燃やした熱で蒸気タービンで発電する。



この日は土曜日のせいかゴミが少なく、ゴミの投入場所では特別にゴミホッパーへクレーンで掴んだゴミを投入する演技をしてくれた。
他の見学場所では全く動きが無いので、あまり面白くない。

私は家では毎日、ゴミ係で、夕食後には同じ階にあるゴミ置き場に生ゴミを置きに行っている。私のマンションでは、生ゴミ、プラスチック、ペットボトル、缶類、ガラス瓶、紙類、危険物、電池、プラスティックボトルのフタ、と9種類に分けて出すようになっている。それなのに、その分別をしないで出す住民がいて、私はいつも腹を立てている。


 中央制御室



家に戻って来てから少し疑問があったので、メールアドレスを探して管理課へメールを送信した。質問の内容は「職員が少ないが何人か?」、「当日にゴミが少ない理由」、「他区のゴミ処理もしているか?」。

月曜日にメールで、次のような回答があった。『工場は365日24時間稼働なので、目立たないが51名と外部委託が18人』、『ゴミが少なかった理由は、水銀を含む不適切がゴミが搬入されたので、燃焼炉を1基を停止した』、『千代田区、新宿区、文京区、台東区はゴミ処理場を区内に持っていないので、一部を引き受けている』。


見学通路の撮影ポイント(ゴミ収集車)



(おまけの話)
このマンションへ越して来た時に、女房から言われた。
『これからは銀座の三越に買い物に行くことが増えるので、株主になってー! 株主になると、買い物が10%引きになるのよ』と言われた。そしてすぐに株式を購入した。

それからは買い物をするだけで、お台場で開催される株主総会に行っても、お土産も無いし特に特典も無かった。そんな時に株主限定の工場見学の案内があった。
私はすぐに応募したら、しばらくしてメールが届き『多数のご応募を頂きました結果、ご当選されましたのでご案内をお送りいたします』とあった。


「川崎駅」の時計台の下に集合



12時20分に、JR川崎駅の時計台の下に集合となった。
参加者は11名と少なかった。私は係の男性に『抽選するまでもなかったですねー』と言ったら、彼は『とんでもないです。応募者は850人くらいでした。また今までには工場を公開していませんから、今日の方々は幸運な人達です』と言ったのである。

駅前から中型のバスに乗り込み、「三越製作所」という名の工場に向かった。
バスは多摩川を越して、東京都に入った。六郷の細い一歩通行の道を進み工場に着いた。4階建ての古い工場で、案内された3階の会議室はこの日のためにリフォームしたようだ。


加工用の職人の手作り極小「カンナ」



モニターに映し出された映像で、工場長がこの工場の歴史や製品などを説明した。
「三越製作所」は1910年にヨーロッパの高級家具製造工場としてスタートしたので、114年の歴史がある。三越デパートは、今年で350年というので驚いた。
ここでは熟練の職人たちが受注生産の高級家具や、内装を手作りで製造している。

工場に入ると、木材の香りがする。私は工場出身なので、とても興味深く見て廻った。
見学後はお茶とお菓子、帰りにはお土産までもらった。
工場内は「撮影禁止」なのが、少し残念だった。


 お土産の特製「バウムクーヘン」


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. Shinji
    Shinji
    返信

    ゴミ処理場を見ることができる、とはなんと民主的というか開かれているというか、、、。

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