心の伊達市民 第一号

「豆まき」のハシゴ


2月3日は「節分祭」で、各寺社などで「豆まき」が行なわれた。
そこで今年は「豆まきのハシゴ」をしてみた。
しかし私が門徒である「築地本願寺」は豆まきをしない。
その理由は「節分は仏教の思想とは直接的には関係無いもの」という考えのようだ。

私は豆まきに行って豆を拾いたいのではなく、ブログのネタ探しである。
元気で「豆まきのハシゴ」などというバカバカしいことは、今年で最後になるだろう。


僧侶に続き、年男・年女が入場する(芝増上寺)



「芝増上寺」(豆まき時間)PM12:15
芝増上寺に行くには大江戸線で「大門」で降りる。そこから徒歩10分ほどである。
現地に着いたら、もう長い行列が出来ていた。最後尾に並ぶが、なかなか始まらない。梵鐘の音とともに大僧正に続き、年男・年女が進んで来た。

不測の事故を避けるために警備員が多く、豆まきは入れ替え制で4回、行われる。
豆まきの舞台は凸型になっていて、私は正面の後ろの方だった。
近年の豆まきは袋入りの豆を投げるので、私のところまでは届かなかった。


袋入りの豆とお菓子を撒く(芝増上寺)



「深川不動尊」(豆まき時間)PM3:30
ここは人気があるのか豆まきの会場に入るためには、12時に行って入場券をもらわないと入れない。私は12時15分の増上寺に行ので時間の調整が付かず、深川不動尊の豆まきは離れた場所から見ることになった。芝増上寺から行くには、都営大江戸線で「大門」から「門前仲町」まで乗る。

既に参道には仕切りが設けられていて、入場券の無い人は近付けない。私は運良く門に近い梅の木の横に場所を見付けて、そこに潜り込んだ。
午後3時になり、山伏の先導で参道から僧侶・年男・年女が入場して来る。


山伏に続き年男・年女が入場する(深川不動尊)



年男の中に懐かしい人を見付けた。それは昔のテレビタレントのスリランカ人のウィッキー(87歳)さんである。彼は日本テレビ「ズームイン朝」の「ワンポイント英会話」を15年もやっていた。年齢からすると、彼は今年は年男ではない。3年前に84歳で年男のはずだが、きっとコロナ禍で参加できなかったので今年に入れてもらったのだろう。

ここの豆まきは正式なやり方で、豆を直接撒く。これは写真に撮っても絵になる。
かなり遠い場所から見ているので、「福は内」の声はよく聞こえない。でも良かった!


 豆を撒く(深川不動尊)



「鉄砲洲稲荷神社」(豆まき時間)PM4:30
深川不動尊からここに行くのには、都バスと歩き15分で少し面倒である。
もの凄く狭い境内は既に満員で、私は後方の位置を確保した。
参加者は子供連れの若い夫婦が多い。きっと近くのマンションの住民たちだろう。

寺の関係者が舞台の上から『みなさんはお参りをしていないようなので、今から私に合わせてお参りをしましょう』と言って、本殿に向って「二礼二拍一礼」を行った。
続いて舞台の上から山本中央区長、なんとか衆議院議員が短い挨拶をして、豆まきが行なわれた。ここでは舞台が狭いこともあり、年男・年女は登場しなかった。


 山本中央区長が豆を撒く(鉄砲洲稲荷神社)



「波除神社」(豆まき時間)PM5:00~6:55
鉄砲洲神社の豆まきを途中で抜け出し、波除神社に向かう。
波除神社の近くまで都バスで行くが、本数が1時間に2本と少ないので厄介である。
ここの豆まきは8回に分けて行うので、時間的には間に合うが暗くなってしまうだろう。波除神社の境内は、鉄砲洲稲荷神社よりさらに狭い。

ここでも若い家族連れが多い。本来は築地市場の人達の神社なのだが、中央区はマンションが増えたために若者や家族連れが多い。


もう薄暗くなって来た(波除神社)



薄暗くなった中で、豆まきは突然のように始まった。
私は鳥居の外で、しかもかなり遠いので、なんだかよく分からない。
豆まきは8回行うようだが、入れ替え制でもないので人が動かない。
私の前ではスマホで写真を撮る人が多く、豆まきの本来の姿でなくなった。

舞台の前の数列の人達だけが、袋入りの豆を大きな紙袋を広げて取る。
他の人達はスマホを掲げる。神聖な行事のはずが、イベントになっている。


 スマホだらけの中で袋入りの豆を撒く(波除神社)



(おまけの話)
芝増上寺でのことであるが、年男・年女の後に犬を抱えた40~50人の集団が続いた。
私は豆まきに犬が登場するのを初めて見たので、「何ごとか?」と驚いた。
しかもその犬は「ちん」だけである。

私は家に帰ってからネットで事情を調べてみた。
すると『増上寺には徳川家の墓所があります。狆は徳川家で可愛がられた犬でした。そんな理由から増上寺の節分祭に参加することは憧れです」とあった。
しかし「狆」を「ちん」と読み、その漢字を初めて知ったのであった。


 「年犬?」が入場して来た(芝増上寺)



「富岡八幡宮」(豆まき時間)PM4:15
富岡八幡宮は深川不動尊から、約200メートルくらいの距離にある。
豆まき時間が午後4時15分からなので、鉄砲洲稲荷神社の豆まきに間に合わないので、今回はパスとした。その代り事前に配布する「富くじ」だけはもらいに行った。
ここの神社は金持ちなので、1等賞品は「ハワイ旅行」である。

そのために長い行列が出来て、富くじをもらったら、また行列に並ぶ人ばかりである。
私は1枚だけもらったが、抽選発表時間の午後5時にいなければ無効となる。
もし私の富くじが当たっていれば、私の次の人に当選が譲られる。


「富くじ」だけもらって来た(富岡八幡宮)



今回の豆まきでは、私は1つも豆を取れなかった。
しかし思い掛けない幸運があった。それは芝増上寺でのことである。
私は知らなかったのだが、豆まきの前に「餅まき」があった。
写真撮影に夢中になっていたら、なにか体に当ったような気がした。

確認してみたら、コートと体の前に向けたバッグの間に餅があった。
豆まきの時は私は舞台から遠いので、全く袋入りの豆は届かなかった。
でも餅は重いので、私のところまで飛んで来ていたのであった。


 豆まきの前の「餅撒き」で取れた「餅」(芝増上寺)

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コメント

    Shinji

    Shinji

    豆まきは、寺、不動尊、神社、八幡宮、など神道、仏教、に関係なく執り行われるのだ、ということに初めて気づきました。

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伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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